今回は2017年にリリースされたKing Gnuのヒット曲「Vinyl」の歌詞考察をしていきます!
「Vinyl」はKing Gnuの常田大輝さんが作詞作曲をされています。
過激な歌詞やMV、パワフルなメロディで注目され、幅広い世代から人気を集めましたよね!
では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

Vinyl 歌詞考察
タイトル「Vinyl」に隠された意味とは?

まずこの曲のタイトルにもなっている「ビニール」とは一体何を表現しているのでしょうか?
おそらく「殻に閉じこもった偽りの姿」を比喩的に表現していると思われます。
本当は自分自身を解放させたいのに、纏ったビニールが邪魔で本当の自分を出せない。そんな主人公の心の葛藤を描いているのでしょう。
「貫いて、この心を、思い切り突き刺して。」と歌っていますが、自分では簡単に破れない殻を誰かに破ってもらいたい!と懇願している様子とも捉えられますね。

1番サビでは主人公の心の叫びが歌詞として強く表現されています。
「気の済むまで暴れなよ」「喧騒に上がる煙に飛び込んでいくだけさ」という台詞はきっと殻を破れない自分自身へ訴えているのでしょう。
「遊びがないの、あなたには」、つまり「貴方つまらないのよ」と女性から言われていると読み取れます。
しかし、そんな言葉も適当に受け流して、自由になりたい気持ちに火をつけて殻を破ろう!という、心の奥にある強い気持ちが窺えますね。

この曲の主人公は、殻に閉じこもった状態で生きていったとしても、未来は苦しいだけだと自分でわかっているのでしょう。
しかし、そんな現実から目を背けている様子が「今日も軽やかなステップで騙し騙し生きて行こうじゃないか 真っ暗な明日を欺いてさ」という歌詞から分かります。
「苦しいだけの”現実”はもう止めて」という歌詞からは、纏ったビニールからさよならしたい強い気持ちが表れています。
しかし、そう簡単にビニールを脱ぎ捨てることはできないのです。
やっと自由になった解放感

2番のサビでは、ビニールを被っている状態だった主人公が、ついにビニールを脱いだことが表現されています。
ビニールを被る=「息が詰まった状態」、つまりビニールから解放された今、街中の空気を存分に吸えるわけですね。
「遊びきるんだ、この世界 喧騒、狂乱に、雨あられ 掻っ攫ったもん勝ちでしょ?」では、殻を破って暴れまわるような様子が窺えます。

2番サビ前までは、自分自身の殻を破れない葛藤が描かれていました。そして2番サビではついにビニールを脱ぎ捨て、自由に暴れ回る様子が描かれました。
そして3番ではついに、「自分が纏っていたビニール」に正式に別れを告げたことが読み取れます。
殻を破れなかった過去も、殻を破り自分を解放した現在も、どちらも自分自身であることには変わりません。
そのため、「愛を込めて」つまり敬意を持ってさよならしたのではないでしょうか。

ラストサビの前半では、主人公が描いていた自由な未来に向かって飛び込んでいく様子が示されています。
「意図するなよ」「博打」という言葉から、細かいことは考えず思い切って飛び込んでみろ!という意味合いが感じ取れます。

ラストサビの後半では、主人公の強い決意が感じられます。
「暴れ回れよ」という言葉は、この歌の中で最も強く自分自身に訴えかけているように思えます。
この世界を遊びつくす勢いで飛び込んで暴れ回ってやる、そんな強い決意が表れています。
また、「最後の最後にはニヤリと笑ってみせる」という歌詞には、今まで負け組だった自分との決別が意味されている気がします。
殻に閉じこもった偽りの自分に対して、誰かに馬鹿にされたこともあったでしょう。
しかし今、そんな奴らを見返すことができ、誇らしげな感情も感じ取れますね。

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さいごに
タイトル「Vinyl」という言葉の通り、殻に閉じこもった自分を変えたいという、強いメッセージ性のある曲でした。
やや攻撃的でありながらも繊細な言葉選びに、弱さを持ちながらも変わりたいという強い決意が感じられました。
また、ボーカル井口理さんの圧倒的な歌唱力で歌詞がより引き立ちますね!
King Gnuさんの今後の曲にも注目です!