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Soranji【Mrs. GREEN APPLE】歌詞の意味を考察!タイトル”そらんじ”に込められた感動の意味とは?

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今回は、Mrs. GREEN APPLEが11月9日にリリースする10thシングル「Soranji」の歌詞を考察していきたいと思います。

約3年半ぶりとなるシングルで、表題曲の「Soranji」の他、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌としてAdoさんに提供した「私は最強」のセルフカバーなど、全3曲が収録されます。

また、「Soranji」は12月9日に公開される映画「ラーゲリより愛を込めて」の主題歌に決定しており、そちらも合わせて確認していきましょう!

10thシングル「Soranji」

11月9日リリース。

初回限定盤にはシングルの制作過程やフェーズ2始動後の活動に密着したドキュメンタリーが収録されたDVDが付属します。

収録曲
  1. Soranji
  2. 私は最強
  3. フロリジナル

映画『ラーゲリより愛を込めて』

12月9日公開、二宮和也さん主演の映画。

辺見じゅんさんの「収容所から来た遺書」を原作に、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が運命に翻弄されながら再会を願う2人の実話を描きます。

ストーリー

第二次大戦後の1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」絶望する捕虜たちに彼は訴え続けた――

身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミや4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、耐えた。劣悪な環境下では、日本人同士の争いも絶えなかった。戦争で心の傷を負い傍観者を決め込む松田や、旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢らに敵視されながらも、山本は分け隔てなく皆を励まし続ける。更に、元漁師の純朴な青年・新谷には学問を教え、過酷な状況下で変わり果ててしまった同郷の先輩・原にも声をかけ続けた。そんな彼の仲間想いの行動と信念は、凍っていた捕虜たちの心を次第に溶かしていく。

終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲をくぐり抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。たった一人で子どもたちを育てている妻を想い、山本は涙を流さずにはいられなかった。

誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には彼の体は病魔に侵されていた…。体はみるみる衰えていくが、愛する妻との再会を決してあきらめない山本。そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは――

映画『ラーゲリより愛を込めて』公式ページより

映画の公開が楽しみですね!

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Soranji 歌詞考察

原作の内容にも触れています。ネタバレにご注意ください。

貴方に会いたくて
生まれてきたんだよ
今、伝えたいんだよ
私はただ
私はまだ…

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

冒頭から主人公にとって大切な “貴方” への想いが歌われます。

この部分は、映画の主人公・山本幡男の目線で描かれていると考えました。

“貴方” とは、妻・モジミと4人の子どもを指しているのでしょう。

「生きる希望を捨ててはいけません。ダモイ(帰国)の日は必ずやって来ます」

常に死と隣り合わせの状態でも、生きて家族の元へ帰ろうとした山本さんの言葉が浮かんできます。

はじまりの朝が来る
宝物を探すけど
いつの間にか すぐそばにある事を
忘れて今日も浮かんでます

思い出は歩いてきた証だと
この傷が教えてくれる
当たり前に進んでゆく皆んなに
ついて行こうと頑張っています

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

2ブロック目は、映画に限らず、曲を聴く人全てに当てはめて解釈出来る歌詞ですね。

“宝物” とは、特別な何かを暗示しており、曲の主人公は毎日宝物を探しているようです。

“いつの間にかすぐ側にあることを 忘れて今日も浮かんでます”

特別な宝物、小さな奇跡は “すぐ側にある”。

当たり前過ぎて忘れてしまっている奇跡に今一度向き合ってほしいという願いが込められているように感じました。

“思い出は歩いてきた証だと この傷が教えてくれる”

これまでの傷は、努力して進んできた証。

「僕らは知っている奇跡は死んでいる 努力も孤独も報われないことがある だけどねそれでもね 今日まで歩いてきた 日々を人は呼ぶそれがね、軌跡だと」と、『僕のこと』の歌詞と通じる部分がありますね。

生きる希望を諦めずに、少しずつでも前に進む姿が浮かんできます。

汚れながら泳ぐ生の中で
まあ よくぞここまで大事にして
抱えて来れましたね

まだ消えちゃいないよ
ちっちゃな希望を
何とか信じて、
信じて欲しい。

裏切りが続こうが
「大切」が壊れようと
何とか生きて、
生きて欲しい。

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

再度、山本さんと重なる歌詞です。

“汚れながら泳ぐ生の中で まあ よくぞここまで大事にして 抱えて来れましたね”

社会全体が混乱し、毎日を生き延びるのも大変だった時代。

女手一つで4人の子供を育ててくれたモミジや、すくすくと育ってくれた子供たちに対する感謝が伝わります。

物語の最初で描かれますが、敗戦後、収容所に囚われた山本さんは、一度帰国のための列車に乗ることが出来ました。

窮屈でしたが、帰国できる喜び、家族との再会を想像し、耐えていたと言います。

しかし、帰国の船がある港まで、あと1日というところで、ソ連兵によって列車が止められてしまいます。

そこで、約半数の人々は列車を降り、歩いて収容所に逆戻りするよう命じられます。

帰国できると喜んでいたのに、あと一歩のところで希望を打ち砕かれた捕虜の人々。

その絶望は計り知れません。

“まだ消えちゃいないよ ちっちゃな希望を 何とか信じて、 信じて欲しい。 裏切りが続こうが 「大切」が壊れようと 何とか生きて、 生きて欲しい。” という歌詞には、果てしない絶望の中で、帰国の日を信じ、必死で仲間に呼びかけた山本さんの強い想いが込められているのではないでしょうか?

