2023年7月5日、Mrs.GREEN APPLEの5thアルバムであり約4年ぶりとなるアルバム「ANTENNA」がリリースとなりました。
収録曲の1つである「Doodle」は花王から発売されているヘアケア商品「メリット」のCMソングに提供されたとの事です!
落書きという意味のある「Doodle」にはどんな意味が込められているのか気になりますね。
Mrs.GREEN APPLEとは
ミセスの愛称で親しまれているロックバンド「Mrs.GREEN APPLE」は2013年に結成。2020年に活動休止となる「フェーズ1完結」を宣言するまで活動されました。
ちなみに「フェーズ」には段落・区切りなどの意味があり、一旦Mrs.GREEN APPLEとしての区切りをつけることにしたという事でしょうか。
2022年7月には活動再開である「フェーズ2開幕」を宣言する事となりました!バンドとしての2年が長いのか短いのかはメンバーそれぞれや、ファンの方によっても変わってきます。
またその答えはこの先のMrs.GREEN APPLEの活動によって変わってくるとも考えられると思うと彼らの背中が愛おしく感じられますね。
楽曲 Doodle
2023年7月5日にリリースとなったアルバム「ANTENNA」に収録されている楽曲。
花王のシャンプー「メリット」のCMソングとして提供され2023年6月10日より全国で放映されているいるので耳にした方もいらっしゃるでしょう。
夏のイメージに合う「Doodle」の曲調が西島秀俊さんと吉田羊さん演じるパパとママにしっかりとマッチした楽曲となっています。
キーボードの藤澤涼架さんが今回のアルバムの中で思い入れの強い楽曲がこのDoodleだそうで、様々なテイストの楽曲が収録された「ANTENNA」で、ミセスの成長を見てもらえるのがDoodleだと感じているそうです!
活動10年目だからこそ作れた楽曲であるとも語っていらっしゃったので、ぜひ注目したい1曲ではないでしょうか。

Doodle 歌詞考察
気にしないスタイルでIt’s OK
所詮尺繋ぎだろ 学びの舎
でも少し大人になってみて思うんだ気にし過ぎEvery dayも大切で
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
多感潤す水飲み場
避けて生きれても結局は
ぶち当たるんです
学生時代を振り返って思う事は、学生独特のカースト制・マウント・成績という数字だけの評価…今思えば理不尽な押し付けもありますが「気にしないでいい」のだと歌っていますね。
長い人生ほんの僅かしかない学生時代。人生の時間稼ぎでしかない。
とはいえ、学生が終わって少し大人を生きてみて思う事は人の評価を気にしていたあの日々も意外と意味のある時間だったのかもしれないという事。
大人から見れば無駄に感じる遠回りの時間や感情も、様々な価値観や感覚を育てる為に必要だったのです。
仮にうまくやり過ごしたとしても、社会に出ればそんなくだらない感情の消耗が数多く存在していて、下手すれば学生時代より経ちの悪い嫌がらせも存在している。
結局長い人生どこかでぶち当たってしまうから学生時代に経験しておく方が良いという事なのかもしれません。
夢なら覚めてと
思う日もあるだろう枯れない様に育ててゆくんだ
水をやり歩いてゆくんだ
良いも悪いも
この時代を生きて居るんだ空に描いた希望の地図も
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
今もしっかりと持って居るよ
大事にね
枯れない様に育ててゆくんだとは自分を大切にして感性や価値観、夢などを守りながら生きこうという意味ではないでしょうか。
水をやりとは自分を励ましたり、時には甘やかしたり、必要なものを吸収しながら前向きに進んでいくんだというメッセージだと考えました。
つまり、どうにもこうにも辛い日もあるだろうけど、自分を見失わないように感じた事を自分の糧とし、前を向いて歩いていくんだ。
少し大人になった大森元貴さんも学生時代に描いた夢は今もまだ胸に抱き続けているのではないでしょうか。
そうやって夢に生きる事は悪くない生き方で、良い事も悪い事も全て自分のものとして握りしめて、生まれたこの時代を生き抜いていこう、というMrs.GREEN APPLEからの激励のフレーズだと考察する事が出来ますね。
形あるもの孰れ消え去って
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
殻になり何処かでまた咲いて
悲しみが繰り返されるのは
もう存じてます
形あるものは孰れ(いずれ)消えてしまう。
それは時間と共に再び殻になり花となるけれど、その花が喜びの花とは限らない。
素敵な事が繰り返されるのが理想の人生ですが、当然悲しみも繰り返される、分かってる。
ここのフレーズが少しマイナス思考になっていますが楽曲のタイトルがDoodleで落書きという意味があるので「思ったことをつらつら書いただけ」という意味にも捉えられ、曲の中に大森元貴さんの様々な思考が散らばっている結果だと考えると頷けますね。
悲しみが繰り返されるとは当然といえば当然ですが見て見ぬふりしがち。見ない方が楽だから。
そんな事実を、重く感じさせず、すっ…と提示してくれたこのフレーズが私の個人的見解として非常にお気に入りです!
