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ツバメ【YOASOBI】「ともに生きる」をテーマに15歳の少女が書いた物語

今回は人気ユニット・YOASOBIの新曲「ツバメ」の歌詞を考察しようと思います。

この楽曲はNHKの子供向けSDGs番組シリーズ「ひろがれ!いろとりどり」のテーマソングとして起用されており、2021年10月25日にリリースされます。

番組の視聴者である10代の子どもたちから、原作となる物語を募集するプロジェクト『YOASOBIとつくる 未来のうた』でグランプリに選ばれた15歳の乙月ななさんの物語「小さなツバメの大きな夢」を元に制作されました。

原作の物語の内容と、楽曲のコメントも合わせてご紹介します。

原作「小さなツバメの大きな夢」

「ともに生きる」というテーマで募集された700以上の作品の中から見事グランプリを獲得した乙月ななさんの「小さなツバメの大きな夢」。

物語の本文はこちら

渡り鳥であるツバメを主人公にし、日本に来るまでに通った海の惨状や、他の動物のことを考えない人間の姿が描かれています。

マイナスな面だけでなく、他の人のことを考えられる人間もいて、お互いに助け合っていくことが大切だというメッセージも込められており、物語後半ではツバメが人間の男の子に幸せを運ぶシーンが描かれています。

小さなツバメでもみんなで協力すれば大きな事を成し遂げられるというSDGsの取り組みにも繋がる考えが組み込まれた物語です。

ツバメの目線で、人間の良い面、悪い面が上手に描かれており、同じ地球に生きる一員として考えさせられる内容となっています。

YOASOBI 楽曲コメント

新曲「ツバメ」の発表に寄せて、YOASOBIの二人は以下のようにコメントしています。

Ayase

6歳から19歳まで、皆さんの気持ちのこもった文章をあれだけの数目の当たりにして、これは真剣に向き合って作品を決めなければ、という気持ちになりました。

グランプリ作品は、「ともに生きる」というテーマにしっかりと沿ったストーリーでしたし、本当に伝えたいと思ってこの物語を書いているんだな、ということが受け取れたので、僕もikuraも同じ意見で、満場一致での選出となりました。

僕自身まだまだ知識が未熟な部分が沢山あるSDGsのこと、この作品を、楽曲を通して皆さんとともに学んでいければと思っています。

ikura

「ともに生きる」ということについて皆さんがいろいろな考えを持って普段過ごしていて、今回こうして言葉を紡いでくれたのだと、感動しました。

中でもこの「小さなツバメの大きな夢」の最後に込められたメッセージが私の中で特に響きました。

「ともに生きる」という大きなテーマに対して自分は何ができるんだろう、と考えたときに、この物語から、「今すぐ大きなことはできなくても、大きな力を持っていなくても、一人一人が少しずつ手を差し伸べ合ったら、やがて大きなことを成し遂げることができる」というメッセージを受け取りました。

みんなにとっても身近に感じられる、素敵なメッセージだと思いました。

乙月ななさん、そして皆さんが紡いでくれた願いを歌に込められたらなと思います。

15歳の乙月ななさんが書いた物語はどんな曲になったのでしょうか?

それでは歌詞を見ていきましょう!

