今回は、人気3ピースバンド・Saucy Dogの新曲「東京」の歌詞を考察しようと思います。
本楽曲は、8月25日リリースの5thミニアルバム「レイジーサンデー」の収録曲です。
では早速歌詞を見ていきましょう。

東京 歌詞考察

この曲では、故郷を出て上京する若者を主人公に作られています。
Saucy Dogのメンバーは全員、地方出身です。
作詞を担当したのは島根県出身の石原慎也さんなので、自身が上京した時の思いを歌にしたのかもしれませんね。
曲の前半では、住み慣れた町をもうすぐ出ていく主人公の姿が描かれます。
都会と違って、静かな朝が訪れる主人公の町。
「青く光ってて」という歌詞から、海が近い港町なのかもしれませんね。

主人公の周りを吹き抜けていく風も別れを惜しんでいるかのようです。
「どこにいても変わらないでね」というのは、これまで育った土地からのメッセージのようにも聞こえます。
住み慣れた町を出る日が近づくにつれて、物悲しい気持ちになっている主人公の心が表現されています。

東京に出るという、今の僕の選択が本当に正しいのか、分かるのはずっと先です。
自分の下した大きな決断に、不安で足がすくんでいる様子が伝わってきます。
誰だって新生活の前は不安になりますよね。
「汚れていく心」という表現から主人公がネガティブな気持ちになっていることが伺えます。

上京してきて、東京での生活に慣れてきた主人公。
「大丈夫僕は。」と、自分自身を元気づけているように聞こえます。
「諦めることにも麻痺してきた」「正しいことばかりが正義じゃない」と、東京の波に揉まれて荒んでしまっている主人公の心が表現されています。
自分の力ではどうすることもできないことや、理不尽なことに何度も直面するうちに、諦めることに慣れてしまった主人公の姿が浮かんできますね。
石原さんも東京に出てきてすぐは、主人公のような思いをしたのでしょうか?

都会の張り巡らされた電線を「五線譜」と喩えていますね、石原さんの作詞センスが光っています。
東京の韻を踏んでいる「急行」のすれ違う音に驚いて顔を上げては俯く主人公の姿から、東京での生活に孤独を感じている気持ちが伝わってきます。

主人公の心の疲弊が表現されていますね。
必死に頑張っても、得られるものは少しだけ。
割りに合わない報酬で、この生活を続けていくことに絶望している姿が浮かんできます。

東京での生活に絶望し、どんどん出てくる黒い言葉。
あの日の自分の選択が間違っていたのか、何も成し遂げられず、ただただ過ぎてゆく時間を見ながら、悩んでいる主人公の心が伝わってきます。
上手くいかないときは、気持ちが暗くなって、何もかもやめてしまいたくなる時がありますよね。
この歌詞に共感する人も多いのではないでしょうか?

目的を達成するためにずっと悩んでいた主人公。
東京での理想の自分とのギャップに悩んでいた主人公に、少しの希望が見えてきました。
どんなに険しい道でも、最後にはきっと自分のゴールに繋がっているはずです。
道の先に希望の光を見出した主人公は、これまでの自分の選択が間違っていなかったと悟ります。
主人公だけでなく、夢や目標に向かって一生懸命頑張るすべての人に向けられたメッセージですね。

前半の歌詞とは「。」の位置が異なります。
前半が自分自身に言い聞かせているのに対し、後半の「大丈夫。」は、故郷で暮らす家族や、上手くいかず焦っていた過去の自分に対して呼びかけているように感じました。
東京という都会の生活に慣れて、少しずつ上手く行きだした主人公の人生は、これからどういうものになっていくのでしょうか?
主人公のこれからが気になる歌詞ですね!

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さいごに
いかがでしたか?
東京に住む人に限らず、夢を追いかけて一生懸命生きている人、なかなか思うように行かずに悩んでいる人に響く素敵な歌詞でしたね。
これからのSaucy Dogの活動にも注目です!