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Prisoner Of Love【宇多田ヒカル】歌詞の意味を考察!友情と恋愛の狭間で揺れる、ドラマ「ラスト・フレンズ」主題歌

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宇多田ヒカルさん「Prisoner Of Love」の歌詞の意味を考察します。

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Prisoner Of Love 歌詞考察

友情?恋愛?どちらも当てはまる

平気な顔で嘘をついて
笑って 嫌気がさして
楽ばかりしようとしていた

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

長澤まさみさん主演のドラマ「ラスト・フレンズ」(2008年4月~6月)の主題歌「Prisoner Of Love」。

DVや性同一性障害などの問題を抱え、シェアハウスで暮らす藍田美知留(長澤まさみさん)、岸本瑠可(上野樹里さん)、水島タケル(瑛太さん)らと、美知留の恋人・及川宗佑(錦戸亮さん)などによる人間模様が描かれた社会派ドラマです。

そのドラマ側からの要望により、友情と恋愛のどちらにも解釈できる歌詞になっています。

歌物語の登場人物は語り手の「私」と「あなた」ですが、美知留が恋人からのDV、瑠可が性同一性障害という問題を抱えているため、ドラマの登場人物になぞらえるなら「私=瑠可、あなた=美知留」という組み合わせがしっくりくるでしょうか。

あるいはその逆や「私=美知留、あなた=宗佑」、「私=タケル、あなた=瑠可」などのパターンも考えられます。

リスナー自身の「何らかの問題を抱えているのに、笑顔で平静を装う状況」を重ねることもできるでしょう。

ないものねだりブルース
皆安らぎを求めている
満ち足りてるのに奪い合う
愛の影を追っている

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

「足るを知る」という老子の言葉のように、現状に満足することができるといいのですが、「ないものねだり」をしてしまうのが人間の悲しい性であり、「ブルース(哀歌)」が生まれるという意味でしょう。

とくに「安らぎ」や「愛」については、さまざまな問題が悩みの原因となり、「奪い合う」という悲しい展開に発展しがちです。

退屈な毎日が急に輝きだした
あなたが現れたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I’m just a prisoner of love
Just a prisoner of love

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

1番のサビです。

実際に「安らぎ」や「愛」に満ちた暮らしというのは問題が起きない分、平凡に感じやすく、「退屈」する可能性があります。

逆に、問題のある暮らしが日常的になった場合でも「退屈」と感じることがあるでしょう。

「あなた」との出会いによって「退屈」ではなくなり、「辛い孤独が平気になった」のは一見いいことのように思えます。

ところが曲名の「Prisoner Of Love」は「愛の虜(とりこ)」という意味。

ドラマの内容も考慮すると、「こじれた愛に囚われている」ような「ブルース=悲しさ」が感じられます。

応援してくれる友とは?

病める時も健やかなる時も
嵐の日も晴れの日も共に歩もう

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

教会式の結婚式の誓いの言葉のようですが、DVや性同一性障害などの問題が描かれたドラマに照らし合わせると、「病める時」や「嵐の日」の重みが増すかもしれません。

たとえば瑠可の場合、美知留との結婚は叶わないとわかりつつ、誓いの言葉を口にしたい心境なのではないでしょうか。

I’m gonna tell you the truth
人知れず辛い道を選ぶ
私を応援してくれる
あなただけを友と呼ぶ

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

英語の部分は「本当のことを言うよ」といったニュアンスです。

美知留が恋人のDVという「辛い道」を選びつつ、瑠可という「友」が「応援してくれる」ことに感謝しているのかもしれません。

あるいは瑠可にとっては愛する美知留を「友と呼ぶ」ことが「辛い道」という可能性もあるでしょう。

強がりや欲張りが無意味になりました
あなたに愛されたあの日から
自由でもヨユウでも一人じゃ虚しいわ
I’m just a prisoner of love
Just a prisoner of love

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

2番のサビです。

美知留にとっては「瑠可という友に愛されているから、恋人のDVにも耐えられる」という話かもしれません。

瑠可の場合は「美知留に友として愛されていることで、恋愛感情という欲は満たされなくても一緒にいられるからかまわない」という考え方なのではないでしょうか。

いずれにしても「自由で余裕がある退屈な暮らし」より、「愛に囚われている」ほうがいいと考える危うさが表現されています。

愛の虜を救うことはできた?

Oh もう少しだよ
Don’t you give up
Oh 見捨てない 絶対に

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

「あきらめないで」と呼びかけ、「応援」しているようです。

恋人のDVから逃れられるように、瑠可が美知留を救おうとしているのかもしれません。

もしくは美知留が恋人・宗佑のDVが治ることを願っているとも考えられます。

自らも問題を抱えつつ、瑠可に思いを寄せるタケルの姿も重なるでしょうか。

残酷な現実が二人を引き裂けば
より一層強く惹かれ合う
いくらでもいくらでも頑張れる気がした
I’m just a prisoner of love
Just a prisoner of love

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

ラスサビ前半です。

まわりに反対されるほど、当人同士は盛り上がる愛が目に浮かびます。

問題があるほど、乗り越えようと「頑張る」という構図です。

とくにDVの場合は実際に距離を取らないと危ないものの、いつか解決できるのではないかという期待から「頑張る」方向へ進むことがあります。

どうにか愛に囚われた状態から脱することができるといいのですが、どうなるでしょうか。

ありふれた日常が急に輝きだした
心を奪われたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I’m just a prisoner of love
Just a prisoner of love

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

ラスサビ後半です。

1番のサビの「退屈な毎日」が「ありふれた日常」、「あなたが現れた」が「心を奪われた」に変わりました。

とくにドラマの内容も考慮すると、「輝く日々」は長続きせず、「退屈でありふれた日々」こそありがたいものであると実感させられたのではないでしょうか。

Stay with me, stay with me
My baby, say you love me
Stay with me, stay with me
一人にさせない

出典:Prisoner Of Love / 作詞・作曲:宇多田ヒカル

「一人にさせない」と願っているのは、瑠可の美知留に対する思いなのか、美知留の宗佑に対する思いなのか、どちらにも解釈できる結末でした。

さらにタケルの瑠可に対する思いもあり、リスナーそれぞれに「愛の囚人」状態を想像することができたのではないでしょうか。

友情と恋愛について考えさせられる歌詞でした。

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さいごに

社会的な問題が複雑に絡み合うドラマだったので、衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか。

その主題歌でありながら、なるべくドロドロした内容にはならないように心がけているところが宇多田ヒカルさんらしいといえるでしょう。

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