mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)は髙橋涼馬(Ba, Cho), 武市和希(Vo, Gt, Key), 井上雄斗(Gt, Cho),坂東志洋(Dr)で構成される、京都発の4人組バンド。
2019年にフルアルバム『mol-74』でメジャーデビューを果たした今注目すべき新星バンドです。
バンド名の「mol」は「集合体」という意味を持つ「mol」単位の「モル」に由来。
また「-74」はメンバーの高校の住所の末尾が「1-15-60」だったことに由来。ハイフンをマイナスと捉えて引き算した計算結果が「-74」だったことからそう名付けたとか。非常にユニークな命名方法ですね。
今回は2019年11月20日にリリースしたアルバム『Teenager』に収録されている『Teenager』の歌詞を考察していきます!
「10代の若い人へ届けたい」という思いから制作された本楽曲の真意に迫ります。
『Teenager』歌詞考察
魂の底から望む道を
これからの道に迷う人に投げかけるような言葉から始まる『Teenager』。
やりたいことがあるのに、それが成功するか不安。
不安が募って、結局やりたいことを選択できない不甲斐なさ。
進学や就職など、人生の大きな岐路に立つ人が誰でも抱く葛藤が代弁されています。
しかしそこで提示されるエールは”心が叫ぶ方へ”という歌詞。
不安を超え、魂の底から望む道を選ぶようにと、呼びかけています。
『Teenager』は「若い人に届けたい」という思いから作られましたが、mol-74が若かった頃の自分に問いかけるような印象も受けます。
未来から現在へ
望んだ道を歩んだとしてもそれがうまくいくとは限りません。険しい現実が待っていることもあるでしょう。
しかしmol-74は、”予想以上に、想像以上に大切になるんだ”と、葛藤そのものを肯定します。
そんなエールを贈るのは「未来」から。
そう、一人の人間が過去の悩んでいる自分に向かって、声援を送っているのです。
もしかしたらmol-74自身が、昔の自分たちに対して思っていることかもしれませんね。
成功している彼らの「今」を見ると、このエールはより説得力があります。
「答え」を求めない
将来に悩んだり模索している最中は、時間が長いような短いような異様な感覚に陥らないでしょうか?
悩んでる間に季節が変わったり、眠れない夜は異様に長く感じたりもします。
そんな日々を過ごす人たちへの最大の応援の歌詞がここの歌詞でしょう。
”正しいも、間違いも 今すぐ解るはずないんだから 答え合わせを急がないで”
私たちはいつも「答え」を求めてしまいます。本当にこれでいいのか?と。
でも大事なのは「答え」ではなくて、「心が叫ぶ方へ」向かうことだと、mol-74はヒントを出してくれています。
悩めるというのは、本当の希望があるからなのでしょう。
「夢」を追いかけなかったら
再び「未来」からのエールが届きます。
今、理想を追いかけている人たちにとって、その目標地点はかなり遠い場所のように感じるでしょう。きっとmol-74自身もはじめは、届かないような場所を夢見ては悩んでいたのが予想できます。
だからと言って、その理想や夢をあきらめたときに残るものは何なのでしょうか?
諦めたことへの後悔、悲しみ、虚無感、寂しさ。
それらが胸を覆うのならば、 むしろ理想や夢を追いかけた方がいいと羅針盤を提供してくれるような歌詞です。
「君」と「夢」の絆
何か夢を追いかけている人にとっては、その夢がもたらす光にぎゅっと心を奪われてしまうもの。
どれだけ実現するのが難しいと分かっていても、心が掻き立てられいてもたってもいられなくなります。
その夢を目指そうと決意した瞬間から、「君」と夢の間にはスタートのホイッスルが鳴り、夢の方から「君」に近づいてきてくれるのを示唆しているのでしょう。
それはいわば、「君」と夢の間の絆とも言えます。
ふたつの間で繋がった手を離さないようにと、mol-74は願います。
取り返しのつかない夢だから
理想や夢を追いかけると伴う苦しみ。
しかしそれも大事で、かけがえのないものだとmol-74は訴えます。
そんな葛藤や苦しみだって、夢を追いかけていないと得られないもの。夢をもった地点から「それを叶える以外の道へ進むな!」というような覚悟の言葉にも聞こえます。
夢をあきらめてしまった時には、もう夢を見ることすらできなくなってしまうー。
そんな悲しい結末にならないように”走りだせ”と鼓舞しています。
夢を追う者への厳しくも優しい慈愛に満ちたエールです。
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おわりに
いかがでしたか?
夢を持っている人にとって『Teenager』はとても胸に刺さる楽曲であることは間違いありません。
mol-74自身の気持ちも重なるような『Teenager』、ぜひ聴いてみてください!