2023年7月5日に約4年ぶりとなるMrs.GREEN APPLEのアルバム「ANTENNA」がリリースされました。
アルバム一曲目に収録されたタイトルと同名の楽曲である「ANTENNA」ですが、一体どんな事が歌われているのか考察してみたいと思います。
また今回のアルバム「ANTENNA」に込められた意味もリサーチしてみたのでお楽しみに!
Mrs.GREEN APPLEとは
2013年に結成され「ミセス」「MGA」といった愛称で親しまれているロックバンドです。
2020年「フェーズ1完結」を宣言し活動休止を宣言するも、2022年3月18日に新曲のリリースと共に活動再開。
現在は「フェーズ2」としてボーカル・ギターの大森元貴さん、ギターの若井滉斗さん、キーボードの藤澤涼架さんの3名体制で活動されています!
5thアルバム「ANTENNA」
2023年7月4日に配信開始、翌7月5日にはCDでのリリースとなったMrs.GREEN APPLEとして5枚目のアルバムとなる「ANTENNA」。
実はこの「アンテナ」という言葉はMrs.GREEN APPLEにとって非常に大きな意味を持つ言葉なんだそうです。
元々バンド内やスタッフの方と共通の言葉として「アンテナを立てていこうぜ」という使い方をしていたそうです。ニュアンスとしては「気を張って行こう」や「集中しよう」という意味が込められているそうなので、気合を入れたい時の掛け声に使われているのではないでしょうか。
また今回「アンテナ」という言葉をアルバムのタイトルに使用した理由として大森元貴さんは、自分が感じた事や今の世の中に関する事を込めたら楽曲によって考え方に矛盾が生じたり、支離滅裂になってしまったそう。
考えに矛盾が生じてしまった事に関しては主観というものは変わっていくものなので良しとしたそうですが、それを「肯定する言葉」が無いかと考えた時に思いついたのが「アンテナ」という言葉だったとインタビューで答えていらっしゃいました。
このアルバムを通して聴いた時にアンテナという言葉がどのように変化するのか楽しみですね!

ANTENNA 歌詞考察
Boys and Girls
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
妄想は当然だ
良し悪しじゃない好きな方角
どれもが奇跡
君だけのその世界
未来に期待するのは当たり前の事で恥ずかしい事ではないし、気にする事じゃない。
どれが良いとか悪いとかではなく、自分が好きなものを選び続ける事が大切で、その結果たどり着いた未来は全てが君だけの「奇跡の結果」なのだと歌っています。
つまり、未来を夢見て自分を信じて進み続ける事が大切、その結果手にする未来は奇跡の結果!君だけの宝物といった感じでしょうか。
愛してるよ ホープレス
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
「満ち足らない」こそね
わかりはしないから
いつもドキドキしていれるんでしょう?
アンテナコントロールして
憂鬱も抱きしめて
どこまでも行ける
そんな気がしてる
ホープレスとは、望みが無いだったり絶望的という意味があるので「愛してるよホープレス」でピンチこそチャンスというニュアンスではないかと思います。
満足していない現状で未来の正解も分からない今だからこそ、いつもドキドキしていられるんでしょう?つまり、その状況を楽しむべきというメッセージではないでしょうか。
ここで言うアンテナとは情報をキャッチする「心」を指しているのではと考えます。
沢山の情報(感情)をうまく取捨選択して心に留めていけば、憂鬱さえも味方にしてどこまでも歩いていける、という意味かなと思います。
少しずつと変わる
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
人や季節に疲れてしまうけど
私が私自身を諦めて
痛みに気づけない
未来がただ怖い
少しずつ変わる人や季節というのは、価値観であったり人間関係であったりそういった自分を取り巻く環境の事だと考えられます。
一つの正義が時間をかけて変化し数年後には悪になっていたりしますね。そういう変化についていくにはある意味全てを諦めて受け身でいる事が必要な時も。
しかし「諦める事」や見て見ぬふりする事が当たり前になった時、自分自身の心の痛みにも気付けなくなるのでは?という不安を吐露しています。
うまく生きる事と、自分を大切にすることが必ずしもイコールにならない…老若男女、どの世代にも当てはまる永遠の課題かもしれませんね。
愛してるの? どうりで
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
見失うばっかりで
測れはしない
幸福の意味付けをしてるんでしょう?
