今回はRADWIMPSの『万歳千唱』の歌詞の意味について考察します!
NHKの「18祭」で披露された楽曲『万歳千唱』。応募者1000人一人ひとりの悩みを受け、書かれた楽曲です。
タイトル『万歳千唱』は「万歳三唱」から取ったもの。「ばんざーい」と三回繰り返す動作です。
しかし野田洋次郎さんは「万歳千唱では足りないので、万歳千唱にした」とコメントしています。
つまり、”とてもめでたい”という意味ですね。
多感な高校生に向けた楽曲と『万歳千唱』のタイトルはどう関連するのでしょうか?
その部分にも触れつつ、歌詞を考察していきます!

『万歳千唱』歌詞考察
濡れた瞳の向こうに見えるは希望
濡れた瞳で 明日を目指す意味を
僕は今でも 探し続けてるよ笑われたりしないことが 君の生きるゴールなの?
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
笑われてもビクともしない モノを探していたんでしょ
本楽曲は高校生に向けた楽曲。つまり焦りや不安を抱える心情に向けたエールソング。
≪濡れた瞳で 明日を探す意味を 僕は今でも 探し続けるてるよ≫
これは大人になったRADWIMPSが高校生に向けたメッセージそのものだと解釈できます。
大人になった今でももがきながらも夢に向かって明日を探そうとしている。
「だから若いみんなの不安に共感できるし、大人になっても希望を持って明日を追いかけることだってできるんだ」―。そんなメッセージを受け取ることができます。
周囲との比較で生じる劣等感も同じです。≪笑われてもビクともしないもの≫つまり自分軸が揺らいでしまいそうな高校生に「あなただけの信念を持ってほしい」と歌っているのです。
ボロボロの傘をさしているのは一人じゃない
思い出せるかな 僕が今まで 描いては路地裏にポイ捨てした夢の数
だけどこの街は そんな夢さえ 吸い込んで 新しい明日を吐き出す騙されたりしないように 生きるのに少し疲れたよ
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
アンテナの傘もとうに ボロボロになってしまったよ
≪僕が今まで 描いては路地裏にポイ捨てした夢の数≫
これはRADWIMPS自身が経験したことを示していると思われます。
今では大人気のRADWIMPSですが、そこに辿り着くまでにたくさんの苦労があったのは間違いありません。それでもひたむきに走ってきた彼らだからこそ「新しい明日」を獲得できたのでしょう。非常に説得力のある歌詞ですね。
≪騙されたりしないように 生きるのに少し疲れたよ≫という歌詞もとても生々しい現実を綴っているように感じました。
大人になって一番厄介なのが人間関係。社会の中でもみくちゃにされることだって少なくありません。そんな中を傷つかないように一生懸命生きるのは骨の折れることでしょう。
今や知らない人はいないRADWIMPSだってそう思った過去がありました。だからこそ「一人じゃない」と思わせてくれる歌詞です。
喜びに勝ってしまうもの
君の中のカナシミを喜ばせて 君の中のクルシミを勝ち誇らせて
なぁどうすんだよ おいどうすんだよその影に隠れ震える 笑顔の手を取れるのは
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
君だけだろう
人は誰でもマイナス感情に襲われてしまうもの。未来を歩みだそうとしている人にとっては尚更でしょう。
しかしRADWIMPSは「それじゃよくないよ?」と歌います。
そしてそれを解決できるのは「君」しかいないとも。
すなわち、自分自身の心を喜びで満たすのも、悲しみで満たすのも自分しかいないということ。
それだったら、喜びで心を満たす方がいいのでは?と提案しているのだと考察できます。
苦しみは苦しみしか生み出さない
悲しみは 君の涙を栄養にすくすくと
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
大きく逞しく 今日も育っていく
ほらまた その大きなため息が何よりの 彼らのご馳走で
ヨダレ出して待っている
悲しみは際限がないもの。一旦「悲しい」と思ってしまえば、さらにどつぼにはまってしまうものです。そんなことを表現した歌詞です。
心の中を巣食う悩みは、人をどんどん苦しみに追いやってしまいます。
ではどうすればいいのか。次に進みます。
悲しさを木っ端みじんにするもの
そうさヤツらの敵は 君のハチ切れそうな
その笑顔と声さ それで木っ端みじんだ君がどんな顔で笑うかを彼は知っているよ
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
打ち上げ花火みたいに笑う君がいるよ
君が笑わないとさ それじゃ思うツボさ
さぁいざ、迎えにいこう
「ヤツら」=悲しみの敵は「その笑顔と声」です。つまり悲しさを振り切って笑って声を出すことだと言えます。
負の感情に打ち勝つためには、悲しみを無理やりでも乗り切る力が必要になる。
そのためには、笑って未来に向かって声を出さないともったいないというメッセージです。
明日を探し続ける
君の中のカナシミを喜ばせて 君の中のクルシミを勝ち誇らせて
なぁどうすんだよ おいどうすんだよ
君の笑顔に させてやろうぜ万歳三唱
万歳千唱濡れた瞳で 明日を目指す意味を
万歳千唱 / 作詞・作曲:野田洋次郎
僕は今でも 探し続けているんだよ
旅し続けているんだよ
ラストサビ。RADWIMPSからリスナーに直接送られるエールが描かれています。
明日対する不安はなくならないかもしれない。しかし泣きながらでも明日を探すことは可能。
隠しきれない負の感情の上に立ち上がるプラスの力に鼓舞されるラスト。
やっぱり私たちの未来は「めでたい」と思わずにいられない歌詞ですね。

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おわりに
若者に大人気のRADWIMPS。彼らが贈るエール『万歳千唱』にはこれまでないほどに鼓舞されます。これからを迎えるのが怖くなくなりますね。
新生活を迎えた人はぜひ聴いてみてください!