今回は、YOASOBIの「あの夢をなぞって」の歌詞を考察していきます!
「あの夢をなぞって」は配信限定シングルとして2020年1月18日にリリースされました。本楽曲はいしき蒼太さんによって書き下ろされた小説『夢の雫と星の花』を元に制作されています。
歌詞には原作のストーリーを追っていくような言葉がいくつも取り入れられており世界観に引き込まれます。青春ストーリーらしく疾走感溢れるメロディーとなっていて一度聞くと何度も聴きたくなります。
前作の『夜に駆ける』に続いて注目を集めており、Youtubeでは3300万回以上再生されておりYOASOBIの代表的な一曲となっています。
また、ダイハツ「タフト」のCMソングとしても起用されました。
小説あらすじ
本楽曲の元となった小説「夢の雫と星の花」は未来を予知する力を持った少女とその幼なじみとの甘酸っぱい恋愛の物語となっています。
彼女の予知能力には欠点が1つあり、予知通りの未来にならない場合は能力を失ってしまうというものでした。好きだった幼なじみに告白される予知夢を見てしまい、意識しすぎて思い通りに行動できないのです。そして、夢を見ていたのは彼女だけではなかったのです・・・
少し不思議で甘酸っぱい恋のお話。気になった方はぜひ小説を読んでみてくださいね。

あの夢をなぞって 歌詞考察
夜に浮かぶ花火

本楽曲では女性の主人公である双見楓の視点で綴られています。
冒頭の歌詞では彼女が予知夢でみた情景が描かれています。
夢でのことはすぐに忘れてしまうはずが、花火大会で幼なじみの彼が言った「好きだよ」という言葉が頭から離れないのです。

夏の花火大会に君と一緒に行く。最後の花火が打ち上げられて、それを合図に彼から告白される。
夢でみた情景を何度も思い出してしまいます。タイトルである「あの夢をなぞって」というのは彼女の心を表しているのでしょうか。
夢と現実

夢でみたことはまだ現実にはなっていません。しかし、いつも通りの朝にいつも通りの君の姿をみただけで意識をしてしまう彼女。恥ずかしさや未来を変えてしまう不安から自然に彼に近づくことができなくなってしまいます。

彼女は夢でみた未来に辿り着きたいと長いながらも彼に対してそっけない態度をとってしまいます。なかなか現実にならないことから、本当に夢の通りになるのかなと不安が大きくなっていきます。
「本当に告白されるの?」「もし、好きになってもらえなかったら・・・?」といった期待と不安の入り混じった複雑な気持ちが伝わってきますね。
二人だけが知っているあの夢

ついに、予知夢でみた花火大会の日となり、ようやく君と「夢をなぞる」ことができます。
「待ち焦がれていた景色」、「ずっとこの景色のために」という歌詞から彼女がこの日をずっと待ち望んでいたのが伝わってきます。
予知夢でみた通りに夏の空に花火が広がり、最後の花火を待っているという緊張感が表現されていますね。

最後のサビです。
ついに思い描いた未来がきました。予知夢が実現します。
冒頭で「夢をみていたのは彼女だけではない」と述べたのですが、実は彼も「告白される」という同じ予知夢をみていたのです。二人はお互いに相手から「告白される」という夢をなぞるために日々を過ごしていたのです。
あの夢をなぞろうとしていたのは彼女だけでなかったのです。
しかし、どちらかの予知夢が現実となるとき、もう一方の予知夢は現実ではなくなってしまいます。
予知夢が現実となるように今まで試行錯誤してきたのですが、どちらかが現実となるとき、二人の未来はどうなってしまうのでしょうか。
ずっと未来としてみてきた景色が「今」になるとき。合図である最後の花火が打ち上がります・・・
「好きだよ」と告白したのはどちらだったのでしょう。

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さいごに
今回はYOASOBI「あの夢をなぞって」の歌詞の考察をしました。
楽曲だけ聴いていると二人はどうなったのか、またこれから二人の関係性はどのようになっていくのかがとても気になりますよね。ぜひ、小説を読んでから本楽曲を聴いてみてください。きっと、もっとこの曲が好きになると思います。
MVの映像も主人公の目線で描かれており、強く心を惹かれるものとなっています。甘酸っぱいストーリーを音楽と映像とともに楽しめると思います。
今後のYOASOBIの楽曲もとても楽しみですね。