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わたがし【back number】歌詞の意味を考察!「楽しいね」の意味とは?

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「わたがし」は3ピースバンド、back numberが2012年7月リリースした6枚目のシングル曲です。

MVでは山本美月さんが主演を務め、主人公の女性に対する強く切ない気持ちと、浴衣や夏祭りといった夏らしい雰囲気が表現された映像となっております。

「わたがし」を聞いて“わたがしになりたいぼく”

心の場所を見つけたのに“うるさくて痛くてもどかしくて”ってどういう意味?

と、考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は「わたがし」の歌詞全体を考察していきたいと思います。 

この「わたがし」という曲は夏祭りを背景に、大好きでしかたない女性のいる男性の切なくて、複雑な心境を歌っている曲だと思いました。

なぜそう考えたのか。歌詞の意味を見ていきながら、解説していきたいと思います。

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わたがし 歌詞考察

水色にはなびらの浴衣がこの世で一番
似合うのはたぶん君だと思う
よく誘えた 泣きそうだ

お祭りに一緒に来たのでしょうか。

きっと大好きな女性だから浴衣を着ている姿が世界一美しく見えたのでしょうね。

この歌詞からはそんな主人公の女性への強い気持ちが伝わってきます。

この女性は主人公の僕にとって、誘えることも奇跡のような雲の上のような存在の女性なんでしょう。

そんなことから、女性が今自分と一緒にいることの驚きと、女性を誘えた自分の勇気にびっくりする気持ちとで泣きそうになっているのではないでしょうか。

夏祭りの最後の日
わたがしを口で溶かす君は
わたがしになりたい僕に言う
楽しいねって

女性が食べているわたがしと同じぐらい近い場所に自分も行きたい。

彼女にもっと近づきたい。

でも近づけない無器用な彼はそんな複雑な気持ちを抱えたまま、彼女にたった一言いうのでしょう。

「楽しいね」と。

想いがあふれたらどうやって
どんなきっかけタイミングで
手を繋いだらいいんだろう
どう見ても柔らかい君の手を
どんな強さでつかんで
どんな顔で見つめればいいの

君が大好きな僕は、この想いがあふれたら何をきっかけにして、どういうタイミングで手を繋げば正しいんだろう?分からない。

手を繋いだらどれくらいの強さで君の手を握って、どんな顔で見つめればカッコいいのだろう?全然わからない。

ここでは彼女への想いと想像は膨れ上がって、それを行動に移したいけどそんなことはできない。といった自分の気持ちをコントロールできない彼の様子が感じられます。

君が笑ってくれる
ただそれだけの事で僕はついに
心の場所を見つけたよ
うるさくて痛くてもどかしくて

彼女が笑ってくれる。ただそれだけのことで彼は嬉しくて、幸せで天にも昇ってしまうような気持ちなのではないでしょうか。

そんな最高な気持ちを見つけたことを「心の場所を見つけたよ」と言っているのではないでしょうか。

そんな幸せを感じながらも彼女と手を繋ぐことを考えただけでも、どうしたらいいのか悩んでしまったり、でもやっぱり近づきたかったり。

そんな両極端な気持ちが自分でももどかしいのでしょう。

夏祭りの最後の日
わたがしを口で溶かす君に
わたがしになりたい僕は言う
楽しいねって

彼女のことが大好きで仕方のない自分。

好きだからこそもっと近づきたいのに近づけない自分。

それどころか想像するだけであれこれ心配して結局何もできない自分。

そしてやっぱりわたがしぐらい君に近づきたい自分。

そんな彼の気持ちに彼女はおそらく気づいていないのでしょう。

純粋にお祭りを楽しんでいる彼女は言います。「楽しいね」と。

彼女を思うだけで楽しいだけではない僕。

純粋に楽しいと言えてしまう彼女へのうらやましささえ感じられるところでこの歌は終わります。

2つの「楽しいね」の意味

わたがしの中の「楽しいね」という言葉はおそらく2人の気持ちを対比する意味で使われているのではないかと思います。

1番で僕が言った「楽しいね」と2番で彼女が言った「楽しいね」は同じ言葉を言っていても、その言葉を言っている本人達の気持ちはかなり違っているように考えられます。

2番の彼女が言った「楽しいね」は言葉通り、「お祭りが楽しいね」という何の含みもない純粋な気持ち。

対して1番の僕の「楽しいね」は彼女の「楽しいね」とはかなり異なります。

なぜか?それは心からの「楽しいね」という言葉ではないからです。

今まで歌詞を見てきた通り、僕にとって彼女は雲の上のような存在。

きっと一緒にいるだけでも緊張してしまう気持ちもあるでしょう。

そして彼女が食べているわたがしになりたいほど、彼女に近づきたいと思いながらも、近づけないもどかしさを感じています。

また手を繋ぐという些細なことでさえ、ひとつひとつ、どうすることが正解なのかと頭を抱えています。

こういったことから、僕の「楽しいね」には幸せな気持ちだけではなく、沢山の複雑な感情が含まれているのだと予測できます。

同じ言葉でも僕の「楽しいね」にはこれだけ君への気持ちが込められているんだよ。

そんなことをこの歌詞から感じました。

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まとめ

私は夏祭りというと友人と一緒に夏を感じられる楽しいイベントというイメージしかなかったのですが、「わたがし」を聞くとまさかこんな複雑な心境で夏祭りに来ている男性がいるとは・・・。

となんだかこちらまで切なくなってしまいました。

もしかしたらこういう男性少なくないのかもしれませんね。

「わたがし」の男性のように大好きな女性にもどかしい思いを抱いている方はぜひ、この夏「わたがし」の楽曲とともに過ごしてみてはいかがでしょうか?

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