ツバメ 歌詞考察

煌く水面の上を
夢中で風切り翔る
翼をはためかせて
あの街へ行こう
海を越えて

ツバメが海を越えて日本にやってくる場面を表現していますね。

道中の小さな島で大量のゴミを目にしたツバメは、海にゴミを捨てる人間に呆れながら、ゴミを減らしたいと願います。

近年、深刻な問題としてニュースなどで取り上げられている海のゴミ問題。

たった一つのゴミでも、大勢が捨てることで浜辺を覆うほどの量になって流れ着きます。

そんな大量のゴミをなくすのは、小さなツバメにとって大きすぎる夢かもしれないと諦めながらも、その思いを捨てきれずにいます。

僕はそう小さなツバメ
辿り着いた街で触れた
楽しそうな人の声
悲しみに暮れる仲間の声

旅を続け日本に到着したツバメは、毎年使っている児童館の軒下に滞在します。

児童館の子どもたちのはしゃいでいる声を聞きながら嬉しい気持ちになるツバメ。

児童館の先生によるツバメが出てくる絵本「幸福な王子」の読み聞かせが終わり、散策に出たツバメは、マンションの屋上に一羽ぽつんとと止まっているツバメを見つけました。

話を聞いてみると人間に巣を壊され、行き場をなくしたようでした。

みんなそれぞれ違う暮らしの形
守りたくて気付かないうちに
傷付け合ってしまうのはなぜ
同じ空の下で

フンをされるのが嫌で巣を壊した人間。

同じ地球にともに生きる仲間なのに、自分の生活を守るため傷つけてしまいます。

これは、人間とツバメだけでなく、同じ人間同士にも言えることですね。

僕らは色とりどりの命と
この場所で共に生きている
それぞれ人も草木も花も鳥も
肩寄せ合いながら
僕らは求めるものも
描いてる未来も違うけれど
手と手を取り合えたなら
きっと笑い合える日が来るから
僕にはいま何ができるかな

多くの生物が生きている地球では、ツバメの巣を壊した人間のように、他の生き物のことを考えない人もいます。

みんなが寄り添い合って暮らしていくためには、他の生物や環境のことを考えて生活することが大切です。

一人一人が自分にできることを考え、行動することによって大きな変化を生むことが出来るでしょう。

他者を思いやる心が大切だというメッセージが込められていますね。

誰かが手に入れた豊かさの裏で
帰る場所を奪われた仲間
本当は彼も寄り添い合って
生きていたいだけなのに

人間によって住処を奪われてしまった仲間のツバメ。

冒頭の海のゴミ問題でも、釣り針の刺さった鳥や、ゴミが胃に溜まっている海の生き物の写真がよく取り上げられます。

「人間は、自然の動植物を利用して生活している。そして僕たちも、人間の営みのすぐそばで生活することで、身を守っている。持ちつ持たれつ、何が欠けてもこの世界は上手く回っていかない。」

原作の一文ですが、持ちつ持たれつの関係を壊す様な行いをしていないか、再確認して寄り添い会える未来を築き上げることが大切です。

悲しい気持ちに飲み込まれて
心が黒く染まりかけても
許すことで認めることで
僕らは繋がり合える

巣を壊され人間を憎んでいたツバメも主人公のツバメから、良い人間もいると諭されます。

悲しい気持ちに飲み込まれ、相手に対する憎しみだけで行動すると、憎しみの連鎖が続きます。

相手を認め、許すことで連鎖を断ち切り、一緒に生活出来るのだと歌っています。

未だ世界で起こっている戦争にも通じる言葉ですね。

僕らに今できること
それだけで全てが変わらなくたって
誰かの一日にほら
少しだけ鮮やかな彩りを
輝く宝石だとか
金箔ではないけれど
こんな風に世界中が
ささやかな愛で溢れたなら
何かがほら変わるはずさ
同じ空の下いつかきっと
それが小さな僕の大きな夢

「輝く宝石」「金箔」は、途中で出てきた絵本の内容を取り入れていますね。

小さなツバメは、一気に世界を変えることは出来ないけれど、皆で協力し合えば、ささやかな幸せを届けることは出来る。

その幸せをつなげてゆけば、いつか大きな変化になるはずという希望が歌われています。

小さなツバメの行動が、人間に伝わり、いつか海のゴミもなくなるかもしれません。

一人一人の行動の大切さを再認識させられる素敵な楽曲でした。

さいごに

いかがでしたか?

物語のメッセージが詰め込まれた素敵な楽曲でしたね。

新曲「ツバメ」は、12月1日にリリースされるセカンドEP「THE BOOK 2」にも収録されます。