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怪獣【PEOPLE 1】歌詞の意味を考察!ピポワンが怪獣と化す理由とは?

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ピポワンことPEOPLE 1(ピープルワン)の7thデジタルシングル「怪獣」(2021年10月)の歌詞の意味を考察します。

1stアルバム「PEOPLE」(2021年11月)の収録曲。

Deu(ドイ)さんが作詞・作曲した「怪獣」の歌詞の意味を紐解きましょう。

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怪獣 歌詞考察!

怪獣になるとは?

さあさあ怪獣にならなくちゃ 等身大じゃ殺されちゃう 
でもでも怪獣にならなくちゃ 誰よりも優しいやつ

2019年の結成後、2ndデジタルシングル「常夜燈」(2020年7月)や3rdデジタルシングル「113号室」(2020年12月)などで一気に注目を集めたピポワン。

Deuさんがリードボーカルを務める「怪獣」では、急激にリスナーが増えた状態で楽曲をリリースする覚悟が綴られています。

「等身大」とは「ありのままの姿」のこと。

これまでのような日常的なサイズ感覚ではなく、「怪獣」のように巨大化したつもりにならないと、たくさんのリスナーを受け止めることができないと考えたのでしょう。

つまり多くの人に音楽を届けるために「怪獣になる」物語です。

君の見る悪い夢は全部なんとかしたいね
憂鬱もつまらん用事も
好きじゃないあれこれ

リスナー(君)のネガティブな思いを吹き飛ばすような音楽を作りたいと考えています。

どこにも馴染まないまま大人になったから
未だにこんなことを歌っているんだな

Deuさん自身、ネガティブな感情を抱えたまま「大人になった」から、自分が救われたような音楽を届ける側に回りたいという話かもしれません。

あーもうどうしよう愛してほしいな
自家中毒なんだずっと
息苦しくなってばっか
あーでも星を戴いて露命を繋ぐような
夜間飛行よりはマシさ
だってそうだろう

「自家中毒」とは10歳くらいまでの子どもがかかりやすい「アセトン血性嘔吐症」のことで、「体内で作られた物質による中毒症状」を意味します。

「夜間飛行」といえば代表作「星の王子さま」で知られる、フランスの作家&操縦士サン=テグジュペリの小説。

「星を戴く」とは「朝早くから働く」こと、「露命を繋ぐ」とは「はかない命をかろうじて保つ」こと。

「リスナーに気に入ってもらえる楽曲を作りたい」と考えすぎて、悩みが悩みを生むような悪循環に陥っているのでしょう。

それでも燃料切れを悟りながら星に向かって操縦し続けるパイロットの物語「夜間飛行」とは違い、「歌詞の動機になる悩みは尽きないほうがマシだろう」と考えているようです。

眠れない夜はストレンジな僕のやり方で君と踊るよ
全然好きじゃないことも 本当は思っていないことも
君のためなら歌えるよ これからの僕は

Deuさん自身、ネガティブな心境に陥っていて、「大衆音楽」として求められるポジティブな歌詞を書けない状態だったそうです。

そこで「不特定多数の人に向かっては優しくなれないけれど、自分と同じような孤独を抱えた君のためなら歌える」と方向転換した様子が綴られています。

さあさあ怪獣にならなくちゃ 等身大じゃ殺されちゃう
今すぐ怪獣にならなくちゃ この条件を飲まなくちゃ

ありのままにネガティブな心境を吐露する歌詞もありますが、幅広く受け入れられたいのであれば、音楽を聴くことによって少しでも前向きになる部分がある歌詞のほうが健全です。

こうした「条件を飲む」ためには、心を鬼にする必要があるという話でしょう。

つまり「怪獣になる」とは「巨大化したシーンに太刀打ちするための決意表明」と考えられます。

最後の自分語りだった

君の見る変な夢は全部なんとかしたいね
夜明け前のあの感じも
他愛のないあれこれ

1番の「悪い夢」に続き、2番では「変な夢」と表現されています。

Deuさんと同じように孤独を抱えた「君」は、「暗い夢」を見てうなされがちかもしれません。

もし初めから僕が格好よかったなら
何者にならずともいられたのかな

「暗い夢」を「明るい夢」に変えるために戦ってくれるのは「格好いいヒーロー」ではなく、「どうにか怪獣にならざるを得ない存在」だということ。

Deuさんはピポワンを「格好いいヒーローではない」と捉えているようです。

あーもうどうしよう理解ってほしいな
自家撞着なんだずっと
焼き回して馬鹿みたいだ
あーでも言葉だってたくさん覚えたんだ
伽藍堂よりはマシさ
だってそうだろう

「自家撞着」(じかどうちゃく)とは「同じ人の言動が前後で食い違う」こと。

1番の「自家中毒」に呼応する表現ですね。

「焼き回し」は「焼き増し」(写真を追加でプリントすること)、あるいは「焼きが回る」(年齢を重ね、能力が衰えること)かもしれません。

幅広く届く歌詞を書こうと奮闘しているものの矛盾もあり、「自家中毒と自家撞着のように、韻を踏んでいるのか、似た表現を重ねただけなのか、判断がつかない表現も混ざってしまう」と困惑しています。

「伽藍堂」(がらんどう)とは「がらんとして何もない(誰もいない)、空っぽで広々とした状態」のこと。

それでも「中身がない歌詞になるよりは、たくさん覚えた言葉を綴るほうがマシ」と考えています。

眠れない夜はフラジールな僕の理論で君を守るよ
全然会えなくなっても 本当に分からなくなっても
ちっとも寂しくなんないよ これからの僕は

「フラジール」は「壊れやすい」という意味で、「メトロニダゾールという抗原虫薬、抗菌薬の商品名」や「生地の通気性試験で一般的なフラジール形法(A法)」もあります。

「リスナーを守るためのDeuさんの理論」を形容する表現なので、「薬になるような」とか「通気性がいい、風通しがいい」といったニュアンスでしょうか。

あるいは「壊れやすい理論かもしれないけれど、どうにかリスナーの役に立ってほしい」と解釈することもできるでしょう。

どれが正解なのかは「分からなくなって」きましたが、その辺りも想定済みです。

次の時代のページを捲って 僕が新しい僕を纏えば
このくだらない自分語りも抜け殻になるだろう
でもあんまり悲観しないでね そのために始めたんだ
ああまだ 夜が生ぬるいや

「自分語りが抜け殻になるために始めた」というところがこの歌詞の肝でしょう。

等身大の自分語りから抜け出して、巨大な大衆を受け止める怪獣になる」ということですね。

さあさあ怪獣にならなくちゃ 等身大じゃ殺されちゃう
今すぐ怪獣にならなくちゃ 最後の指を外さなくちゃ

「最後の指を外すと怪獣になる」という独特な表現も含め、実際には「等身大の自分語り」が展開されていました。

今回はまだ「怪獣」ではありませんでしたが、「最後の指」的位置づけの「怪獣」という楽曲を経て、今後「怪獣」になったピポワンの活躍も楽しみですね。

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さいごに

2022年5月、9thデジタルシングル「銃の部品」(2020年4月)のMVとともに、素顔のアーティスト写真も公開したピポワン

「大衆音楽」を意識した「怪獣化」が加速しているのではないでしょうか。

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