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今回は大人気ボカロP・DECO*27の『ヴァンパイア』の歌詞について考察します!
小悪魔っぽさと茶目っ気あふれる雰囲気に仕上がっている『ヴァンパイア』。
MVが「ミクの日」である 2021年3月9日に公開されたことでも話題を呼びました。
「あたしヴァンパイア」で始まる本楽曲。主人公がそう言う意味は一体何なのでしょうか?
早速歌詞を見ていきましょう!

『ヴァンパイア』歌詞考察
イメージは小悪魔系女子

「吸っちゃっていいの?」と相手をそそるようなセリフを吐く主人公のイメージは小悪魔系の女の子。
自分の欲望のままに突っ走り、相手の愛情を吸おうとする姿はまさにヴァンパイア。
少々妖艶で危なっかしいイメージの漂う女の子のイメージが浮かびます。
さて彼女は一体どのように相手に近づいていくのでしょうか?次に進みます。
情緒不安定な恋愛

主人公はどうやら情緒が不安定な模様。楽しくなったり落ち込んだりを繰り返しています。
その理由は「不安」。「不安の果実」とは不安によって心がいっぱいになっているのを表現しているのでしょう。
しかしその不安もさらに嫉妬心を掻き立てます。
どうやら危ない恋に陥っている主人公。
不埒な関係の中で煮えたぎるような恋心を募らせている模様。
愛情に飢えている恋愛

寂しさを紛らわせるように誰かと一緒にいても、本当に好きな人と一緒でなければ満たされない主人公。本心には逆らえません。
「繋がって確かめたら死ねるかも」とは肉体的に触れれば愛情を感じ取ることができるということだと考察できます。直接的に接触することで愛情を吸っている姿こそがヴァンパイアということですね。
しかし吸っても吸っても飢える主人公はずっと飢餓状態。満たされるまで「吸い続けてやる」という気概が感じられます。
たゆまぬ愛情の欲求

どれだけ肉体的に繋がっても本物の愛情を得られない主人公。
好きな人と一度離れてしまったり、泣いたりすれば、再び枯渇状態に陥ります。
肉体的な愛情ももちろんですが、精神的な愛情も求めたくなっているのです。
追いかけてばかりで苦しい心

本心をすべてさらけ出すと、主人公の求めるものは「正に」愛情ばかり。
体の距離を詰め、そこから心の距離も詰め…右往左往する主人公の気持ちは複雑に絡み合うけれど本当のところは真っすぐなのです。
しかし愛情を独り占めしようとして「ヤダ」を繰り返し再びチャンスを逃してしまう場面も。
「あなたが欲しい」と追いかければ追いかけるほど埋まらない心の飢餓感に押しつぶされそうになています。
快楽の中にある救いを求めて

「きみのすべて」とは好きな人からもらえるすべての愛情のこと。
しかしそれを手にするには不安に押しつぶされなくてはいけないから、ただひたすら快楽に救いを求める主人公。
快楽の中では「病み」に襲われないから、今は肉体的な繋がりの中から本物の愛情を奪おうとしています。
君もヴァンパイアに

ラストに立場が逆転します。なんと「君」もヴァンパイアのように愛情を求める存在になるのです。
それを嬉しく思った主人公はさらに深く「君」からの愛情を求めることに。
二人の間で愛情を求め求められ、何度も襲う飢えを満たし合います。
それはまるで「星が見えるような泡の中」のようにふわふわ浮遊感と幸福感に満ちているものなのでしょう。
主人公はこの時間がずっと続けばと願い「延長をください」と懇願します。

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おわりに
いじらしさとメンヘラ感が散りばめられた『ヴァンパイア』。
正直な乙女心がリスナーに共感を呼ぶのかもしれません。
DECO*27の世界観を味わうには『ヴァンパイア』は欠かせない楽曲です!