「スパークル」は2016年8月24日にリリースされたアルバム「君の名は。」に収録されています。
新海誠監督の作品である映画「君の名は。」の主題歌として起用された4曲のうちの1曲で、映画のクライマックスで流れるという重要な役割を担っています。
「スパークル」は8分間にもわたる楽曲ですが、最後まで飽きさせず不思議と惹き込まれてしまいます。
タイトル「スパークル」はsparkleという英単語で「きらめき、光沢、活気」などといった意味があります。
この楽曲では愛する人がいることの輝きが歌われているのでしょう。
今回はそんな「スパークル」の歌詞を考察していきたいと思います。

スパークル 歌詞考察
映画『君の名は。』の気になる内容とは
映画「君の名は。」は、ある日東京に住む男子高校生「瀧」と田舎に住む女子高校生「三葉」の心が入れ替わったことをきっかけに徐々に惹かれあっていく様子を描いたラブストーリーとなっています。
「スパークル」は映画の内容とマッチした一曲となっており、リンクさせて聴くとより一層世界観に浸れますね。それでは歌詞をみていきましょう。
残りの人生を意識しながら

冒頭の歌詞からみていきます。
「まだこの世界は 僕を飼いならしてたいみたいだ」という部分。
この世界で生きていく中で、「僕」には何か不満があるのでしょう。
しかし、その中でも自分らしく生きていこうと立ち向かう意志が表現されています。
「互いの砂時計」というのは人生の残りの時間を表しているのではないでしょうか。
また、「さよならから一番遠い場所」という歌詞が印象的ですが、これはさよなら(別れ)から一番離れた「出会い」の場所という意味かもしれません。
「出会った場所」ではなく、「さよならから一番遠い場所」で待ち合わせようという表現が美しいですね。
待ち望んでいた出会い

「僕」は「君」についに出会うことができます。その瞬間が描かれていますね。
君に会う前の僕はただの序章なのです。やっと僕の人生が始まります。
そんな僕から君への強い想いが込められている歌詞となっています。
退屈だった毎日

この部分の歌詞は君と出会う前の僕の人生を表しているのでしょうか。
「生温いコーラ」という表現から刺激的で爽やかなはずのコーラの気が抜けてしまっているのだと解釈できます。
僕の人生は「生温いコーラ」のように退屈なものだったのでしょう。
そんな日々を抜け出すことを彼は夢にみていました。
二人だけの世界で

たくさんの人が将来のこと、未来のことに囚われて生きています。
しかし、そんな言葉では表せないようなところで僕たちは恋をしている。
映画では瀧と三葉が時の流れに逆らって入れ替わることによってお互いを意識し、想い合うようになっていきます。
その様子と歌詞が重なっているように感じました。

出会った日が遠くなるほど、1000年を一日で過ごすようなほど、僕が君と永遠に一緒にいたいという気持ちがとても強く表れています。
君と出会えて変わる世界

辞書にある言葉で出来上がった世界というのはありきたりで現実的なことだけしか起こらないということでしょうか。
しかし、ある日「悲劇でもいいから退屈な日々を抜け出したい」と願う僕の前に君が表れます。
この世界の教科書のような笑顔で。
これは僕にとって一番の奇跡的な出来事なのです。望んでいた全てが君とともにやってきたのでした。
いつも、どこにでも現れる君の面影

僕と君はいつかは離れてしまう。理由があって離れ離れになってしまうこともあるでしょう。また、この世に生まれた限りいつかは命を失ってしまいます。
そこで、いつか消えてしまう君のことをきっと忘れないよう、眼に焼き付けておくことは「義務」なのだと歌っています。僕にとってそれほど大切な記憶なのです。
「愛し方さえも 君の匂いがした 歩き方さえも その笑い声がした」という部分から深い愛情が伝わってきます。
君のことで頭がいっぱいでふとした瞬間にはいつも君のことが浮かんでくるのです。
君を愛するということ

瀧と三葉は入れ替わることによって運命に逆らって出会い、恋をします。しかし、いつまでも一緒に過ごせるわけではなく・・・
二人に残された時間は少なくなっていき別れが近づきます。
それでもそんな世界を二人で何回だって生きて抜いてやるという意志が綴られています。
大切な人を心から愛する気持ちが深く表現されていますね。

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さいごに
いかがだったでしょうか。「スパークル」はとても愛に満ちた感動的な楽曲でした。
運命に逆らってやっと掴んだ君との出会いを決して手放したくないという強い意志が表現されていました。
愛する人をもっと大切にしたくなるような一曲でした。