今回はYOASOBIのボーカルとしても有名なシンガーソングライター・幾田りらさんの「レンズ」という曲を考察していきたいと思います。
6月1日に公開されたTHE FIRST TAKEの動画も大人気のこの楽曲。
ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』の主題歌として書き下ろされました。
歌詞には、どんな想いが込められているのでしょうか?
ドラマの内容と合わせて見ていきましょう!
ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
4月19日から放送されている上野樹里さん主演のテレビドラマ。
結婚願望の薄いヨガインストラクター・杏花が、2年前に妻に先立たれ、活力を失くしかけていた父・林太郎とともに、ダブル婚活にチャレンジするラブストーリーです。
ドラマも面白いので是非ご覧ください!
レンズ 歌詞考察
一人歩く帰り道の途中
イヤホンから伝うこの歌は
二人だけの夕映えに貴方が
教えてくれた小さな幸せ
冒頭は、主人公が一人で歩くシーンから始まります。
イヤホンをつけてオレンジ色に染まる街を歩く主人公。
流れているのは、大切な「貴方」が教えてくれた歌です。
貴方が教えてくれた歌は「小さな幸せ」と表現していることから、主人公にとって、貴方という存在が大きいことがわかりますね。
主人公は、この曲を聴くたびに、貴方のことを思い出すのでしょう。
見返す写真には少し見切れた
後ろ姿の貴方が写っているかざしたレンズのその先に
ただ貴方がそこにいれば
華やいでいく心がここにあって
未だに私を離さない
幾田さんの楽曲コメントにもあったように、この楽曲は大切な人との思い出を一枚一枚写真のように映し出す様子が歌われています。
貴方から教えてもらった曲で、振り返った記憶のアルバムの中には「少し見切れた後ろ姿の貴方が写っている」
この「見切れた後ろ姿」という表現から、主人公と貴方は、付き合っているわけではないことがわかります。
レンズの先に貴方が居てくれるだけで、心が華やぐ。
主人公が貴方に片思いしている様子が浮かびます。
片思いの相手である貴方から教えてもらった特別な曲、主人公が大切に聴いているのも分かる気がしますね。
一人きりのまだ少し冷えるベッドで
何度も寝返りを打つ
二人はいつ同じだけの想い
一つの写真に重ねれるの?隣にいれば温かい心も
夜が来る度 また冷めていくの
片思いをしている主人公の切ない心の内が表現されている部分です。
貴方は自分のことをどう思っているのだろう?
ひょっとして好きな人がいるんじゃないだろうか?
暗い部屋の中、答えの出ない悩みに向き合いながら、ベットで寝返りを打つ姿が浮かんできます。
いつか、二人とも同じ想いで一枚の写真に重ねたい。
つまり両思いになりたいと願う主人公。
その夢が叶う日は来るのでしょうか?
私の瞳もいつからか
ただ一人貴方だけに
どんなに遠く小さく片隅でも
ピントを合わせてしまうだらしなく揺れる背中さえも
振り向いてみせる笑顔も
一つも溢さずに焼き付けていたいよ
意識すればするほど、貴方への想いは強くなります。
たとえ、どんなに遠くに居たとしても、すぐに見つけてしまう、意識してしまう、片思いのドキドキが歌われていますね。
意識してしまうことを、レンズと掛けて「ピントを合わせてしまう」と歌っている部分に幾多さんの作詞センスが光ります。
貴方のことなら、どんなシーンでも逃さずレンズに焼き付けたい。
主人公の一途な恋、叶ってほしいですね。
かざしたレンズの真ん中に
ただ貴方を映していたい
おぼつかない手つきでも精一杯
その姿を捉えて貴方が瞳の真ん中に
映すのは誰なのかな?
いつか二人寄り添い笑う日々が
アルバムを彩れるように
はじめは、写真の端に見切れて写っていた貴方。
貴方への気持ちが大きくなるに連れ、次第にピントが合っていきました。
自分の想いを打ち明けて、堂々と貴方を中心に写しておける存在になりたい。
最初は緊張してしまうかもしれないけれど、精一杯頑張って打ち明けようという決意が読み取れます。
逆に、貴方のレンズの真ん中に映っているのは誰でしょうか?
もしかすると、お互いにレンズを向けあっているかもしれませんね。
主人公が、いつか二人の想い出の写真をたくさん撮りたいと願ったところで曲は終わります。
これから二人がどうなっていくのか?
物語の続きが気になる素敵な楽曲でしたね。
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さいごに
いかがでしたか?
YOASOBIのボーカルとしてだけでなく、ソロのシンガーソングライターとしても高い評価を受けている幾田りらさん。
これからの活動にも注目です!
連続ドラマの主題歌を担当させていただくことが人生において今回が初めてなので、驚きと喜びと、使命感とワクワクでいっぱいです。「持続可能な恋ですか?」の台本をいただき、読み進めていく中で、「大切な人を思う気持ち」を改めてじっくり咀嚼して、考えていました。
そうして沢山の時間を写真で振り返ってみたとき、切り取られたどの景色どの瞬間にも、そこには大切な人の姿と、レンズ越しに投影された想いがありました。そこに映し出された感情を一枚一枚、拾い集めるように「レンズ」という曲を書き上げました。ドラマのストーリーと、聞いてくださる方自身のストーリーをつなぐ楽曲になっていってくれたら幸いです。