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勝ち戦【東京事変】歌詞の意味を考察!真の人生の勝ち組とは?

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今回は2010年2月24日にリリースされた4枚目のアルバム「スポーツ」の4曲目に収録されている「勝ち戦」の歌詞考察をしていきます。

「勝ち戦」は、ヴォーカルの椎名林檎さんが作詞・作曲を手掛け、グリコ「ウォータリングキスミント」CMソングとなりました。

全編英語の歌詞となっていますが、音楽番組ミュージックステーション出演の際、和訳テロップが出ていました。英→日の順番で歌詞を見ていきたいと思います。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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勝ち戦 歌詞考察

焦がされシビレテいたい

No one knows how I live my life
’Cause I don’t belong to anywhere
No one knows the truth inside me

Don’t know the fever
that’s so deep in me

誰もわかっちゃくれないわ

私がどこにも属さないから

わかってたまるかってんだ

分類される程ヤワじゃない


・・・なんてね!

歌詞の主人公「私」(英語:I)は「どこにも属していない」状態なので、他人は「私」がどのような人間なのか知りません。

和訳のニュアンスを踏まえると、誰からも理解してもらえない、という少々愚痴めいた感じがしますね。

しかし、そのあと「わかってたまるかってんだ」と理解されることを自ら拒否するフレーズがあります。

そして、「分類されるほどヤワじゃない・・・なんてね!」という意訳が続いています。

天邪鬼な雰囲気と威勢のいい雰囲気が醸し出されています。

ここで、英語の歌詞の中で繰り返し登場する”fever”という単語に注目してみましょう。

リーダーズ英和辞典によると、feverという単語は名詞で”発熱、熱、興奮、熱中、熱狂”といった意味があるようです。

和訳歌詞でははっきりと訳されてはいませんが、”私の内側にはfeverがある”といった意味合いの英語があり、”そのことを誰も知らない”と言っているのです。

内に秘めた”熱”のようなものの存在が「ヤワじゃない!」という強気な発言に繋がっていると言えるでしょう。

Come on give me fever
I want the shock
to see how much you kill my mind
Won’t you go for your life
Fever... Burns on a brand-new-day

ねえ、焦がされたいの

せっかくならシビレていたい

明日は待ってくれないし

今日は今日にただ新しく

ここではfeverに続き、shockという単語も出てきています。

ちなみにshockですが、リーダーズ英和辞典によると、”激突、衝撃、驚き、ショック”といった意味が掲載されています。

feverを含んだ一行目は「ねえ、焦がされたいの」と訳され、shockが含まれた二行目から3行目に至っては「せっかくならシビレテいたい」という訳となっており、椎名林檎さん独特のニュアンスが出ている、何ともカッコいい和訳になっています。

主人公にとって内に秘めた”熱”のようなものも、外部からもたらされる”衝撃”も必要なもののようです。

平穏無事でいるよりも、常に熱く刺激的でありたい、といった思いがあるのでしょう。

己に正直にうなされよう

No one knows what’s your struggle
’Cause you’re in the air
Don’t care ‘bout your values till U die
Between reality and dreams,
there’s right

誰もわかっちゃくれないね

他人の隠された苦労なんて

評価はあの世で気にしよう

夢と現の隙間だけが正しい


・・・でしょ?

ここと次の箇所で、you(U)が出てきますが、意味は日本語の”あなた”とは限りません。ここでは、”みんな、誰でも”といった意味合いで使われているかと思います。

英語では、”あなたも私も含めたみんなが、どんなに頑張っていようが誰もそのことを理解していない”といった感じの歌詞になっています。

次に「in the air」というフレーズがありますが、これはリーダーズ英和辞典によると”空中に”という意味以外に”(風説が)広まって、みんなの関心事で”といった意味が掲載されています。

他人は噂したり評価をしたりするものですが、そんなものは今、気にすることはない、と主人公は言っています。

「評価はあの世で気にしよう」というのは上手い和訳ですね。

真に「正しい」事というのは「夢と現実の隙間」にしか存在せず、他人の噂や評価の中には存在しないのだ、と断言しています。

それだけ無責任に流布される他人の言う事は、曖昧で不確かなものだということがわかりますし、そのようなものを信用をしていない、とも解釈出来るかと思います。

Wanna give U fever
I wanna rock U
showing how much I get blind
My past can be a lie
Fever... Burns on a brand-new-day

