今回は、King & Princeの新曲「TraceTrace」の歌詞を考察していきたいと思います。
メンバーの永瀬廉さんが主演を務める日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』の主題歌に起用されている本楽曲。
曲には、未来に何を残せるのかを悩みながら、現在(いま)を積み重ねて僕らの歴史を刻んでいこうというメッセージが込められているそうです。
どんな歌詞なのか楽しみですね。
ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』
7月24日から放送がスタートする日曜ドラマ。
週刊ヤングマガジンにて連載された「新・信長公記〜ノブナガくんと私〜」を原作としています。
永瀬さんの他にも、三浦翔平さんや小澤征悦さん、なにわ男子の西畑大吾さんなど、有名俳優が多数出演しています。
戦国武将のクローンが同じ高校に集結し、総長を目指してしのぎを削るSF作品。
どんな展開になるのか、ドラマの放送が楽しみです!

TraceTrace 歌詞考察
話したいことがあったんだった
僕らがいるこの今日に 何を思っていただろう
ただ描きたい絵があったんだった
誰かをなぞる筆で何を描けただろうか
覚める いつか
タイトル「TraceTrace」は、そのまま「トレース(写す)」という意味です。
冒頭で歌われている主人公が話したいこととは何なのでしょうか?
“ただ描きたい絵があったんだった” という歌詞は、主人公の理想の未来、叶えたい夢を暗示しています。
その描きたい絵は、誰かが描いた線をなぞるだけで描くことができるのだろうか?
自分は誰かの真似をしているだけで良いのか?という主人公が感じている疑問が歌われます。
ただ、そんな想いからも “覚める いつか”。
どのように覚めるのか、主人公はどんな選択をするのか、気になりますね。
続きの歌詞を見ていきましょう!
Cannot be somebody So I just undertake
言える想いの全てが嘘だって言うならさ
ただぶつかって伝えようぜ
君の歩幅で歩けるならさ 嘘だっていいから
Give me another name Then I just undertake
“Cannot be somebody So I just undertake” = “誰にでもできることじゃない、だから僕がするんだ”
この歌詞は、自分の人生を決めるのは他の誰でもない、自分自身なのだというメッセージが込められていると感じました。
言葉では通じないことでも、実際にぶつかりあって伝えよう。
ドラマの戦国時代ともリンクしていますね。
“君の歩幅で歩けるならさ 嘘だっていいから” という歌詞から、主人公が大切な君へ向けて、ずっと一緒に進んで行きたいという思いを持っていることが伝わります。
いつか思い出して ここにいたことを
一切を込めてなぞっていくだけ
未来忘れて分からなくなったんだ
はみ出して 交わって 重なって
描いたはず 今日のストーリー
誰かの後ろをなぞっていた線は、途中で途切れてしまいました。
ここからは、自分で線を描いていく。
他の人のいろんな線と交差し、絡まり合いながら、未来へと進んでいくストーリー。
主人公の歩む人生そのものを表現しているように思います。
僕は今ここ 足跡のない場所
ここにある歴史刻み込むように
また今を思い描いて 自由に
僕ら今ここ 足音残して行こう
君の絵に愛を せめて今だけただそれだけだった
それだけでよかったな
描いたのは今日のストーリー
“僕は今ここ 足跡のない場所”
主人公は、まさに今、まっさらな世界に踏み出そうとしています。
最初の一歩を踏み出すのは勇気のいることですが、この曲を聴けば、キンプリがそっと背中を押してくれるような気がしますね。
“君の絵に愛を せめて今だけ”
せめて今だけという歌詞は、主人公と君が離れ離れになってしまう未来を暗示しているように思います。
ドラマの内容に当てはめてみると、永瀬さん演じる織田信長をはじめ、特進クラスの生徒は、戦国時代の武将のクローンであり、ヒロイン・みやびとは、違う世界で生きているということを示しているのではないでしょうか?
だから、同じクラスメイトとして話せる今だけは、一緒に居たいという信長の願いが描かれているように感じました。
ここが君と僕の境界
どうやっても君が知ることのない将来
残らない軌跡の果てで
ペン先突いて高く鳴らそうな
朝に触れた手に重ねて
なぐり描きした白昼夢
全て焼く夕景
夜を越えてまた明日で会おう
再度、君(みやび)と僕(信長)が、違う世界線の存在であることが歌われます。
ここまでなぞってきた線も、これ以上進むことはない。
みやびには、どう頑張ってもクローンのクラスメイトとは違う将来が待っていることが示されているのだと思いました。
もしかすると、ドラマのラストでは、みやびとクラスメイトとの別れが描かれるのかもしれません。
“朝に触れた手に重ねて なぐり描きした白昼夢 全て焼く夕景 夜を越えて”
朝、昼、夕、夜という時間帯を表すワードが散りばめられています。
これは、みやびと別れてしまった後、どれだけ時間が経っても必ず再会しようという思いの歌詞ではないでしょうか?
“また明日で会おう”には、そうした強い決意が込められているような気がしました。
今を生きることの大切さ、自分で道を切り拓く大切さが表現された素敵な楽曲でした!

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さいごに
いかがでしたか?
10thシングルにふさわしい素敵な楽曲でした!
曲ごとに全く違う顔を見せてくれるKing & Prince。
これからの活躍も見逃せません!
2105年の日本。カリキュラムの変更により学校教育での歴史の授業は明治以降のみとなって久しく、東大の出身者ですら一般人では戦国時代を知っている者はほとんどいなくなっていた。そんな中、とある歴史オタクのマッドサイエンティストが、次々と戦国武将のクローンを作り出しその名前のままに世に放った。成長した彼らは不良として頭角を現し、戦国時代の逸話さながらの活躍をし始める。
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Wikipediaより