「生きる」ことの大切さが伝わる素敵な歌詞ですね。

有り得ない程に
キリがない本当に
無駄がない程に
我らは尊い。

寂しさの甲斐は無い
雪もいつかは溶けるけど、
鳥の群れは明日へと飛び立つが
私は今日も小さくなってます

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

空腹と過労に耐えながら生き抜こうとした捕虜の人々。

劣悪な環境の中で、日本人捕虜同士の争いごともよく起こっていたそうです。

命の尊さを説き、皆を励ました山本さんは、現代で私達に優しい歌を届けてくれるミセスと重なる部分がありますね。

いつか雪は溶け、帰国という春がやってくるから、その時まで極寒の地で小さく丸まりながら耐えようという決意が伝わります。

ゆらり揺れながら
産声が聞こえる
繰り返してる春
大事にして語り継いでくれましたか?

まだ伝えてないよ
今日の分の「大好き」を
未来でも変わらず届けられますように

この世が終わるその日に
明日の予定を立てよう
そうやって生きて、
生きてみよう。

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

どこからか聞こえてくる希望の産声。

生き残り帰国した捕虜たちは、大切な人と幸せな春を繰り返したことでしょう。

日本から遠く離れた収容所で必死に生きて帰ろうとした人々のことを忘れず、もう二度と起こらないように語り継いでいく必要性を説いています。

“この世が終わるその日に 明日の予定を立てよう そうやって生きて、 生きてみよう。”

この世の終わりのような絶望的な状況であっても、常に生きる希望を忘れず、大切な人への愛を胸に生きていこう。

有り得ない程に
キリがない本当に
無駄がない程に
我らは尊い。

踏み締める大地に
重なるはアイロニー
有り得ない程に
キリがない本当に。

まだ消しちゃいけないよ
ちっちゃな希望を
迷わず信じて、
信じて欲しい。

暗闇が続こうと
貴方を探していたい
だから生きて、
生きてて欲しい。

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

帰国の希望を打ち砕かれても、飢えと疲労で死と隣り合わせの絶望的な状況であっても、生きることを諦めてはいけない。

“踏みしめる大地に 重なるはアイロニー”

アイロニーとは、皮肉という意味。

広大な北の大地に居ながら、高さ3メートルの板と鉄条網に囲われた収容所で強制的に労働させられる自由のない捕虜達を指しているのではないでしょうか?

“まだ消しちゃいけないよ ちっちゃな希望を 迷わず信じて、 信じて欲しい。”

“暗闇が続こうと 貴方を探していたい だから生きて、 生きてて欲しい。”

仲間を励まし続けた山本さんは、昭和29年(1954年)8月25日、他の捕虜が作業で出払っている時間に収容所内で一人で息を引き取りました。

最後の最後まで生きて家族の元へ帰る希望を捨てなかった山本さん。

彼が命を賭して励ましたからこそ、無事に帰国できた命がありました。

最後に、タイトル「Soranji」の意味について考察します。

有り得ない程に
キリがない本当に
めくるめく世界に
膝を抱えていたり

誰しも何処かに
弱さがある様に
無駄がない程に
我らは尊い

出典:Soranji / 作詞・作曲:大森元貴

誰しもどこかに弱さを持っている人間という生き物。

でも、完璧でないからこそ美しいし、尊い存在です。

命の大切さが歌われた素敵な楽曲でした。

タイトル「Soranji」は、「諳んじる(そらんじる)」という言葉から取られています。

体調が悪化し、入院したものの手遅れと判断され退院させられた山本さんに対し、収容所の仲間は遺書を書くことを提案します。

遺書は計4通で、ノート15ページ分にもなる長文でした。

本文・母・妻・子供達へ向けられた山本さんの遺書は、6人の仲間に託されます。

日本語の文書を持つことが禁じられている収容所の中で6人の仲間は、遺書を隠しながら必死で暗記しました。

「諳んじる」には、何も見ないで言えるように覚える、暗記するという意味があります。

つまり、この曲のタイトルには、山本さんの遺書を家族に届けようと必死に暗記した6人の想いが込められているのです。

その後、無事に帰国した6人は、山本さんの家族を探し当て、山本さんの言葉を伝えます。

託された仲間のおかげで、実に12年の月日を経て、妻・モミジの元へ届けられた遺書。

歌詞に「ですます調」や「まぁよくぞここまで」という言葉が使われているのは、手紙を意識しているからなのかもしれません。

映画のストーリーとリンクした素敵な楽曲でした。

映画館で聴くと、より感動できますね。

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さいごに

いかがでしたか?

映画を見た後では、伝わるメッセージが違ってくると思います。

これほどまでに素敵な歌詞を届けてくれる大森さんに感謝です。

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