うなされようよ、もっと

まやかしだって無いよりいい

仮令(たとえ)昨日が嘘になっても

今日は今日でまた新しく

ここでは、主人公が夢中になっているさま見せると同時に、「give U(=you) fever」「rock U(=you)」とあり、人々を”熱”に「うなされ」るようにアツくさせたい、夢中にさせたい、という思いが垣間見られます。

そして、過去が「嘘になっても」”熱”で真新しい一日を燃やしたいと思っているようです。

その”熱”が日々更新していくことになっても正直でありたい、という思いがあるのです。

ようこそ新しい自分

Good-bye, fever from yesterday
That’s the real knack you all know
Welcome to my fever, today
That will cool down, but never know

過去のわたしにおさらば

これが連勝の秘訣だよね

ようこそ、最新のわたし

明日にはもう居ないひと

ここでは、主人公が常に勝っている「秘訣」が明かされています。

昨日からの”熱”にはきっぱりと「おさらば」しており、今日、ひいては今の”熱”に意識が向いています。

英語の歌詞では「Good-bye,(中略) yesterday」に対して「Welcom to (中略) today」とあり、和訳では「過去」「おさらば」に対して「ようこそ」「新しい」と新旧に纏わる言葉が対比し配置されています。

そして「明日にはもう」、「昨日」どころか今日の「自分」すら意識にはないということで、潔さがとても印象的ですね。

過去の勝利にばかり拘り、未来が”なおざり”になっていない、という点でもう既に勝っている、という印象を受けますね。

いまを実感して勝ちにいこう

I’ ain’t got fever
No one is intoxicated by nature
Now it’s time to learn
Fever will go down so soon

見失いがちだけど

生まれつきの勝者は存在しない

ほら、ぼんやりしているうちに

人生なんて終わっちまうから

ここでの英語と日本語の両方の歌詞を見てみると、勝つこと=夢中になること、人生=”熱”、という等式が成立しているようです。

英語の歌詞を見てみると、”熱”はすぐに下がってしまう、とあります。また、元々”熱”があったわけではないようです。

つまり、主人公は最初から夢中になってしまうような”熱”のようなものが備わっていたわけではなく、例え”熱”のようなものを感じても、そのアツさを感じられるのは僅かな短い時間しかないようです。

和訳の「人生なんて終わっちまう」というフレーズとも相まって、時というものの儚さを感じる部分ではないでしょうか。

Won’t you give me fever?
I want the shock
to see how much you kill my mind
Won’t go back to where I was
’Cause that’s the only way to win, oh

ビリビリしたいんだってば

たったいまはシビレていたい

思い出迷子は負けのはじまり

いまを実感する者だけが勝つ

”熱”のようなものは、自然発生的に主人公の内側から湧き出るものではないようで、他者からもたらされるのを切望しています。このことは「ビリビリしたいんだってば」というフレーズからも感じ取れます。

「ビリビリ」「シビレテ」と、これらの言葉はカタカナで強調されているようで目をひきます。

英語の「fever」「shock」にあたる言葉ですが、雷に打たれたような、電気が走るような衝撃や刺激を主人公は熱望しているのです。

そして「今」に対して「思い出」という言葉がありますが、主人公は過去を振り返らず「今」にのみ価値を見出しているようです。

英語の歌詞の3行目で、かつていた場所に戻らないとあり、過去への執着は一切ないことが明確に示されています。そして、それに相当する和訳の中に「思い出迷子」と絶妙な言葉が配置されていますね。

過去への執着は負けを、「いまを実感する」ことが勝ちを意味しているようです。

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さいごに

本楽曲「勝ち戦」では「勝ち」「負け」という明確な線引きがされ、潔さが感じられます。

そして英語と日本語の歌詞を両方見ていくことにより、何かに情熱を燃やすこと、我を忘れる程何かに夢中になること、そして「いま」をしっかりと味わい尽くし生きることが、すなわち「勝ち戦」だとリスナーを挑発しているようです。

巷で使われている、いわゆる”勝ち組/負け組”という言葉とは全く違った意味での真の”勝ち組”を巧みに描いた「勝ち戦」。

本楽曲を手掛けた東京事変の今後の曲にも注目したいですね!

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