今回は、人気バンド・Official髭男dismの新曲「破顔」の歌詞について考察していきたいと思います。
6月22日発売のEP『ミックスナッツ EP』に収録されている本楽曲。
他収録曲の「ミックスナッツ」「Anarchy」「Choral A」は、それぞれアニメや映画の主題歌に起用されており、話題になっています。
藤原聡さんが作詞作曲を担当した「破顔」には、どんな想いが込められているのでしょうか?
早速見ていきましょう!
破顔 歌詞考察
帰り道のライト 何らかの合図を 無機質に放つビルたちの
名前は知らんよ でもありがとう 開いてく心の搬入口
この楽曲を聴いて、藤原さんから髭団(ファン)へのメッセージが込められているように感じました。
藤原さんからの手紙のような曲と仮定して歌詞を見ていきましょう。
冒頭では、ライブからの帰り道のシーンが歌われているように思います。
車に乗って、ライブ会場から家に帰る藤原さん、「搬入口」というワードからもライブ感が伝わわってきますね。
ビルたちの放つ無機質な何らかの合図とは、高層ビルに設置されている航空障害灯のことを指しているのではないでしょうか?
航空障害灯とは、高いビルの角にある赤色や白色のライトのことです。
続く歌詞で「名前は知らんよ でもありがとう」と感謝していますが、これはもちろん航空障害灯に感謝しているわけではありません。
「航空障害灯」というワードはあまり知られていませんが、このライトがあることで飛行機が安全に飛ぶことが出来ます。
私達の生活を陰ながら支え、安全を守ってくれているのです。
藤原さんは髭団の皆を航空障害灯に喩えているのではないでしょうか?
大勢いる髭団の名前を把握しているわけではありませんが、髭団はいつも自分たちを見守って応援してくれています。
髭団の想い・応援はちゃんと届いているよ、と呼びかけているように感じました。
暖かな窓 カーテンの奥を 推し量ることは野暮だけど
幸せ願うよ 暮らしのサインを くれた顔も知らぬ仲間たちあなたが居るなら人生は今日も平和だ
続けて髭団への感謝が歌われます。
暖かい光に照らされるカーテンの向こう側には髭団がいます。
その数や、何をしてくれているのかを確認するのは野暮なことですが、いつでも髭団の幸せを願っています。
髭団が居てくれるからこそ、自分たちも頑張れる、今日も平和に生きていける。
顔は知らないけど通じ合っている仲間に感謝している様子が伝わってきますね。
到底僕じゃ払えもしないような 深い闇さえもぼやかしてしまう
街の誰そ彼の人生の 無数の美しさに途方に暮れる
活動を続けていると、一人ではどうすることも出来ない深い闇に飲み込まれてしまうこともあります。
しかし、その深い闇でさえも払うことができる髭団のパワー。
「誰そ彼」とは、夕方薄暗くなって人の顔がわかりづらくなる時間帯、先程の「顔も知らぬ仲間たち」と繋がりますね。
闇に飲み込まれてしまったときは、夕暮れでオレンジ色に染まる街を見て、そこにいる無数の人々(髭団)のことを想像し、勇気をもらう。
そんな藤原さんの1シーンが浮かんできました。
ため息をつくと 止めてよってちょっと 叱ってくるおかしな奴がいる
言葉ではないよ 点滅のレッド 泳ぐ四輪二輪魚の群れ眺めてた僕の荷物は笑みへと変わった
再び冒頭のライブ帰りの車のシーンに戻ります。
ため息をつく藤原さんに「止めてよ」と叱ってくるのは髭男のメンバーでしょう。
ため息の原因である「僕の荷物(心配事)」は、仲間が居てくれることで笑みへと変わり、不安がなくなりました。
帰り道の道路を「点滅のレッド 泳ぐ四輪二輪魚の群れ」と表現できる藤原さんの作詞センスが凄すぎます。
到底ひとりじゃ作れもしないような 愛着の湧くシワのひとつひとつ
君のあなたのお前たちの その頼もしさに途方に暮れる消えてくライト 静けさと共に 灯り出すライト 代わる代わる
訪れる夜を 生き抜くための大事な光を
宿してる誰も 届いてるちゃんと ちゃんと ちゃんと
髭男の曲・ライブ・活動、どれも自分ひとりでは作れないものです。
「君のあなたの」は髭団、「お前たちの」は髭男のメンバーを指しているように感じます。
みんなが居てくれることの頼もしさを感じながら進んできたこれまでの軌跡は、どれも愛着の湧いたシワのような記憶です。
夕暮れから夜になるにつれ、太陽というライトは消えていきます。
代わりに灯るのは、人々の生活の光。
髭団一人ひとりのライトは、ちゃんと届いている、自分が立っているこのステージから全部見えているんだとメッセージを送っているように感じました。
到底僕じゃ払えもしないような 深い闇さえもぼやかしてしまう
街の誰そ彼の人生の 無数の美しさに途方に暮れるきっと僕らは受け取ってしまう 色んな恐怖も色んな悲しみも
それを背負ったもの同士だからこそ 互いを照らし合っては笑う
深い闇も払ってくれる心強い仲間たち。
続く「僕ら」は、髭団も含まれていますね。
忙しない日常を生きている「僕ら」は、恐怖や悲しみといったマイナスなことも受け取ってしまい、日々に疲れてしまうこともある。
でも、だからこそお互いの気持ちをわかり合うことができ、お互いに照らし合って支え合って生きることができるのだ。
自分は、支えてくれる皆から照らしてもらっているという気持ちが歌われています。
藤原さんも、皆と同じように悩み苦しむからこそ、人の心を揺さぶるような楽曲を生み出すことができるのでしょう。
全てのライト おやすみありがとう 届いてるちゃんと ちゃんと
自分たちを照らしてくれる「全てのライト」
どんなに遠くにあるライトでも、ちゃんと届いている。
ファンへの感謝の想いが込められたメッセージソングでしたね。
歌詞を見るだけでも、目頭が熱くなりました。
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さいごに
いかがでしたか?
これからもっと飛躍していくOfficial髭男dism。
彼らの活動から目が離せません!