アンテナコントロールして
古傷も抱きしめて
どこまでも戻れる
そんな気がしてる
「幸せ」の基準や意味は人それぞれで、ましてや人と比べられるものでは無くて。
幸せは探すものではなく、感じるもの…というメッセージではないでしょうか。
「どこまでも戻れる」とは過去を思い返す事を意味してるのではと考えています。
昔の傷も後悔も思い出す事はあってもアンテナ=心をコントロールしていけば必要以上に縛られず過去を思う事が出来ると歌っているのでしょうか。
つまり忘れられない過去があったとしても、過去は過去、今は今として生きていく事が必要だと考察する事が出来ますね。
感じ取った? 理の電波
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
受け取った? 私の愛は
間違ったことなんて無いわ
君だけの存在の周波
このフレーズはファンの方を含めた聴き手への問いかけとなっているのではと思います。
ここでの理とは、Mrs.GREEN APPLEや作詞した大森元貴さんの大切にしている「生き方」の事でしょう。
自分達の伝えたい事、そして自分達が聴き手へ贈る愛がちゃんと伝わったか問いかけています。
まるでラジオの周波を合わすように、曲が聴き手のアンテナ(心)に届くように祈っているというメッセージも込められているのではと思います!
やり直したい過去は無いけど
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
謝れたら良いな
過ぎ去ったものは戻らないけど
今日を生きる私の銀河
過去を悔やんでいたり後悔しているわけではないけど、心に引っかかっている棘が無いわけではないのです。
きっとそれが「謝れたらいいな」に表れているのではと思います。おそらく対象は人だけでなく、選べなかった選択肢だったり幼い頃壊してしまった玩具だったり…心の端っこに刺さったままの棘って皆さんありますよね。
過ぎ去った時間は戻らないけれど、その時の想いや出来事は一つ一つが抜けない棘も含めて星の様に散りばめられていて、今を生きる私達を取り囲んでいるのです。
それを銀河と表現したのではないでしょうか。
愛を捨てるの? 本気で?
疲れてしまったの?アンテナは動いてる
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
私たちは生きている
何をしていても
変わらない真実です
ここでいう愛とは非常に広い意味合いで、恋愛は勿論、夢だったり趣味だったり仕事だったり、自分にとってかけがえのないものを広く指しているのではないでしょうか。
それを捨てたい、手放したい、そんなつぶやきに「本気で?」と問いかけてくれています。きっとそんなに簡単に手放せない事を大森元貴さんも分かっているのだと思います。
アンテナ=心は動いていて、私達は生きている。
明日はどうなのか分からないけれど、息をしている今日の今この瞬間は心があって生きているのは間違いない真実なのです。
まずは言葉通り生きていく事、そして歌詞には書かれていませんが余裕が出来ればまた愛を拾いあげればいい、というメッセージが隠れているのではないかと思いました!
愛してるよ ホープレス
引用:ANTENNA / 作詞・作曲:大森元貴
数知れない交差で
まだ見ぬ景色に
ドキドキ出来るんでしょう?
アンテナコントロールして
全てを抱きしめて
どこまでも行ける
そんな気がしてる
長い人生、事あるごとに生まれる分岐点や選択肢。それらはまだ知らない世界へ飛び込むきっかけでドキドキするね、と歌っています。
だから希望が見えない「今」こそ絶好のチャンス!
心を開放して、全てを受け入れて進んで行ける気がするとMrs.GREEN APPLEが背中を押してくれる一曲となっていますね!

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さいごに
いかがでしょうか。とてもストレートに聴き手の背中を押してくれるMrs.GREEN APPLEの「ANTENNA」の歌詞を考察してみました。
この先訪れる様々な節目に聴きたい楽曲となっていたのではないでしょうか。
「フェーズ2」と称し新たなMrs.GREEN APPLEとして歩み始めて1年程経った彼らのこれからの活躍から更に目が離せませんね!