今回は人気急上昇中のアーティスト・きゃないさんの「バニラ」という曲を考察します。
“「死んでしまって会えなくなった恋人に会いに行く」という裏設定がある”とコメントしていたきゃないさん。
どんな歌詞なのか気になりますね。
コメント
きゃないさんの楽曲コメントをご紹介します。
願わくば永遠に愛されるような最強のメロディを作りたい。「バニラ」はそんな単純な気持ちから書いた曲です。
良い音楽は歌詞が無くても愛されると、僕は思っていて、メロディーだけを聴いてもらっても感動してもらえるように意識して書いた曲なので、歌詞はとてもシンプルなラブソングになっています。ですが、この曲には「死んでしまって会えなくなった恋人に会いに行く」という裏設定がある。つまり主人公の自殺を歌っているストーリーが2番のDメロの歌詞に隠されています。
そして「バニラ」というタイトルは当時この曲のモデルとなった女の子とお付き合いしてた時に、僕がつけてた香水が「バニラ」の香りだったのでそのまま曲名にしました。
偶然にも、バニラの花言葉が”永久不滅”に対して、花自体は開花1日で枯れてしまう短命なものなので、「永久不滅の愛を持って命が終わる」という、この楽曲のテーマが上手くタイトルでも表現できました。僕の楽曲の中で、おそらく一番のメロディーメイクが出来た曲だと思います。
ラブソングと見せかけて、実は自殺の曲である「バニラ」
タイトルの由来は、きゃないさん自身がつけていた香水の香りだったんですね。
花言葉も曲のイメージとぴったり合う素敵なタイトルです。
バニラ 歌詞考察
冒頭は君への想いが綴られたラブソングです。
「いつでもどこでも君を思うだろう」という歌詞から、主人公から君へ向けた愛の強さが分かりますね。
かつて想像していた理想の生活でなくとも、君がいてくれるだけで十分すぎるほどの幸せを感じられる。
どれだけ愛している人でも、時に喧嘩をしてしまうこともあります。
傷つけてしまったことで、壊れてしまうかもしれない二人の関係。
一緒に居られる奇跡に感謝し、君がいつもそばにいてくれる喜びを噛み締めている主人公の姿が浮かびました。
君をどうしようもなく愛している主人公。
混ざり合って感じ合いたい。
「生まれてきた意味はもう君なんだよ」という心に刺さる歌詞が歌われます。
君に会うためではなく、君という存在そのものが自分が生まれてきた意味。
主人公にとって君という存在がどれほど大切なものであるかが分かります。
ここが楽曲コメントで話されていた自殺の部分です。
「居心地の良い嘘だらけの世界」「笑ってサヨナラ」という歌詞から、この世から消えようとしている主人公の姿が浮かびます。
楽曲コメントで明かされていた「死んでしまって会えなくなった恋人に会いに行く」という裏設定。
彼女が既に亡くなっていることを意識してもう一度前半の歌詞を見てみましょう。
まず、「笑い合えた」という過去形の表現。
幸せあふれるシーンのようですが、主人公が過去の思い出を振り返っていることが分かります。
次に「今も君は僕のそばに居てくれる」という歌詞。
不甲斐ない自分のそばに居てくれる君に感謝しているような歌詞ですが、これは亡くなった君がずっとそばに居てくれる(居て欲しい)という主人公の願望ですね。
自分の生まれてきた意味である「君」が居なくなってしまった世界で、これ以上生きている意味はあるのだろうか?
周りの人々は居心地の良い嘘を並べて考えないようにしていますが、主人公は、そんな世界と決別しようと試みます。
再度繰り返されるサビの部分。
君を愛しているがゆえ、君のいない世界では生きる意味などない。
君の待つ死後の世界に行って、二人で幸せを感じたいという想いが歌われています。
ストレートなラブソングの歌詞の中に、愛する人を失った悲しみと、君のいない世界空の決別が隠された考えさせられる楽曲ですね。
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さいごに
いかがでしたか?
今大注目のアーティスト・きゃないさん。
これからの活躍からも目が離せません。