今回は、菅田将暉さんへの楽曲提供でも有名な石崎ひゅーいさんの「スワンソング」という曲の歌詞を考察しようと思います!
11月20日から公開される映画「私は白鳥」の主題歌として使用される本楽曲。
映画のあらすじも合わせてご紹介します。
映画「私は白鳥」
映画「私は白鳥」は、2019年5月に富山のチューリップテレビで放送され、「アメリカ国際フィルム・ビデオ祭」ゴールド・カメラ賞、「ニューヨークフェスティバル」ファイナリストに輝いたTV版に、2年以上かけた追加取材の映像を加えたドキュメンタリー作品です。
怪我で北に渡ることができなかった1羽の白鳥と、世話をしながらその様子を見守る澤江弘一さんの交流を記録しています。
美しくも厳しい富山の自然の中、1羽の白鳥と、一人のおじさんの4年に渡るふれあいを天海祐希さんのナレーションでお届けします。
映画のために提供された本楽曲、どんな想いが込められているのか。
映画の公開も楽しみですね!

スワンソング 歌詞考察

今回の考察では、主人公である「僕」とその恋人「君」を登場人物として紐解いていきます。
歌詞の冒頭では、不甲斐ない自分に苛立ち、申し訳無さを感じている主人公の姿が描かれます。
「いつもごめん」と謝る主人公。
後述しますが、もうすぐ「君」の誕生日のようです。
プレゼントに花を買おうとする主人公でしたが、肝心の君の好きな花の名前が思い出せません。
いつも迷惑をかけてばかりなのに、恩返しすらまともにできない自分に腹が立っている様子が分かりますね。

「君」は、どうして不甲斐なくダメな僕を好きで居てくれるのでしょうか?
主人公は必死に「僕じゃないとダメなわけ」を探しています。
しかし、不器用な主人公は、そう簡単に答えを見つけ出すことはできません。
いろいろ考えを巡らせた結果、自分の中にある「君じゃないとダメなわけ」さえも散らかしてよく分からなくなってしまいました。
どうしようもく不器用な主人公の姿が浮かんできますね。

しかし、君はいつもそんな主人公のそばに寄り添って笑ってくれます。
主人公が何度失敗してしまっても、空の隅から浮かんでくる太陽のような優しさで包み込んでくれます。
自分は「君」に何も返せていない、何も残せていないと考えている主人公にとって、その優しさは痛みにも感じます。
「それなのになぜかあたたかい」君の優しさ。
君の愛情が主人公の心を優しく溶かしていっている様子が表現されています。
ただ、不器用な主人公は君に感謝の気持ちを伝えることができません。

自分のことで精一杯の主人公には、君の声は届いていません。
大事な一年に一回の日とは、君の誕生日を指していますね。
冒頭の花を買いに行ったシーンと繋がります。
忘れていたことを悟られないよう、あわてておめでとうと伝える主人公でしたが、心のなかでは、「
間に合わせのおめでとうなんて 本当は嫌だよな」と悲観的に捉えています。
主人公のダメな雰囲気が伝わってきますね。

主人公のボロが転がる「つぎはぎだらけの日々」を二人で過ごしながら、日常の小さな喜びをすごいことのように伝えてくれる君。
君の人柄が表現されていますね。
そんな君の姿を見て、主人公も日常に転がる喜びの欠片を磨いてダイヤモンドのように輝かせたいと思います。
宝石のように輝く喜びを見たらきっと君は大喜びしてくれることでしょう。
主人公の閉ざした心が、少しずつ柔らかくなっていることが分かります。

サビは前半と同じですが、心の痛みを感じつつ、なぜかあたたかい気持ちになる君の優しさについて歌われています。
少し前向きになった主人公は、君に「愛しているよ」と自分の気持ち、日々の感謝を伝えようと決意します。
大切な人に思いを伝える重要性を再確認できる素敵な楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
この曲は、映画を見た人とそうでない人は捉え方が異なる曲です。
映画を見た人にとって、曲に登場する二人は、白鳥とその世話をする澤江弘一さんに重なります。
どちらも強いメッセージを持ち、優しさについて考えさせられる楽曲ですね。
気になる方は是非映画を見てみてください!