この記事では、人気シンガーソングライター・milet(ミレイ)さんの新曲「Walkin’ In My Lane」の歌詞について考察していきたいと思います。
ドラマ『やんごとなき一族』の主題歌として起用されている本楽曲。
聴く人がそれぞれの人生を冒険できるようにという想いを込めてドラマのために書き下ろされました。
ドラマの内容、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
ドラマ『やんごとなき一族』
こやまゆかり先生作の同名コミックを原作として、4月21日から放送されているドラマ作品。
主演の土屋太鳳さんをはじめ、松下洸平さん、尾上松也さんらが出演されています。
毎話迫りくるピンチを二人で力を合わせて乗り越えていく姿が見どころですね。
これからの放送も楽しみです!
楽曲コメント
miletさんのコメントをご紹介します。
ドラマ「やんごとなき一族」の主題歌「Walkin’ In My Lane」を歌わせていただけることをとても嬉しく思います。
原作・脚本を読みながら、何度も「おぉ、やんごとない…」と心の声が漏れていました。
そして壮絶な試練だらけの人生を送ることになる佐都を、この曲で応援できればという気持ちになりました。
一度きりの人生を全力で生きて、「今」にまっすぐ立ち向かう佐都や健太、そして彼女たちを取り巻くやんごとなき一族と凄まじい世界をみなさんと一緒に見られるなんて、楽しみでしかたないです。
私は私らしく、そしてあなたはあなたらしく、それぞれの人生を冒険できるようにと想いを込めて書いた『Walkin’ In My Lane』是非ドラマと一緒に楽しんでいただけたら幸いです。
やんごとなき一族に嫁ぎ、凄まじい結婚生活を送ることになった佐都と、佐都ほどではないにしろ、日々頑張って生きているすべての人に宛てたメッセージソングのようです。
早速歌詞を見ていきましょう!

Walkin’ In My Lane 歌詞考察
タイトル「Walkin’ In My Lane」を訳すと “私の人生に(許可なく)入り込んでくる” という意味です。
これは、やんごとなき一族に嫁いだことでしきたりや人間関係に翻弄される主人公・佐都の想いを指しているのではないでしょうか?
許可なくずかずか入り込んでくる無礼な振る舞いに対して抗ってやろうという反骨心が感じられます。

この楽曲はタイトルからも分かる通り、ドラマの主人公・佐都の目線で描かれています。
「わかってない」と言ってくるのは、やんごとなき一族・深山家の人たちでしょう。
庶民の家庭で育ってきた佐都に、上流階級の暮らしなんてわかるはずもありませんが、そんな上流階級に嫁いだ以上、笑ってばかりではいられません。
生活の質の違い、価値観の違いに困惑する佐都の様子が浮かんできます。
しかし「Can’t go back(戻れない)」
健太との結婚を受け入れたのは他でもない自分自身、どんなに大変でももう戻ることは出来ません。
これだけだと、佐都が窮屈な生活を強いられる救いのない物語になりますが、miletさんは次のように続けています。
「But we know that we can go far(でも、私たちは遠くまで行けると知っている)」
上流階級のしきたりや複雑な人間関係に縛られていても、 “私たちは遠くまで進んでいける”
佐都に限らず、学校、職場、家庭で精一杯頑張っている人に刺さる歌詞なのではないでしょうか?

「Make a wish(願いごとをする)」
「Hey what are you doin’ doin’ doin’ do without me(私抜きで何をしているの?)」
曲の主人公が佐都であると考えると、深山家内の人間関係が原因でハブられてしまったのでしょうか?
「こんな日に限って」という歌詞から、今日が佐都にとって特別な日であることが推測できます。
続く「吹き消すキャンドル」から、誕生日か二人の記念日なのかもしれません。
そんな特別な日に限って、面倒事が転がり込んでくる理不尽な現実。
「Now, mayday」と助けを求める気持ちも分かります。
キャンドルが増えてもsorryと謝っていることから、時間が経っても、まだ、理不尽な扱いが続き、自分の気持ちを殺して過ごしていることが読み取れます。
辛いときには健太との思い出を振り返り、前を向こうとする佐都。
彼女の強い心が表現されていますね。

