今回は、4月12日にリリースされたスピッツの新曲「美しい鰭」を考察していきたいと思います。
劇場版『名探偵コナン黒鉄の魚影』の主題歌として書き下ろされた本楽曲。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?

美しい鰭 歌詞考察
波音で消されちゃった はっきりと聞かせろって
わざとらしい海原100回以上の失敗は ダーウィンさんも感涙の
ユニークな進化の礎あの日のことは忘れないよ
出典:美しい鰭 / 作詞・作曲:草野正宗
しずくの小惑星の真ん中で
今回の映画の舞台は八丈島近海。
曲の冒頭で歌われる “波音” “海原” というワードから映画の舞台が思い浮かびます。
意味を見ると、自分の想いを伝えられずにいる主人公のもどかしさが伝わってきますね。
何度も失敗を繰り返すうちに、主人公の心はユニークな進化を遂げたようです。
つまり徐々に成長しているということを表しているのではないでしょうか?
“あの日のことは忘れないよ”
主人公にとって大切な “あの日” が何を指しているのかはわかりませんが、美しい思い出として心に残っているようですね。
流れるまんま 流されたら
出典:美しい鰭 / 作詞・作曲:草野正宗
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように
ここでタイトル「美しい鰭」が登場します。
ただ周りに流されるのではなく、 “抗おうか 美しい鰭で” 。
冒頭の歌詞から消極的な性格であることが読み取れる主人公にとって、この少しの抵抗は “自分でいられるように” 勇気を振り絞ったものなのではないでしょうか?
映画、アニメの内容になりますが、今回の物語のキーパーソン・灰原哀は、アニメ246,7話「網にかかった謎」で以下のようなセリフがあります。
「相手はイルカ…そう…海の人気者…暗く冷たい海の底から逃げて来た意地の悪いサメなんかじゃとても歯が立たないでしょうね…」
相手とは、工藤新一の彼女である毛利蘭のこと。
いつも明るく人気者の蘭を羨む反面、悪の組織と関わった過去のある自分を「暗く冷たい海の底から逃げて来た意地の悪いサメ」と比喩しています。
つまり、この楽曲は、灰原哀の想いを描いているということではないでしょうか?
いつも斜に構えて、一歩引いたところで見ている彼女が、何度も失敗して成長していく過程が描かれているように感じました。
びっくらこいた展開に よろめく足を踏ん張って
冷たい水を一口心配性の限界は 超えてるけれどこうやって
コツをつかんで生きて来た秘密守ってくれてありがとうね
出典:美しい鰭 / 作詞・作曲:草野正宗
もう遠慮せんで放っても大丈夫
組織を抜け、追われている身の灰原さん。
コナンと同じく子供になる薬を飲み、組織の目をかいくぐってきました。
“心配性の限界は 超えてるけれどこうやって コツをつかんで生きて来た” という歌詞は、そうした灰原の生き方を描いているように思います。
“秘密” とは、コナンと阿笠博士が知っている灰原の秘密ですね。
自分で生きていく(組織の呪縛に縛られない)覚悟を決めた彼女は、もう大丈夫と優しく伝えます。
流れるまんま 流されたら
出し抜こうか 美しい鰭で
離される時も見失わず 君を想えるように強がるポーズは そういつまでも
出典:美しい鰭 / 作詞・作曲:草野正宗
続けられない わかってるけれど
優しくなった世界をまだ 描いていきたいから
自分の持つ “美しい鰭” で、出し抜こうかという歌詞は、大切な “君” に対するメッセージのように感じました。
これまで自分の秘密を一緒に抱えて、守ってくれていた君に対し、鰭を持っていることに気がついた彼女は、これからも支えていこうという決意を固めたことが分かります。
君と一緒に優しくなった世界をまだ見ていたいから。
物語の最初では、人に心を許すことが出来ず、自分で壁を作っていた灰原ですが、コナンや少年探偵団の仲間と共にたくさんの事件を解決していくことで、次第に打ち解けていきました。
灰原の感情の変化、成長過程が上手く表現された素敵な楽曲ですね。
映画を見てから再度曲を聴くことで、より深く物語に入り込むことが出来るでしょう。

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まとめ
いかがでしたか?
CDシングル発売としては3年10カ月となる今作。
スピッツらしさと、物語の要素が取り入れられた素敵な楽曲でした。