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テーマソング【ポルノグラフィティ】歌詞の意味を考察!私の応援歌がここにある!

ポルノグラフィティの「テーマソング」は、50thシングル「VS」(2019年7月)以来、約2年2か月ぶりとなる、3曲入り51stシングル(2021年9月22日:CDリリース)のタイトル曲(9月8日:先行配信)。

2019年9月の東京ドーム公演以降、ボーカルの岡野昭仁(おかの あきひと)さんが音楽番組「DISPATCHERS」(ディスパッチャーズ)やソロプロジェクトといった、自称「離れ」での活動を活発化させるなど、ポルノグラフィティという「母屋」での活動は控えられていました。

ポルノグラフィティ「新始動」の幕開けとなるストレートな応援歌は、いったい何の「テーマソング」なのでしょうか

ギターの新藤晴一(しんどう はるいち)さんが作詞、岡野昭仁さんが作曲した「テーマソング」の歌詞について考察します。

テーマソング 歌詞考察!

私の人生の応援ソング

ほら 見上げれば空があって 泣きたくなるほどの青さ
ほら 雲のような白いスニーカーで 高く高く登ってゆけ

これほど爽やかな始まり方はこれまでのポルノグラフィティらしくないというか、とくに新藤晴一さんの作詞にしては珍しいといえるのではないでしょうか。

青と白の色彩、上と下の構図、空と靴だけのシンプルな風景が一面に広がります。

岡野昭仁さんの優しく突き抜けるようなボーカルと相まって、清々しい気分になるでしょう。

これが新・ポルノグラフィティなのかもしれません。

ただ「泣きたくなる」という表現が混ざっているところは、やはり新藤晴一さん。

晴れ、曇り、雨、いずれの天気も含まれるイメージです。

あまりにも美しい自然に触れると、涙があふれることがあります。

悩んだり、落ち込んだり、迷ったりしているとなおさらでしょう。

ご時世的にも「足元の汚れを落として(日常の疲れを癒して)気分を高めよう」と優しく背中を押してくれているようです。

歴史学者のペン先が 決して描くことのない
ささやかな私のストーリー 退屈なことには慣れている

立っているこの場から 半径3mより外は
いつもにぎやかで 妙に焦るんだfeel bad

「空高く登ろう」と壮大な空間が提示された後に、すとんと「退屈な私の身近な日常」に引き戻されました。

「私」は、歴史に名を残すような偉大な人物ではありません。

楽しそうに見えるまわりの人たちと比較して、イライラしたり、落ち込んだりしています。

冒頭からの「遠近」、「爽快感(ポジティブ)と焦燥感(ネガティブ)」の差が激しいですね。

たしかに「光り輝く未来に向かって進もうとしても、現状は混沌とした暗闇みたい」と感じている人も多いでしょう。

歌詞として描かれているのは、暗く沈みがちな「私」を主人公とした物語

ポルノグラフィティの2人がそっと寄り添ってくれているような気分になります。

壮大なテーマソング 流れりゃその気にもなるかな
耳に届く音はいつも 不安な鼓動のドラムだけ
フレーフレー この私よ そしてフレー 私みたいな人
ともに行こう 拳あげて 誰のためでもない This is all my life

ポルノグラフィティは「2002 FIFAワールドカップ」(日韓W杯)のNHK放送テーマソング「Mugen」(2002年5月)など、さまざまなテーマソングを手がけてきました。

しかし「テーマソング」という楽曲は、スポーツ大会、ドラマ、映画、アニメ、テレビ番組など、何らかのタイアップがついて書き下ろされたわけではありません。

つまり、この楽曲は「私の人生のテーマソング」になっているという話。

しかも、あなたに向けた「あなたのテーマソング」ではなく、混沌とした現状を憂いている「自分のための応援歌」です。

自分も、自分みたいな人も「壮大な自分のテーマソング、自分の応援歌」があれば、暗闇から光を目指す気分になるのではないか、という提案です。

冒頭の「ほら~」の部分が、やけに壮大で爽やかだった理由がわかったのではないでしょうか。

光り輝く未来へ進もう!

「ただ自分らしくあれば それが何より大切」
などと思えてない私 何より厄介な存在

気がつけば 口癖が 自分を縛る呪いみたいで
嘘でもいい I can do it I can do it 言い切ってしまおう

諦め 苛立ち 限界 現実 飲み込み過ぎて喉が渇く

「他人と比較せず、本当の自分を見つけ、自分らしく生きる」というテーマは、人生の応援歌として王道といえるでしょう。

ビジネスシーンではライフハック(仕事術)やロジカルシンキング(論理的思考)・クリティカルシンキング(批判的思考)などさまざまな考え方があり、一般的なライフスタイルとしても浸透しています。

しかし自己啓発にありがちなテーマともいえるので、「自分らしくって何?」と拒否反応が出る人もいるでしょう。

そもそも「自分とは何か?」と問われても、なかなかよくわからないものです。

それでも「口癖」のように繰り返すと言霊が宿る可能性があるので、せっかくなら思い切って「自分はできる」とポジティブな言葉を口にしよう、という話。

もしかしたらできないと思えたことが、いつかできるようになるかもしれません。

そのうえで「弱音を吐かないのも大変だよね」と寄り添ってくれるところが、新藤晴一さんらしいのではないでしょうか。

ほら 振り向けば夕日があって 燃えるような熱い赤
その胸は 震えてるか?

「ほら~」から始まる「テーマソング」の壮大な景色は、「青と白」から「赤」へと色彩が変化しました。

最終的に「今、心を震わせているか?」という確認で締めくくられます。

混沌とした現状から光り輝く未来へ、ネガティブからポジティブへ、嘘でもかまわないから自分で自分を励まそう、というイメージです。

ポルノグラフィティが自分や自分のような人のために、ストレートな応援歌を作ったと考えると、たしかに心が震えますね。

さいごに

新・ポルノグラフィティの幕開けを飾る「テーマソング」は、皆の「私のテーマソング」。

弱音を吐きたくなるほど疲れたときに、そっと寄り添ってくれるところが優しいですね。