もさを。さんのデジタルシングル「ギフト」(2022年7月)の歌詞の意味を考察します。
1stデジタルシングル「ぎゅっと。」(2020年7月)2周年記念のアフターソング。
もさを。さんが作詞・作曲した「ギフト」の歌詞の意味をチェックしましょう。

ギフト 歌詞考察
2年後の2人
手帳に埋めてく
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
記念日の文字
指折り数えて
浮かれてる
もさを。さんの「ぎゅっと。」は「大好きな彼氏とずっと一緒にいたい」と願う女性目線のラブソングです。
「ギフト」は「ぎゅっと。」の2年後のアフターソングということで、やはり彼女目線で彼氏の「あなた」への思いが綴られています。
「ぎゅっと。」のリリース日は2020年7月27日で、そのちょうど2年後の2022年7月27日に「ギフト」がリリースされたので、まるで「交際2年記念日」の特別なプレゼント(ギフト)のようですね。
語り手の女性も「記念日に浮かれている」ことが伝わってきます。
さりげなく聞くの
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
子どもは好き?
将来の話はまだ
予定外かな
付き合いが長くなると、良くも悪くもお互いが空気のような存在になったり、場合によっては停滞ムードが漂ったりしがちですが、「記念日に浮かれている」うちはまだ交際そのものが新鮮なのではないでしょうか。
それでも女性は早い段階から「将来の結婚生活」を思い描いて、ときめくものかもしれません。
しかし「さりげなく」や「まだ予定外」といった表現があるので、「将来の話」が男性の負担にならないように気を使っている様子が感じられます。
お互いに産まれ育ちも違うのに
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
初めて会った気がしなくて
二人掛けのソファー
花束のように寄り添うの
「初めて会った気がしない」というのは「もともと知り合いだったかのように相性がいい」とか「出会うべくして出会った」といったニュアンスでしょうか。
デジャブ(既視感)的な話を持ち出すと、「前世でも付き合っていた」とか「運命の赤い糸で結ばれている」など、ファンタジックな話になりそうです。
ところが「ソファー」に座る様子を「花束」にたとえる程度で抑えているところが、ロマンチックながらも現実的な感じがします。
もしかしたらこの辺りが交際スタート直後と2年目の微妙な違いなのかもしれません。
ずっと
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
100年後のギフトありったけの愛と
シワが増えてもあなたがいい
運命じゃなくてもいいの
出逢えた奇跡を
まとめてハグ
1番のサビです。
「ぎゅっと。」でも「ずっと隣に居たい」と願っていましたが、「ギフト」では「100年後」の話まで飛び出しました。
これからも「記念日」に「ギフト」を贈り合う仲でいたいという意味でしょうか。
あるいは「生涯添い遂げる」ことが何にも代えがたい「100年後のギフト」になるとも解釈できそうです。
やはり「2人の出会いは運命だった」とうっとりするほど浮かれた時期は過ぎたのでしょう。
それでも「奇跡」と感じているので、「感謝」の気持ちは変わらず継続していることが伝わってきます。
「愛」と「奇跡」とおそらく「あなた」も「まとめてハグ」しているところが微笑ましいですね。
旅の途中
いつも同じパジャマ
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
大きなあくび
眠そうな顔
相変わらずね
2番に入ると、生活感のある描写が出てきました。
お互いによそ行きのおしゃれをして「デート」するというより、ありのままの自分でいられるというか、気を使わずに済む日常になっているようです。
とくに彼氏は、彼女が「隣に居る」ことに対して安心しきっているのでしょう。
早くもおしどり夫婦のような雰囲気が漂っています。
カレンダーを眺め
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
デートに行こう?
たまの休み二人で
夢の国でも
いつもはどちらかの部屋で過ごすことが多いのか、あるいは同棲や半同棲状態なのかはわかりませんが、それでも「デート」もしたいというのが女性らしいというか、交際2年目っぽいかもしれませんね。
「夢の国」というのは遊園地のことでしょうか。
あるいはご時世的に遠出をするのが難しくても、想像力を働かせて楽しい時間を過ごそうといった意味かもしれません。
どんなに変わり映えのしない日々も
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
あなたといると特別で
二人だけの世界
愛してるの代わりにキスを
「ぎゅっと。」がリリースされた当時は新型コロナのパンデミック後、初めての夏でした。
その2年後の夏も状況は「変わり映えがしない」というか、なるべく制限を設けない方向に動いているけれども実は悪化していて、先行きは不透明のまま。
こうした背景を踏まえているとは限りませんが、「二人だけの世界」と考えると「特別な日々」に感謝しやすい側面もあるでしょう。
ずっと
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
100年後のギフトありったけの愛と
シワが増えてもあなたがいい
めくられるページの全部
栞を挟んで1歩ずつ
2番のサビです。
「1ページずつ栞を挟みながら読書する(手帳にスケジュールを刻む)」ように、ゆっくり着実に歩みを進めていこうという意味でしょう。
「ぎゅっと。」も「ギフト」も女性目線の「私」と「あなた」の物語が綴られていますが、リスナー自身の恋愛にも置き換えられるほか、「もさを。さんとリスナー」の物語として捉えることも可能です。
まだ旅の途中で
出典:ギフト / 作詞・作曲:Mosawo
恋してることに気付くの
喧嘩して背負う重荷
ちょっと置いてみて、半分こしよ
人生も交際も、続く限り常に「旅の途中」になります。
「ネガティブな出来事や感情を、2人で分かち合えば半分になる」という考え方を継続できれば、いつまでも「恋している」と感じられるかもしれませんね。
ラストに1番のサビが繰り返されます。
一気に「100年後」の話まで想像が膨らみましたが、「栞」のくだりもあったので、折に触れて続編が作られることを期待するリスナーもいるのではないでしょうか。

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さいごに
「プレゼント」も「ギフト」も「贈り物」という意味ですが、「ギフト」のほうが「プレゼント」よりフォーマルな「特別感」があります。
「当たり前の日常」が当たり前ではなくなり、「変わり映えのしない状況」が続いていますが、そのなかでも「特別な贈り物=ギフト」に恵まれていると感謝していくことが大切なのではないでしょうか。