目次
King Gnu(キングヌー)「Sorrows」の歌詞の意味を考察します。
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Sorrows 歌詞考察
優しい嘘とは?
優しい嘘をついてくれよ
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
現実は残酷だもの
酔いどれ踊れ
全てを忘れるまで
強がり笑うだけ
「悲しみ」という意味の曲名がつけられた「Sorrows」。
アルバム『Sympa』の収録曲としてリリースされた後に、ノンアルコールビールのCMソングに起用されたのは、「酔いどれ踊れ」という歌詞に象徴される世界観と非常にマッチしたからではないでしょうか。
「残酷な現実を忘れたいから、優しい嘘をついてほしい」という話ですが、アルコール1%未満のビールテイスト飲料「ノンアルコールビール」も「優しい嘘」のひとつといえるかもしれません。
作詞をした常田大希さんやボーカルの井口理さんがやりきれない現実に直面し、身近な誰かに「嘘で構わないから、優しい言葉をかけてほしい」とお願いしているようにも受け取れます。
同じように、リスナーもそれぞれに「悲しみ」を抱えているはず。
なぜなら「現実は残酷」なので。
つまり、辛い現実をやり過ごすためにはノンフィクション(事実に基づく物語)ではなく、フィクション(創作=優しい嘘)の音楽が必要だと解釈できるでしょう。
音楽があれば、酔うように踊ったり、強がって笑ったりしながら嫌なことを忘れ、どうにか生き抜くことができそうです。
“Why don’t you come back to me?”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
避けようのない痛みを
二人分け合えるよ
「戻っておいでよ」と呼びかけている相手は別れた恋人、縁遠くなった仲間、離れたファンなど、自由に解釈することができます。
たとえば常田大希さんは東京芸大時代に同期だったドラマーの石若駿(いしわか しゅん)さんとKing Gnuの前身バンドSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)で共に活動していましたが、それぞれ別の道を進み、再びmillennium parade(ミレニアムパレード、ミレパ)でタッグを組みました。
こうした経緯が重ねられているかどうかはわかりませんが、「再会すると痛みを分け合える」という発想に勇気づけられる人も多いのではないでしょうか。
“cause I know you’re lonely like me.”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
こびり付いた悲しみを
拭い去れるの?
「戻っておいで」と誘う理由は「お互いに孤独だと知っているから」とのこと。
「別れた恋人にも自分にもまだ新しい相手がいないことはわかっているから、やり直そう」という話かもしれません。
あるいは「孤独や悲しみの絶えない現実から、(King Gnuの)音楽を聴きに戻っておいで」と解釈することもできそうです。
溢れ出す思いを伝えに行く
流離え友よ
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
生まれては死ぬだけの輪廻の中を
終わりのない旅路を
進め 夜が明けるまで
奥歯を食いしばって
結局「現実を流離(さすら)い、音楽に戻るパターンを繰り返しながら、どうにか生き抜こう」という話でしょう。
「King Gnuとリスナー」の「1対1」の関係性が主軸になっていて、「友よ」と呼びかけられている印象です。
誰もが「生まれては死ぬだけ」と考えると、少しは気が楽になるかもしれません。
あるいは「輪廻(りんね)=魂の生まれ変わり」を想像すると、「死んでも終わらない旅路を進むしかない」と覚悟が決まるのではないでしょうか。
“Why don’t you come back to me?”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
ささやかな喜びを
二人分け合えるよ
リスナーの「優しい嘘をついてほしい(音楽で癒されたい)」という要望に応えて、King Gnuが「輪廻」云々の「優しい嘘(フィクション、創造、音楽)」を提示してくれました。
こうして「音楽でささやかな喜びを分け合うことができる」と体現しています。
“cause I know you’re lonely like me.”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
この溢れ出す思いを
伝えに行くよ
「King Gnuもリスナーもお互いに孤独を感じていることはわかっているので、音楽で喜びを分かち合いたいという溢れ出す思いを伝えに行く」という宣言のようです。
ご時世的にも「残酷な現実」に心を痛めている人が多いはずなので、なおさら「優しい嘘」を体現する音楽が身に染みるのではないでしょうか。
信じていたものを手放す?
everytime,
I feel as one.
sometime,
We feel as one.
ささやかな人生を
愛せるのならばeverytime,
I feel as one.
sometime,
We feel as one.
信じていたもの全てを
手放したっていいんだ“You always stay in my mind.”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
“I want you to stay in your mind.”
「自分はいつもひとつだと感じている。いつか皆も一体感を共有するはず。そのためには信じていたものを手放してもいい。自分の心の中にはいつもあなたがいる。心に留めておいてほしい」といった意味です。
幅広く解釈できますが、「ヌーのように大きな群れになる」というKing Gnuのバンドコンセプトも含まれるのではないでしょうか。
メンバー4人のうち3人のルーツはジャズセッションシーンで、常田大希さんは東京芸大でチェロを専攻し、Srv.Vinciやミレパの前身DTMP(Daiki Tsuneta Millennium Parade)などで現代音楽や実験音楽のような先鋭的な楽曲を生み出していました。
しかし、たくさんの人を巻き込むために、King GnuではJ-POPや邦楽ロックの範疇で挑戦するようになったので、「信じていた音楽を手放す悲しみ」が内包されています。
“Why don’t you come back to me?”
この素晴らしき世界を
二人分けあえるよ“cause I know you’re lonely like me.”
出典:Sorrows / 作詞・作曲:Daiki Tsuneta
この胸の悲しみと
共に生きてゆくよ
「本当にやりたい音楽では売れず、大衆音楽に寄り添うと売れる」のは常田大希さんにとって「残酷な現実」かもしれません。
それでも「人生を愛するため、素晴らしき世界を分かち合うために、悲しみを抱えながらもKing Gnuとして活動を続ける」という話でしょう。
もちろん、リスナーそれぞれに解釈できるようになっているので、「この素晴らしき音楽」を思い思いに分かち合いましょう。

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さいごに
King Gnuはもうヌーの大群と化したといえるでしょう。
常田大希さんが本当にやりたい音楽は「こういう類」のはず。
King Gnuの新曲を聴き、過去曲や影響を受けた音楽をディグることによって、リスナーの耳も肥えたと考えられるので、そろそろ本当におもしろい音楽が売れる「素晴らしき世界」になるといいですね。