Every Little Thingの持田香織さんの約2年ぶりとなるニューミニアルバム『せん』に収録されている新曲「スタートライン」の歌詞を考察していきたいと思います。
6月23日にリリースされる『せん』には、「スタートライン」以外に、2019年に放送されたドラマ『まだ結婚できない男』の主題歌「まだスイミー」や、メナードフェアルーセントCMソング「ジャスミン」など計5曲が収録されています。
また「スタートライン」はメナードフェアルーセントのCMソングとして起用されており、CMには持田さんが出演されています。

スタートライン 歌詞考察!
それでは歌詞考察をしていきましょう!
君との突然の別れ

今回の考察では、歌詞を死別した二人の物語と解釈して考察していきます。
歌詞の中では、性別の描写が無いことで男女どちらにも当てはまる内容になっています。
君が亡くなったことを知り、慌てて君のもとへ向かう車の中で、主人公の心は置き去りになっています。
仲の良かった友達の死を受け入れられず、呆然としている様子が表現されていますね。
いつも聞いていた君の声は天国という遥か彼方の地へ行ってしまいました。

病院へ向かう車の中で君との思い出を振り返ります。
君と過ごしていた何気ない日常は、もう逢えない事が分かってからは時間が止まってしまったかのようでした。
会うではなく逢うという歌詞にも注目です。
「逢う」は、親しい人に強い気持ちを持ってめぐりあうときに使われます。
亡くなってしまって、もう逢うことが出来ないと知った夏の日から主人公が前に踏み出せてないことが描かれています。
君が示すスタートライン

君との悲しい別れを経験した主人公は、前を向いて生きていこうと気持ちを切り替えます。
ここだけ聞くと君の死を始まりと思う主人公が冷たい人間の様に思えますが、この理由は後の歌詞で分かります。

大声で叫んだのは君の名前でしょうか?
きれいな空を見上げながら、唐突にこぼれ落ちてきた涙を拭います。

悲しいことや辛いことが起こった時、誰しもが夢ならば覚めてほしいと願います。
別れは突然やってきて、君へ言えなかった言葉もたくさんあります。
手紙の返事が出せないとはどういう意味なのでしょう?
おそらく主人公は、自分の死を悟った君から手紙をもらっていたのではないかと思われます。
そしてその手紙には別れは悲しいけれど、前を向いて自分の人生を歩んでくださいのようなメッセージが書かれていたのではないでしょうか?
そう考えると、前の歌詞で始まりと気持ちを切り替えた主人公の気持ちとも繋がります。
君との別れが辛くふさぎ込んでいた主人公でしたが、君からもらった手紙に書かれていた言葉を思い出し、前向きに生きていこうと決心したのですね。
君に逢いに行く

ここは君のお墓参りをする主人公が描かれているんだと思います。
君との待ち合わせだった街角を通り過ぎ、木陰にある君のお墓まで、思い出を振り返りながら長い坂を上っていく姿が浮かんできますね。

これから先も生きていれば多くの辛いこと、悲しいことに直面するでしょう。
その時どうすればいいのか、いつも助けてくれていた君が居なくなったことで、一人で立ち向かわなければならないのだと不安になる主人公の気持ちが伝わってきます。

あの時とは、君が入院していた時でしょうか?
主人公を安心させるために、治る見込みもないのに「大丈夫」と笑った君。
その姿を思い出して、これからの人生の困難も「大丈夫」だと勇気づけられていますね。

澄み渡る空の下で君の名前を呼ぶ主人公。
君との別れから時間が経つにつれてだんだんと薄れてゆく思い出に、いずれすべて消えてしまうのだろうか、と切なくなる主人公の気持ちが表現されています。
夢の中で君に逢えたら

夢の中ならば、亡くなった人とも逢うことが出来ます。
いつもの待ち合わせ場所に立つ君をみることが出来たら、すぐにでも抱きしめにいきます。
時間がたった今でも君のことを大切に思っている気持ちが読み取れますね。

君に逢いたいとずっと思っていればいつか逢えるかもしれません。
君が見守ってくれているであろう空を見上げると、勇気が湧いてきて、スタートラインから走り始めることが出来ました。

直訳すると「今夜あなたの夢を見れたなら」。
「今夜夢であなたに逢えたら」と言い換えても良いと思います。
君が示してくれたスタートラインから踏み出した主人公は夢で君と再会することが出来たのでしょうか?

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さいごに
いかがでしたか?
考察当初は、引っ越しによって別れた二人をイメージしていましたが、歌詞を読み込むにつれて、君が亡くなっているのではないかと思い、当てはめて解釈してみました。
どのような意味が込められているのかは作詞した持田さんのみぞ知るところですが、色々考察してみるのも面白いかもしれませんね。
今後の活躍にも注目です!