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老人と海【ヨルシカ】歌詞の意味を考察!老人の姿を見て少年は何を想うのか?

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今回は8月18日リリースのヨルシカの新曲「老人と海」の歌詞を考察しようと思います。

本楽曲は、ヘミングウェイの有名な短編小説「老人と海」をモチーフに書き下ろされた曲で、8月16日よりCMソングとして全国放送される予定です。

ヨルシカは、前作「又三郎」でも文学作品をモチーフにしており、2作連続の小説オマージュとなります。

モチーフとなった小説の内容と一緒に歌詞を見ていきましょう。

短編小説「老人と海」

「老人と海」は、アメリカ出身の小説家、アーネスト・ヘミングウェイが1952年に出版した短編作品です。

様々な翻訳家によって訳されており、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

簡単なあらすじをご紹介します。

物語の主人公は、キューバに住む漁師の老人・サンチャゴ。

腕のいい漁師でしたが、ある時84日間も不漁が続き、漁の助手だった少年・マノーリンが、両親の命令で他の船に移ってしまいました。

仕方なく一人で漁に出たサンチャゴは、巨大なカジキと出会います。

巨大カジキを仕留めるために辛抱強く粘り続けるサンチャゴは、カジキとの長い格闘の中で、自分が船員だった頃、アフリカで見たライオンの群れや、一晩続いた腕相撲対決など、とりとめもない思い出を振り返ります。

3日間にも及ぶ壮絶な戦いに勝ったサンチャゴは大きすぎて船に乗らないカジキを、船の横にくくりつけて漁港に帰ろうとしますが、カジキの血の匂いにひきつけられたサメによって、カジキを食べつくされてしまいます。

カジキ・サメとの戦いの中で老人サンチャゴは、人間は殺されることはあっても敗北するようにはできていないのだと悟ります。

骨だけになったカジキとともに漁港にたどり着いたサンチャゴは、自宅の粗末な小屋の古新聞のベッドの上でライオンの夢を見ながら眠るのでした。

内容は少し難解な部分もありますが、現在でも読書感想文の課題図書になるほどの傑作です。

人間と自然との戦いを描いた作品ですが、この小説をモチーフにしたという楽曲はどのような物なのでしょうか?

早速歌詞を見ていきましょう。

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老人と海 歌詞考察

靴紐が解けてる 木漏れ日は足を舐む
息を吸う音だけ聞こえてる
貴方は今立ち上がる 古びた椅子の上から
柔らかい麻の匂いがする

この楽曲は、物語に出てくる少年・マノーリンの目線で描かれています。

大きな木の下で、木漏れ日に照らされながら休憩しているサンチャゴとマノーリン。

麻でできた古びた椅子からサンチャゴが立ち上がると、麻の匂いが鼻をくすぐりました。

柔らかい麻という表現から、長年使ってきた思い出の椅子であることが伝わってきますね。

遥か遠くへ まだ遠くへ
僕らは身体も脱ぎ去って
まだ遠くへ 雲も越えてまだ向こうへ
風に乗って
僕の想像力という重力の向こうへ
まだ遠くへ まだ遠くへ
海の方へ

この部分の歌詞からは、現実世界の重み、息苦しさから抜け出し、自由に飛び回りたいというマノーリンの願いが歌われています。

キューバに住む貧しい少年は、国から出たことがなく、広い世界を旅してみたいという夢があるのでしょう。

後の歌詞にも出てきますが、サンチャゴが全盛期に見たアフリカのライオンの話を聞いて、いつか自分も見てみたいと思いを馳せているのではないでしょうか?

靴紐が解けてる 蛇みたいに跳ね遊ぶ
貴方の靴が気になる
僕らは今歩き出す 潮風は肌を舐む
手を引かれるままの道

冒頭の歌詞でも出てきた「靴紐が解けてる」という歌詞から続く「貴方の靴が気になる」という歌詞は、マノーリンが老人・サンチャゴを気遣っているということを表しているのではないでしょうか?

サンチャゴの船が不漁続きで他の船に移った後もマノーリンは、魚の取れないサンチャゴを心配し食事の差し入れなどをしています。

サンチャゴのことを心配し気にかけているマノーリンの様子を暗示しているように思います。

潮風を感じながら手を引かれて海へと歩き始めた二人。

「手を引かれたまま」には、サンチャゴがマノーリンに漁を教えていることを表現しているように感じました。

さぁまだ遠くへ まだ遠くへ
僕らはただの風になって
まだ遠くへ 雲も越えてまだ向こうへ
風に乗って 僕ら想像力という縛りを抜け出して
まだ遠くへ まだ遠くへ 海の方へ

サビの内容の繰り返しになりますが、現実世界から抜け出して縛りのない自由な世界に行きたいという強い思いが表現されています。

小説「老人と海」の中に「老人はいつも海を、女性ととらえていた。」という一文があります。

この歌詞での海も女性と捉えると、はるか遠くにいる女性のもとに駆け出していきたいという思いと捉えることもできます。

風になってどこかにいる運命の人を探しに行きたいという願いが込められているのではないでしょうか?

靴紐が解けてる 僕はついにしゃがみ込む
鳥の鳴く声だけ聞こえてる
肩をそっと叩かれてようやく僕は気が付く
海がもう目の先にある

気になっていた靴紐を結び直すためにマノーリンはしゃがみ込みます。

この歌詞は、一人前の漁師になることを決意したマノーリンの心を暗示しているのではないでしょうか?

結び直しているとサンチャゴが肩を叩き海がすぐ側であることを教えてくれます。

マノーリンが知らないうちに立派な漁師になっているということを教えているのかもしれませんね。

僕らは今靴を脱ぐ さざなみは足を舐む
貴方の眼は遠くを見る
ライオンが戯れるアフリカの砂浜は
海のずっと向こうにある

海についた二人は、靴を脱ぎます。

この描写には、漁師や自分の境遇の象徴である靴を脱ぎ去り、自由になって海に入っていく二人を表しているのではないでしょうか?

砂浜に立ち、さざなみに足を撫でられながら遠くを見つめるサンチャゴ。

自身の最盛期の象徴であるライオンは海の遥か遠くにいます。

サンチャゴが過去を懐かしんでいる様子が表現されていますね。

マノーリンは、そんなサンチャゴの姿を見て何を思うのでしょうか?

彼のこれからが気になりますね。

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さいごに

いかがでしたか?

前作に続く、小説のオマージュ作品。

小説の難解な内容をうまく取り込んだ素敵な曲でしたね。

ヨルシカのこれからの活動にも注目です。

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