オレスパことオレンジスパイニクラブ「理由」の歌詞の意味を考察します。
1stアルバム「アンメジャラブル」(2021年10月)の収録曲。
ギター&コーラスのスズキナオトさんが作詞・作曲した「理由」の歌詞を見ていきましょう。
理由 歌詞考察!
もしかしてプロポーズ?
目の下に「クマ」ができる原因は寝不足による血行不良、色素沈着、加齢などが考えられます。
この歌物語の主人公の場合は、何のために働いているのかさえわからなくなるほど仕事が忙しい状況ではないでしょうか。
目の前には大切な人がいるようです。
一般的に、「寝癖」がついたとしても外出する前には整えるものなので、彼女とは同棲しているか、お泊まりしたのか、ともあれ2人にとっては日常的な朝のようです。
彼女と結婚するために一生懸命働くようになったはずなのに、そもそもの決意を忘れるほど仕事に没頭しすぎていたのかもしれません。
交際期間がそれなりに長いカップルか、既に結婚している夫婦も当てはまりそうです。
それぞれかけがえのない命であっても、とくにビジネスシーンでは誰か1人が欠けるだけで全体が滞るようなことがあってはいけません。
音楽業界など競争が激しい現場では、次にブレイクするニューカマーが続々と待ち受けているものです。
それほど身を粉にして働いていても、プライベートでは「代わりが効かない1人を待っている」という話でしょう。
おそらく女性の帰りを待っている状況と考えられますが、何を(誰を)待っているのかについてはさまざまに想像できそうです。
全12曲のメジャー1stアルバム「アンメジャラブル」のラストを飾る「理由」。
もしかしたら「メジャーデビューを待っていてくれた、たった1人のファンそれぞれのために、唯一無二のバンドとしてこれからも全力で音楽を届ける」という意味も込められているかもしれません。
「今日から」ということは、「昨日までは僕の生きる理由は君ではなかった」とも受け取れそうです。
「君」のことが好きな気持ちに変わりはないとしても、「生きる理由」になるほどの出来事が「今日」起きたのではないでしょうか。
これまで友だち関係のような間柄だったけれど、お泊まりしたことで本格的な恋人同士になったのかもしれません。
あるいは遠回しなプロポーズとか、「今日」から結婚生活が始まる可能性も考えられます。
本当は「ウェディングドレスが似合うぜ」と言いたかったのに、照れて「制服」と口走ってしまったとか。
そのため「まだ着れるぜ」と続けるしかなく、「寒い冗談」だとわかりつつ、「君しかいない」と思っているのは本当だと伝えたかったのでしょう。
あるいは悲しい物語?
「君」も「僕」と同じように「愛情表現」が得意ではないようです。
付き合いが長くなっても、恥ずかしさのあまり、「僕」は「君」の目を直視することができません。
「目の下にクマがあるから、隠すために伏し目がちになっているだけだよ」と「クマ」を「理由」にしているのでしょう。
わざわざ「2人とも愛情表現が下手」という話を持ち出したのは、やはり「生きる理由」という言葉がプロポーズだからではないでしょうか。
「下手なプロポーズ」でも気後れせずに済むところが助かると考えられます。
結局プロポーズかどうかははっきりしませんが、いずれにしても「生きる理由」はかなり重みがある言葉です。
それほど思い切った発言をしているのに、別れることがあるかもしれないと想像してしまうところはやはり「愛情表現」が上手とは言えないでしょう。
ただ、もし別れて「あなた=君」が他の誰かを好きになっても「待ってる」と続くので、不器用ながらも熱意のこもった「愛情表現」ということになります。
親離れする子ども(あなた)を想像しているかもしれないという仮説については続きをどうぞ。
さて、ここで「僕」まで「私」という人称に変わりました。
しかも「計画」という言葉が登場します。
そのうえ「あなた=君」は落ち込んでいました。
こうなると今までの「愛情表現」はストレートなプロポーズではなかった可能性が高まります。
もしかしたら流産、不妊など、「生きる理由」を見失いそうになるほど悲しい出来事があったのかもしれません。
あるいは予定外妊娠で、「私=僕」の仕事の「計画」に支障が出るのではないかと「君」が心配して落ち込んだという話でしょうか。
「私=僕」はお腹の中の赤ちゃんに対して「あなた」や「伝わってるかい」と呼びかけているようにも受け取れそうです。
最後に人称は「君」と「僕」に戻りました。
流産や不妊を悲観した「君」を励ましているとも解釈できそうですが、深読みのしすぎかもしれません。
「君」や「あなた」が「生きる理由」にも関わらず、「僕=私」は「砕けたい、壊れたい」と願っているところがパンクっぽいですね。
ポジティブにもネガティブにも想像が膨らむところはオレスパらしいかもしれません。
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さいごに
冒頭の歌詞に戻ると、「これから生まれてくる子どものために働いていたけれど、叶わず泣き明かしてクマができた」とも考えられそうです。
最も有力だと考えられるのは、予想外に子どもを授かり驚いた説ではないでしょうか。
もしくはラブソングの形をとりながら、「ファンが生きる理由。ファンのために砕けたい、壊れたい」というオレスパ流の「愛情表現」の可能性もあるでしょう。