今回は2007年11月21日にリリースされた東京事変の『閃光少女』の歌詞を考察していきます!
耳に焼き付くような魅了される旋律と、深いメッセージが込められた『閃光少女』。
皆さん、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
『閃光少女』エピソード
①CD化に3年かかった!
実は『閃光少女』は、リリース前にライブで披露された珍しい楽曲。
そこには椎名林檎の「初めて曲に接する時は、正面から向き合って生で聴いて欲しい」という思いがあったとのこと。きっとファンは『閃光少女』を独り占めしたような気持ちになったでしょうね!
2007年にアナログ盤『娯楽(バラエティ)増刊号』に収録され、CD化したのは3年後の『スポーツ』に収録された時でした。東京事変も『閃光少女』を大事にあたためていたのでしょう。
②歌詞は亀田のとある偶然から!
『閃光少女』の作詞は椎名林檎、作曲は亀田誠治です。
亀田は、偶然に道端で見かけた少女が天真爛漫にフードを被って歩いている少女を見て「この子の将来って、誰に出会って、どういう人生を送るんだろう?」と思い、この思いを形にしようと『フード』という仮タイトルを付け作曲。
椎名林檎は亀田のイメージと思いを聞き、『閃光少女』の作詞を行ったのだとか。
③『閃光少女』には英語版が存在!
アナログ盤と、ミュージックビデオ集には英訳版の『閃光少女』が収録されています。タイトルは『put your camera down(カメラを下に置いて)』。
日本語歌詞と内容は一緒ですが、発表にあたり椎名林檎は「みんな携帯で写真撮りすぎだと思います」と述べています。現代社会を少し皮肉してもいるんでしょうね!
『閃光少女』歌詞考察
今日、明日、昨日という地点にて
「今日」「明日」「昨日」という時間を表す単語が印象的な冒頭。
今日が最高ならば明日には全くそんなこと覚えていなくたっていいし、今日は昨日の予想をぐんと上回る可能性がある。
「今」を逃さないためには、過去も未来も見なくていいという強烈なメッセージです。
”今日現在を最高値で通過して行こうよ”に、全てが凝縮されていますね。
私たちは未来に向かってあれこれと不安や期待を抱きがちです。
しかしそうした余計な考えが「今」の充実感を奪ってしまうこともあります。
だからこそ「今この瞬間を生きよう」と私たちを誘っているのです。
私は今しか知らない
『閃光少女』のあの印象的なサビです。
写真機になぞらえて、「この瞬間を切り取ってしまおう」と綴られています。
そうすれば、昨日や明日に抱かれる不安や恐怖に縛られることなく、今この瞬間だけを強烈に感じ取ることができるからです。
写真を見ると、そこに映っている場面に心が集中してしまいますよね。
そのような胸の高鳴りを手に入れようというメッセージです。
明日よりも今日が大事
人は皆、死に向かっている生き物。
だからこそ、より明日へ、より未来へと、進んで行こうとします。
しかしここで提言されているのは、明日よりも今日ということ。
明日よりも、今日がいかに充実感に満ち、感動できているか?
東京事変が言う「今日」「明日」「昨日」は、生死を含む人生そのもの表しているのです。
命は写真機の光
1番のサビに登場した”写真機”はどうやって写真を作るかご存知でしょうか?
レンズによって光を集め像を作り、感光材料で記録するのです。
これになぞらえれば、私たちのいのちは「光」、生きている今が「写真」になります。
命を燃やして光らし、一つの「今」を創造していくというメッセージなのでしょう。
”これが最期だって光っていたい”
このラストのフレーズからは、「今が最期でもいい」という究極の叫びが窺えますね。
「今が人生の最期でも構わない」—。
そんな風に生きて行こうよ、という豊かなメッセージによって楽曲は幕を閉じます。
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おわりに
いかがでしたか?
短い楽曲にもかかわらず、そこに込められているメッセージは非常に哲学的で、力強いもの。
東京事変の楽曲には、このように生きる指針をもらえるものばかり。
ぜひ『閃光少女』はじめ、いろいろな楽曲を聴いてみてください!