疲れてる自覚はありますか?
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
生きにくさはいつか慣れますか?
誰かが救われる今日なら本当にいいのにな。
楽曲を聴いてくれている人達あるいは少し未来への自分達への問いかけでしょうか。
体力的なものは勿論、精神的な疲れに、気付いていますか?
自分を我慢し、無理して周りに合わせて「普通で居続ける」ことを続ければ生きにくさは慣れてあたり前になりますか?逆説として周りに合わせる事だけでは生きにくさは改善されないという事かなと思います。
そんなものに本当は意味がないと、誰かが気付いて救われる今日であれば嬉しいのに、と歌っているのかなと思います。
様々な壁を乗り越えたMrs.GREEN APPLEだからこその言葉だといえるのではないでしょうか。
「うるさい!」
お前らが言う程
捨てたもんじゃないから喜びを武器に楯突くんだ
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
負けるな! 今日も気張ってゆくんだ
君には絶対
報われる価値があるんだ
「どうせ…」「意味ない」「無駄無駄」前向きに生きようとすればするほど聞こえてくる言葉。
確かに不安定に荒れた世の中だけど、でも捨てたもんじゃないんだよ、と一喝。
喜びを武器にというのは後ろ向きに生きる事は簡単で気を抜けば似たもの同士として人のせいにしてばかりの集団に引き摺り込まれてしまうでしょう。
しかしその類いが最も嫌うのは幸せをしっかり見つける姿勢。
日々得た小さくても確実に「幸せ」と思える心は武器になるんだと教えてくれているのではないでしょうか。
報われる価値とは自己肯定感を上げていけという事でしょうか。
頑張っている事は知っているし、それだけの価値がある。
「うるさい」と荒々しい言葉で始まったものの、Mrs.GREEN APPLEの深い愛情があふれた歌詞となっていますね!
古来から繋ぐ想いを
今もしっかりと紡いで居れてるのかな?
間違いなく、ね。パブロフの犬、僕らもそう
君と僕の愛はどう?
アダムとイブ、僕らもそう
よく出来てる。人もそう。枯れない様に育ててゆくんだ
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
水をやり歩いてゆくんだ
良いも悪いも
この時代に生きて居るんだ
刻一刻と変わる世の中。
10年前でも文化や風習、正義すら変わってしまいます。
それでも古来から変わらない人の想いというものはあるのではないでしょうか。
100年200年どころか十二単の時代から変わらない大切な想いはきちんと紡がれているのだろうか、そして間違いなく紡いでいけるのだろうかと問いかけられています。
パブプロの犬とはパブプロが犬とメトロノームを用いて行った実験を指し、条件反射の意味として使われます。
つまり条件反射の様に成立する言動=子供の頃に周りの大人達に教え込まれた礼儀作法だったり、報酬が発生するから働けるなど、良くも悪くも結果があるからこそ動ける人間の心理を表しているのではないでしょうか。
アダムとイブから始まった人が人を愛する事。
しかしそこには幸せだけでなく犯した罪や犠牲や醜さもあるという。それこそが「古来から受け継がれてきて、次の世代に紡いでいくもの」という事ではないでしょうか。
空に描いた希望の地図も
今もしっかりと持って居るよ
大事にしてるけど夢を見る度現実を知るんだ
誰かにゃ到底なれやしないな
自分だけが持つ
種を忘れるけど月並みな幸せを抱いて逝くんだ
出典:Doodle /作詞・作曲:大森元貴
それがやっぱり良いな。
最高だよな。
終わりまでは、
生きてみようかな。
大事にね
昔描いた夢を今もしっかり持ってはいるけれど、夢を追い続けるのは辛い時もあるのです。
誰かにゃ到底なれやしないなとは憧れている誰か、の事ではないでしょうか。
夢の事を考えるたびに厳しい現実を突きつけられ、憧れの人との距離を目の当たりにするのです。
自分だけが持つ種とは憧れのあの人も持っていない自分だけの魅力ですが、灯台下暗しで気付けないものなのでしょう。
それでも結局大きな幸せよりも、小さな幸せが沢山ある「月並みな幸せ」を感じていつか迎えるその時まで生きていられる事が最高の人生だよな、と歌っています。
終わりを迎えるその時まで大事に生きてみようかな、と一人言のような呟きのような言葉で締めくくられまさにDoodledだと感じました!

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さいごに
いかがでしょうか。今回はMrs.GREEN APPLEのアルバム「ANTENNA」より楽曲「Doodle」の歌詞の意味を考察してみました。
夏を感じる爽快なリズムと共に大森元貴さんの言葉やMrs.GREEN APPLEの奏でる音をつらつらノートに自由に書き散らかしたような心地よい楽曲ですね!
この夏じっくり聞いてみたい1曲ではないでしょうか。