今回は、Vaundyさんの新曲「忘れ物」の歌詞を考察していきたいと思います。
岡田准一さんが出演しているマクドナルドの新CM「時をかけるバーガー編」のCMソングとしても起用されている本楽曲。
歌詞にはどんな思いが込められているのでしょうか?

忘れ物 歌詞考察
僕らはきっと
そこらにある物じゃ
足りなかった僕らはずっと
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
近くの愛をそっと
拾いあってた
この楽曲では、Vaundyさんがこれまでの人生を振り返って感じたことが歌われていると考えました。
冒頭の “僕ら” は、Vaundyさんと同じ想いを感じている人を指しています。
同じ想いを持った “僕ら” は、そこらにある物じゃ足りず、“近くの愛をそっと
拾いあってた“。
人生に何か物足りなさを感じ、目の前にある楽しみだけを見て、将来については漠然としていた。
そんな想いが込められているのではないでしょうか?
凛として何もないアルバムを覗いた
笑ったふりして帰ろうか
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
思い出も全部ここに置いて
ここで泣けるシーンが来た数だけ
ほら
忘れ物してんだって
“凛として何もないアルバムを覗いた”
主人公が過去の思い出を振り返っている様子が歌われています。
“笑ったふりして” というのは、あの時は楽しかったなと振り返りつつも、本当に心から楽しめていたんだろうか?という若干の疑問が残る気持ちを表しているのだと思いました。
アルバムに載っていなくても忘れられないような思い出は、自分の人生の中でいくつあるのだろう?と自分自身に語りかけている姿が浮かびます。
続く歌詞は、バウさんからのメッセージだと捉えました。
長い人生の中で、自分の心に残る “泣けるシーン” は必ずある。
忘れているだけだから、日々の喧騒を忘れ去って、取り戻しに行こうと歌っているのではないでしょうか?
僕らはきっと
涙をそっと拾う、余暇はなかっただから
僕らはずっと
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
互いの幸福を、睨みあっている
余暇とは、仕事を忘れて自分のことに没頭できる時間。
“涙をそっと拾う” 余暇もないほど、忙しない毎日を生きている私たちへ向けた曲ですね。
忙しすぎて自分と向き合う時間がないからこそ、他人を羨み、時には嫉妬してしまうこともある。
“僕らはずっと 互いの幸福を、睨みあっている” という歌詞は、まさにその様子を指しているように感じました。
凛として凍りつき
傷み出した心が放った「『時として、許しあうこと』がそもそもの罪だ」
諦めもついた
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
忙殺され、余裕のなくなった心がたどり着いた結論「『時として、許しあうこと』がそもそもの罪だ」。
人を思いやる余裕も無くなってきていることが分かります。
周囲の人とのコミュニケーションそのものが希薄になりつつある現代社会に生きる主人公は、周りに助けを求めるのではなく、自分ひとりで生きていくのだという思いを強くしているのではないでしょうか?
時が過ぎとも
「それ」は切れぬ、碇となる忘れていいよ
忘れていいよ
でもね、そう
辛い時は
立ち止まって泣いてもいいぜ
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
どれだけ時間が経とうとも、”「それ」は切れぬ、碇となる”。
「それ」は、他人と比べて焦る心を指していると考えました。
どんなときでも誰かと比べてしまい、自分の出来なさに落ち込んでしまう。
そんな主人公に対して ”忘れていいよ 忘れていいよ” と優しく呼びかけているように感じます。
でも、本当に辛いなら、一旦立ち止まって泣いたら良いじゃないか。
人生における “泣けるシーン” は、きっとこれからの貴方の支えになるのだから。
帰ろうか
出典:忘れ物 / 作詞・作曲:Vaundy
思い出よ全部ここにおいで
ここで泣けるシーンが来た数だけ
まぁ、拾っても最後に笑えんなら
ほら
ぎゅっと掴め忘れ物
長い人生の中で、泣けるシーンはたくさんあるけど、最後に全部ひっくるめて笑えるならそれで良い。
忙しない日常で、どこかに忘れてきた想いを取り戻し、これからの日々を過ごしていこうじゃないか、というバウさんからのメッセージが込められているのではないでしょうか?

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さいごに
いかがでしたか?
Vaundyさんの想いが詰まった素敵な楽曲でしたね。
これからの活躍からも目が離せません!