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U【millennium parade】歌詞の考察! 「U」に込められたメッセージとは?

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今回は2021年8月18日にリリースされた「U」の歌詞考察をしていきます。

「U」は、プロデューサー&ソングライターでKing Gnuのヴォーカリストでもある常田大希さんが作詞作曲を手掛けました。

本楽曲は細田守監督の映画『竜とそばかすの姫』の主題歌となっています。

映画では声優として主人公すずとベルの声を演じるミュージシャン・中村佳穂さんをゲストヴォーカリストに迎えてのコラボ作品となっている「U」。

それでは早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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U 歌詞考察

現実世界と仮想空間

ララライ
ララライ
誰も知らない
名も無い今を
駆けてゆくの
あの三日月へ
手を伸ばして

ララライ
ララライ
君を知りたい
声に成らない
臆病な朝を
例え何度迎えようとも

映画の世界観が色濃く楽曲に反映されていると思われる「U」の歌詞。

まずは映画のストーリーを簡単にご紹介しましょう。

主人公は高校生の内藤鈴(すず)で田舎に父親と二人で暮らしています。母親を事故で亡くしたのをきっかけに好きだった歌を歌うことができなくなっていました。

親友にいざなわれ仮想空間<U(ユー)>に参加し、「ベル」という名前のアバターで歌えるようになり、たちまち世界中の人気歌姫となります。

現実ではままならない主人公も仮想空間では本来の自分を誰にも知られずに思うままに生きていられます。

ここでは「臆病な」現実の主人公と人気歌姫として「駆けてゆく」仮の姿の主人公両方が提示されています。

現実世界の不安と不満

臍の緒がパチンと切られたその瞬間
世界と逸れてしまったみたいだ

眼に写る景色が悲しく笑うなら
恐れず瞼を閉じて御覧

主人公はこの世に生を受けてから孤独を感じている様な印象を受けます。

映画の主人公は母親を亡くしてから歌えなくなってしまうという悲しい現実と向き合うことになります。母親と切り離されることで現実世界から逸脱しているかのような感覚に陥ってしまっているのです。

胎児と母親を繋ぐ「臍の緒」は安心・安全の象徴として提示されている様に思いますが、それが切られることで不安や不満を感じているのでしょう。

そんな悲しい現実から「瞼を閉じて」=目を背け、仮想空間へと誘われ向かっていく様子が描かれています。

現実世界から仮想空間へ

さあ!
皆さんこちらへ
どうぞ鼓動の鳴る方へ

さあ!
踵を打ち鳴らせ
どうぞ心の踊る方へ

さあ!
蜃気楼に飛び乗って
さかしまな世界乗り熟して

ここでは明るくポジティブな雰囲気の掛け声で仮想空間へ主人公のみならずリスナーをも誘っています。

「鼓動の鳴る方へ」「心の踊る方へ」というフレーズから現実ではない世界が如何に楽しそうであるかが伺えます。

現実では辛くても仮想空間ではイキイキと楽しく過ごせるという訳です。

願望とジレンマ

ララライ
ララライ
止まない
愛を知りたいと
願う御呪い
時を超えて
朝から夜まで

ララライ
ララライ
君を知りたい
何一つ見逃さぬように
時は誰も待ってくれないの

ここでは、終わることのなり「愛を知りたい」という「呪い」のような強い願望が提示されています。

そして余すことなく「君を知りたい」という思いも同時に表されています。

しかし、物事には始まりがあれば終わりがあるものです。勿論、愛も例外ではありません。また、相手を100%知り尽くしたいと思っても、無常にも「時」はどんどん過ぎていってしまうもので止まってはくれません。

ここでは不可能に近い程の強い願望と、それが実現しないもどかしさやジレンマも同時に垣間見れる感じがします。

しかし不可能も可能にしてしまいたい程の強い願いが描かれたこの部分は、決してネガティブな印象はなく、むしろ爽やかでポジティブな印象を受けます。

とても前向きに「君」を愛したい、知りたいという思いに溢れている箇所ではないでしょうか。

残酷な運命が
抗えぬ宿命が
考える間もなく
押し寄せ砂嵐で
前が見えなくたって
君を信じてみたいの
恐れずに一歩踏み出したら

「運命」や「宿命」といった自ら変えることが困難なものに次々と遭遇しても、「君」を信じたいと思っている主人公。

困難な状況を怖がらずに信じたいという思いに満ち溢れ、その強い思いが「一歩踏み出」すきっかけを作っているとも言えるのではないでしょうか。

ここは主人公の強い信念と勇気を感じる所です。

仮想世界への逃避

さあ!
皆さんこちらへ
どうぞ鼓動の鳴る方へ

さあ!
踵を打ち鳴らせ
どうぞ心の踊る方へ

さあ!
空飛ぶ鯨に飛び乗って
さかしまな世界踊り尽くせ

ここでも1番と同じフレーズがリピートされ、仮想空間へ誘っている表現が提示されています。

1番で飛び乗るのは「蜃気楼」でしたが、ここでは「空飛ぶ鯨」と変わっています。

映画の中でも「空飛ぶ鯨」は描かれているので、歌詞とのシンクロが見て取れる箇所です。

「蜃気楼」も「空飛ぶ鯨」も実際にはないものです。魅惑的で夢の様な仮想空間が上手く表されている部分であると同時に、スケールの大きさも感じさせます。

夢ならば
醒めないで
現実なんてさ
身も蓋もないから

時は誰も待ってくれないの

ここでは過酷な現実が変わらず存在しているという事実が提示されています。

耐え難い現実が生き辛いならば、いっそのこと夢や幻の世界=仮想空間へ逃げ込んでしまいたい、という思いが感じられます。

「現実」を「身も蓋もない」と表し、仮想空間という夢を見ている状態にあるのなら、このままでいいと言う程の現実世界。

軽やかにポジティブに自分が居心地が良い場所へ逃避するように促していいるかのような表現です。

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さいごに

本楽曲「U」は映画の仮想空間<U>をそのままタイトルとしていますが、U=You(あなた)とも読み取れるのではないでしょうか。

英語のYouとUは発音が同じというのもありますが、あなた自身があなたらしく生きられる場所は現実以外の場所にもあるのではないか?というメッセージが込められいると深読みも出来るかと思います。

才能溢れる常田大希さん率いるmillennium paradeの今後の曲にも注目です!

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