今回はback numberの『サマーワンダーランド』の歌詞を考察していきます!
『サマーワンダーランド』はあの大人気曲『オールドファッション』のカップリングソングです。
タイトルの『サマーワンダーランド』は
・サマー:夏
・ワンダーランド:不思議の国
ということで「夏の不思議な国」といったニュアンスでしょうか。
夏の恋はなぜか異様にドキドキしますよね!夏だからこそ成される恋愛模様が本楽曲には存分に描かれているので注目です。
back numberらしい恋愛の楽しさ・切なさ・緊張・葛藤…。悲喜こもごもが詰まった歌詞を早速見ていきましょう!
サマーワンダーランド 歌詞考察
「ごまかし」の効かない恋心
歌詞冒頭から主人公の恋はまだ「付き合っていない段階」であるのが分かります。
始まっていないにもかかわらず終わるのが怖くて、そんな気持ちをごまかすかのように好きな人へ電話をしてしまいます。
何の用もないのに電話をしたくなるのが恋の始まりではないでしょうか?
主人公は季節に関するたわいのない会話をしながら、自分の唐突な行動に冷静さも忘れていません。そこでごまかしの効かない強い恋心があることに気付いてしまうのです。
この「ごまかし」こそが本楽曲のテーマとも言えます。次に進みます。
隙の甘い恋愛が始まる
付き合ってもいないのに電話をするのはお互い好意があるからではないでしょうか?
しかし主人公も相手も、気持ちを伝えることができずにお互いに忖度し合っています。
≪電話に出る君の甘さ≫
主人公の好意に気が付いているからこそ電話にでる相手の隙の甘さ。 極めてback numberらしい表現と言っても過言ではないでしょう。
どっちが先に告白するか緊張感の高まる瞬間が襲っています。
しかし勇気の出ない女々しい主人公は、本音を夏のせいにしてごまかそうとしているのです。
勇気を出すか試されるとき
いっそのこと勇気を振り絞って告白し、二人の関係を深く進展させたい…!
そんな気持ちがわけもなく襲うわけですが、そうできない葛藤をもがいている主人公。
いつまでも「好き」と言わないと自然消滅してしまうかもしれないし、でも、付き合ってしまえば終わりがやってくるかもしれない。考えるほどに「あぁ!」と叫びたくなるような経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?
しかし目眩すら起こす恋心を抱いてしまった主人公。
それを「夏のせい」だとごまかしてしまう自分は嫌なのです。
恋=ワンダーランド
恋愛の始まりはとても楽しくでワクワクするもの。
しかし終わりは必ずお互いが傷を負ってしまう残酷さがあります。
これを「ワンダーランド」と例えているのです。非常に秀逸です。
冒頭から「恋の終わり」を意識している主人公は、今の恋が成就した先にあるもしものエンディングにまで思いを馳せ、結局先に進めないまま。
結局はすべて夏のせい
ここでは「僕」の恋に対する弱さが表現されています。
つまらなさ、虚無感、弱さ。
意中の相手と真剣に向き合えない自分をごまかそうとしている姿が想像できますね。
ごまかさないで進ませたい恋
2番のサビは1番と一緒。
≪嫌でしょ≫が≪嫌だよ≫に変化しているのがポイント。
主人公はしっかり相手と向き合い、本心をごまかさないように恋を進めていきたいと思うように変化します。
単純に「君が好き」なだけ
今まで「君」や「夏」のせいにして、恋心をごまかしてきた主人公。
しかしここでやっと本心を語ります。
それはとても単純で「君が好き」ということ。
主人公は恋にどんな決着をつけるのでしょうか?
どこまで行けるのか確かめてみませんか
「好きです」「付き合ってください」
このようにしっかりと成立した恋愛関係は時に複雑に入り組んだり、ややこしくなったりします。
それを避けてきた主人公ですが、「君が好き」という気持ちが勝ってしまったようです。
≪どうせならどこまで行けるのかだけ確かめてみませんか≫
主人公らしい控え目な告白で好意を伝えます。
不器用ながらも一緒に「二人で大怪我」という表現もリアル。それを「秋のせい」と綴っている部分も主人公の人物像がありありと見えてきますね。
気持ちはごまかせるけれど、強い本心ほどあふれかえってしまうもの。
恋の緊張感と人間の不器用さが繊細に描かれています。
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おわりに
いかがでしたか?
駆け引きや忖度など生々しいやりとりがリアルに想像できる『サマーワンダーランド』。
夏や秋に聴きたいラブソングです!