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Stand By You【Aimer】歌詞の意味を考察!絶望の果てにある鮮やかな強さに触れよう!

Aimerさん「Stand By You」の歌詞の意味を考察します。

5thアルバム「Penny Rain」(2019年4月)の収録曲

凛として時雨のTKさんが作詞・作曲・編曲・プロデュースした「Stand By You」の歌詞を見ていきましょう。

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Stand By You 歌詞考察!

孤独も挫折も怖くない?

https://open.spotify.com/track/7a81gXZtryNezGNR6JDN41
僕が失くしてしまったもの
離さないで 繋いで 今を抱き締めるよ

Aimerさんの5thアルバムは太陽がテーマの「Sun Dance」と雨がテーマの「Penny Rain」の2枚同時リリースでした。

「Sun Dance」はアップテンポなダンスナンバー中心、「Penny Rain」はエモーショナルなバラード中心になっています。

「Stand By You」は「Penny Rain」のほうに収録されている、TKさんらしいダークなロックチューン。

実際の天気としても気分的にも雨は降っているものの、次第に晴れ間や「虹」が見えるような優しさが感じられます。

冒頭は1番のサビが抜粋された前サビです。

喪失感に苛まれたときでも、大切にするべき何かがあるはずだという前向きな意思が感じられます。

カメレオンに騙されて壊れた僕は
もう何を失くしたって奪われないよ
不安を脱いで逃避行 慣れないスピードに歪んだ僕の顔を隠せるかな

種類にもよりますが、爬虫類の「カメレオン」には環境に応じて体の色を変えるという特徴があります。

ここでは喩えとして使われていて、言動や態度をころころ変える人、表と裏の顔が違う人など、ネガティブなニュアンスが含まれるでしょう。

「好きだ」と告白されて付き合ったら心変わりされたとか、信頼できる友だちだと思っていたのにお金を盗まれたなど、さまざまなケースが考えられます。

具体的に何が起きたのかはわかりませんが、こっぴどく「騙され」、精神的に追い込まれたようです。

これ以上「奪われる」ものがないくらい、「何もかも失った」ような絶望感から逃れるために、高速でドライブしています。

孤独を嘆く人 挫折を笑う人 歪を嫌う人
誰も怖くなんかないよ ここから見えている真実が過去を満たして

人間関係がうまくいかないときは「孤独」を痛感し、仕事や勉強や日常生活では「挫折」を味わい、まわりの人と違う「歪」(いびつ)なところを意識すると「劣等感」に押しつぶされそうになるもの。

できれば避けたい感情ばかりで、落ち込んだ果てに「笑う」しかないところまで追い込まれることもあります。

ただ「葛藤すること自体やもがいている人たちは怖くない」というのが「失意のどん底から見える真実」です。

そう考えると、「過去」の経験は明日を生きる糧になるかもしれません。

僕が失くしてしまったもの
色が次第に変わって未来に散りばめられたその鮮やかさを
離さないで 繋いで 今を抱き締めるだけ

1番のサビです。

「色が変わる」という表現は、「カメレオン」という前フリの回収に相当するでしょう。

「色=状況」と置き換えることもできるので、「カメレオン」自体も人間とは限らず、「時代の移り変わり」とか「場面の変化」といった抽象的な概念を表している可能性もあります。

「何もかも失う」と「色」も消えそうな気がしますが、むしろ「鮮やか」だという発想の転換が起きています。

「物理的なもの、人間関係や信頼関係、希望や自信」などを喪失して辿り着いたのは、「孤独、挫折、劣等感」などで葛藤する人が「怖くない」という「真実」。

その「鮮やかな真実」を大切にして「今」を生き抜こうとしています。

どん底状態だからこそ見つかる答え

誰かの答えがこんなに溢れて
並べられていても
誰かの叫びがこんなに溢れて
愛を探している

たしかに絶望の淵に沈んだからこそ見える景色というのもあるでしょう。

日常的に悩んだりイライラしたりする程度のときにはスルーしていた「誰かの答え」にハッと気づく場合もあります。

これ以上沈みようがないほどのどん底状態だからこその「答え」には、人間として生きる本質が詰まっているでしょう。

憎しみや恨みなどのネガティブな言葉が出るうちは、まだまだどん底に辿り着いていないと考えられます。

「愛」を失いまくった果てに「叫ぶ」のは、やはり「愛」なのです。

失くしたものばかりを見つけても
怖くなって 止まって 泣いて
浮かび上がる自分の輪郭を逃がさないで
強く強く抱き締めても
するりするり手にした自信が零れてしまう
それでも光は時々雨に触れて虹を映して僕を照らした
だから今は Stand By You

「あれがない、これがない」と不満ばかりに目を向けていると、怖気づいて前に進めず、暗い気分で長い時間を過ごすことになります。

いっそ「これ以上、奪われるものはない」ところまで突き抜けると、新たに「あれもある、これもある」と「鮮やかに」見えてくる「答え」に辿り着くということ。

残酷にしか感じないほどの試練も、どうにか乗り越えて時間が経つと、そのときの「自分」に必要な宝物だったという「自信」につながるはず。

ちなみにアルバムコンセプトの「雨」という言葉が入っているのは、AimerさんがTKさんに頼んだからだそうです。

「光」と「雨」の両方があるから、「鮮やかな虹」が生まれます。

しかもどん底状態を経験した「僕」が、リスナーの「今」に寄り添ってくれているので心強いですね。

壊れた者だけが持つ強さを君に繋いであげるよ 今が鮮やかだろう

「壊れる」ほどの「挫折」を経験するのは「怖い」ことのように思えるけれど、実際に「壊れた人」は「怖くない」どころか、特有の「強さ」を身に着けているものだという話でした。

似たようなどん底状態を体験したことがある人は、共感しかないでしょう。

その手前で悩んでいた人は、「Stand By You」を聴くことによって「鮮やかな強さ」のバトンを渡された気分になったのではないでしょうか。

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さいごに

「Stand By You」には「歪」という漢字が2回出てきましたが、1つは「歪んだ」(ゆがんだ)、もう1つは「歪」(いびつ)という読み方でした。

ギターを弾く人ならオーバードライブ、ディストーション、ファズの「歪み(ひずみ)エフェクター」を連想するでしょう。

TKさんはギター、コーラス、ストリングスアレンジも担当していて、歌詞を体現するような「歪みサウンド」も聴きどころです。

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