理不尽な扱いにも耐え、必死にやんごとなき一族に食らいついてきた佐都。
「なのになぜ lonely(寂しいの)」
辛い時間、退屈な時間ほど長く感じるといいますが、佐都が深山家で過ごす時間はどれほど長く感じられたのでしょうか?
健太という大切な存在はいますが、常に一緒にいてくれるわけではありません。
味方のいない深山家で一人寂しく孤独を感じていることがわかります。
「誰もが同じかな 一人ぼっち同士 逆らってこうぜ」と自分と似たような境遇にある人に呼びかける佐都。
インタビューで「どんな環境の中で生きる人間もひとりの人間だと思うんです。だからこそ、みんながそれぞれいろんな形の孤独を抱えている。」と答えていたmiletさんの想いが込められた部分ですね。
人生には限りがあるのだから、窮屈で孤独な世界に閉じこもらずに逆らって、もっと自由に冒険しよう。
「Why don’t we slip away(なぜ逃げちゃダメなの?)」
辛かったら休んでもいいし、逃げ出してもいいじゃないか、というmiletさんの優しさが歌われているように感じました。

理不尽な生活も健太が家を継ぐまでの辛抱だと自分に言い聞かせ、少しずつ進んでいく佐都。
茨の道でも進んでいけるのは「lovestruck(恋煩い)」健太という存在がいてくれるからこそです。
でも、健太の頼って自分の人生を放棄してしまってはいけません。
自分の人生は自分で切り拓くもの、人生を好転させてくれるような出来事はただ待っているだけでは訪れないと歌われています。
“環境が辛かったら逃げても良い、でも、自分の人生からは逃げちゃダメだ”というメッセージが込められているのではないでしょうか?

佐都の孤独な夜が描かれます。
健太はしっかり愛を伝えてくれますが、それだけではこの生活を受け入れる解決策にはなりません。
前半の歌詞で歌われていたように、この理不尽な一族から逃げ出したいという思いが強くなっているのではないでしょうか?
どれだけ逃げ出したいと思っても、健太がいる限り、一人で勝手に逃げ出す事はできません。
1人きりの夜、自分の境遇を思って涙している様子が浮かびます。

寂しいとき、孤独を感じているとき、そばにいない健太。
「Now you miss me?(今、あなたは私が恋しい?)」
誰も助けてくれない現実に絶望している様子が表現されているように思います。

前半のサビと似ていますが、「何度強がってみたって愛してしまうんだ どうせ」という歌詞から、孤独を感じて一人泣く夜が続いても、結局健太と離れる結末にはならない。
それほど彼を愛しているんだという、佐都の想いの強さが伝わってきますね。
期限付きの人生をかけがえのない存在と一緒に過ごしていきたいという願いが表現されている用に思います。

どれだけ自分が足掻いても、自分を取り巻く環境がすぐに変わるわけではない。
でも、私は自分の人生を進んでいく。
「Like dancing in the rain(雨の中で踊るような)」という歌詞は、佐都に降りかかる様々な困難を暗示していると思われます。
どんなに困難な道でもあなたと一緒に歩いていく、二人の愛の強さが伝わってくる歌詞です。

冒頭部分でも歌われた「We know that we can go far(私たちは遠くまで行けると知っている)」という歌詞。
この1行には、miletさんが伝えたい想いが凝縮されているように思います。
どんな環境にいても、どれだけ孤独でも、私たちは遠くまで進んでいける。
ただ「遠くまで行ける」と歌うのではなく、「We know(私たちは知っている)」という部分を付け足すことで、一人ひとりに力は備わっている、ただ忘れているだけなのだという希望を表現しているのではないでしょうか?
遠くまで行けるんだから頑張ってという応援歌ではなく、自分の力に気づいて自分の人生を切り拓いて進んでいって欲しいという願いが込められているように感じました。

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さいごに
原作を読んがmiletさんが、主人公・佐都に寄り添って書いたという本楽曲。
佐都だけでなく、多くの人に寄り添った素敵なメッセージソングでした。
ドラマの続きも楽しみですね!
これからの活躍からも目が離せません!
篠原佐都(土屋太鳳)は、母のと2人で下町の大衆食堂『まんぷく屋』を切り盛りする女性。
ある日、佐都はかねてより交際してきた深山健太(松下洸平)にプロポーズされ、それを受け入れる。
佐都が健太の実家へ挨拶に行くことになった日、健太が江戸時代から400年以上続く名家で莫大な資産を有する一族・深山家の御曹司だった事が判明。
その後、2人は深山家に到着するが、圭一から命令された健太の母・久美(木村多江)によって、佐都は門前払いを食らい呆然とする。
圭一は、佐都が庶民であるという理由で2人の結婚を受け入れていなかった。上流社会の理不尽なしきたりや深山家内の複雑な人間関係に翻弄される佐都と健太。
そしてここから、2人の奮闘の日々が幕を開ける!
ドラマ公式サイトより