今回は、BUMP OF CHICKENの新曲で、アニメ「SPY×FAMILY」の第2期オープニングに起用されている「SOUVENIR」を考察していきたいと思います。
1期も漫画と同じく大人気だった「SPY×FAMILY」
書き下ろされた歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
楽曲コメントと合わせて見ていきましょう。
楽曲コメント
BUMP OF CHICKENのコメントをご紹介します。
また、楽曲については「ライブ会場で対面するリスナーに対して思う気持ちを、大切な場所に向かう道になぞらえて書きました。」ともコメントされています。
どんな内容になっているのか楽しみですね!

SOUVENIR 歌詞考察
恐らく気付いてしまったみたい
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
あくびの色した毎日を
丸ごと映画の様に変える
種と仕掛けに出会えた事
コメントにもあるように、この曲の主人公は「大切な場所」に向かって進んでいます。
大切な場所とは人によって違いますが、アーニャにとってはロイド・ヨルが待つ家・家族を指しているのではないでしょうか?
また、BUMP OF CHICKENにとって、その場所はファンと会うことが出来るライブ会場であることが分かります。
そう考えるとファンを家族のように思っていると捉えることも出来ますね。
タイトルの「SOUVENIR(スーヴェニア)」には、お土産という意味があります。
このお土産が何を指しているのか、早速歌詞を見ていきましょう。
“あくびの色した毎日を 丸ごと映画の様に変える”
退屈な毎日を映画のように変える手品のようなもの。
アーニャにとってそれは、ロイドとヨルとの出会いを指すのではないでしょうか?
突然始まった偽装家族の生活。
人の心が読めてしまうアーニャは、ロイドがスパイであることも気づいています。
想像もつかないこれからの生活にワクワクしている様子が伝わってきますね。
仲良くなれない空の下
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
心はしまって鍵かけて
そんな風にどうにか生きてきた
メロディが重なった
ロイドに引き取られるまで、アーニャは一人で生きてきました。
先程も紹介しましたが、人の心を読むことができるアーニャは、普通の人よりも更に孤独を感じたことでしょう。
心を閉ざしかけていたところに、ふと舞い込んできたロイドとの出会い。
殺し屋のヨルも巻き込み、仮初のスパイファミリー生活が始まります。
それぞれ孤独だった3つのメロディが重なり合った場面が浮かびますね。
BUMP自身に置き換えても、音楽を通して出会った仲間、ファンが大切な存在であることが分かります。
小さくたっていい 街のどんな灯よりも
ちゃんと見つけられる 目印が欲しかったこの目が選んだ景色に ひとつずつリボンかけて
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
お土産みたいに集めながら続くよ 帰り道
季節が挨拶くれたよ 涙もちょっと拾ったよ
どこから話そう あなたに貰った この帰り道
小さくてもいいからちゃんと見つけられる目印が欲しかった。
アーニャに限らず、ロイドやヨルにも当てはまる歌詞ですね。
仮初の家族でも、お互いの心の支えになっていることが読み取れます。
“この目が選んだ景色に ひとつずつリボンかけて お土産みたいに集めながら続くよ 帰り道”
続いて描かれるのは、目印に向かって進む主人公の姿。
目印の先にある帰るべき場所。
その場所が出来たことで、”帰り道” という考えが生まれます。
それまでは普通の道だったけど、大切なあなたと出会ったことで、あなたのもとに帰る大切な帰り道になった。
いつもの景色も、あなたへのお土産として見ることで輝いて見えます。
小学生が今日あった出来事を家族に報告するシーンが想像できますね。
歩いて歩いて 時々なんか急いで あなたに向かう道を
走って走って いやいややっぱ歩いて あなたに向かう道をこうなるべくしてなったみたい
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
通り過ぎるばっかの毎日に
そこにいた証拠を探した
メロディが繋がった
大切な “あなた” へと通じる道を進み続けるシーンです。
歩いたり、走ったりと子供らしい無邪気さが表現されていますね。
普通な日常を孤独に過ごしてきた主人公。
あなたと出会ったことで、まるで映画のような毎日が始まります。
あなたとの運命的な出会いが歌われていますね。
そうしてくれたように 手を振って知らせるよ
迷わないでいいと 言ってくれたようにどこからどんな旅をして 見つけ合う事が出来たの
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
あなたの昨日も明日も知らないまま 帰り道
土砂降り 一体何回くぐって 笑ってくれたの
月より遠い世界から辿ってきた 帰り道
目印に向かって歩いている途中、ゴールに待つあなたがそうしてくれたように、私も手を振って伝えるよ。
主人公が “あなた” というゴールを目指して進んでいるように、”あなた” も主人公を目指して進んでいます。
お互いに向かって歩く帰り道。
情景が浮かんでくる素敵な歌詞ですね。
運命的な出会いを果たした “あなた” と主人公ですが、”昨日も明日も知らないまま” と歌われています。
これは相手の過去を知らない、未来もどうなるか分からないからこそ、出会えた今を大事にしようというメッセージではないでしょうか?
ライブ会場で会うファンにもそのまま当てはまるメッセージだと思います。
どこからどんな旅をして 見つけ合う事が出来たの
あなたの昨日と明日が空を飾る 帰り道
この目が選んだ景色に とびきりのリボンかけて
宇宙の果てからだろうと辿っていく 帰り道歩いて歩いて 転んで平気なふりして あなたに向かう道を
出典:SOUVENIR / 作詞・作曲:藤原基央
走って走って 胸いっぱいで歩いて あなたに向かう道を
様々な奇跡が重なって出会えた運命的な一瞬。
アーニャにとっては家族、BUMPにとってはファンと出会えるライブという場所です。
その運命的な一瞬のために、毎日を積み重ねていく。
この先にきっと “あなた” がいると信じて、ひたむきに進んでいく主人公の姿が浮かんできました。
アニメにも、アーティスト自身にもリンクした素敵な楽曲でしたね。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
いかがでしたか?
アニメの温かさも伝わってくる素敵な楽曲でした。
これからの活躍からも目が離せません。
メンバー全員楽しく読ませて頂いていた作品だったので、オファーを頂いた時はとても光栄に思いました。アニメの第1クールも毎週観させて頂き、第2クールに対する期待感に胸を膨らませましたが、同時に主題歌頑張らねば、と気が引き締まりました。
第2クール待ち遠しいですね、皆さんと一緒にフォージャー家の活躍を見守っていきたいです。オープニングのアニメーションと併せて僕らの楽曲「SOUVENIR」もぜひ楽しんで頂けたらと思います。とても素敵なアニメーションをつけて頂き、メンバー一同感激です。