今回は、今話題のアーティスト・yamaさんの新曲「Sleepless Night」の歌詞を考察をしていきたいと思います!
ドラマ「ナイト・ドクター」のオリジナルナンバーとして使用される本楽曲。
ドラマの紹介も含め解説していきます!
ドラマ「ナイト・ドクター」について
6月21日放送開始のドラマで、救急医療の働き方改革として試験的に結成された夜間勤務だけを専門に行う医療チーム「ナイト・ドクター」が、夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合いながら唯一無二の絆を紡いでいく完全オリジナルの“青春群像医療ドラマ”です。
波瑠さん演じる主人公・朝倉美月を中心に、年齢も性格も価値観もバラバラな5人の医師が、「どんな患者も断らない」をモットーに「ナイト・ドクター」として働き始めます。
また、「ナイト・ドクター」では、ドラマの世界観とシンクロする楽曲により、物語の魅力を最大限まで引き出すためにアーティストの選考企画を実施。選考の結果、今までのドラマの“主題歌”という概念を覆し、各話によって異なるアーティストの楽曲がドラマ中に流れる構成になっています。
オリジナルナンバーを担当するアーティストはyama、eill、琴音、Tani Yuuki、三浦風雅。
曲名はそれぞれ、「Sleepless Night」「hikari」「君は生きてますか」「Over The Time」「Start」です。
ドラマの制作プロデューサー野田悠介さんはこのオリジナルナンバー方式の構成について以下のようにコメントしています。
「本作の魅力を最大限引き出すために制作された5名のアーティストによる5曲の楽曲」
年齢も性格も価値観も違うバラバラな5人の、医師としての成長や葛藤、人としての悩みや喜びは1曲では表現しきれない。
群像劇として描く本作のさまざまな側面、感情をありのまま伝えたいと思い、主題歌という概念を覆し、このプロジェクトを立ち上げました。
ドラマの世界観とアーティストの個性が完全にマッチしたこの5曲は、素晴らしい仕上がりとなっております!
ぜひ、お楽しみに!!
ドラマ全体のテーマとしての主題歌という従来の形とは異なり、1話1話にフォーカスし、よりドラマの世界に入り込みやすい構成になっていますね。
オリジナルナンバーはどの回で誰の楽曲が流れるのかは明かされておらず、放送までのお楽しみになっています。
ドラマの内容と合わせて、ワクワクしながら待ちたいと思います!

「Sleepless Night」 歌詞考察!
それでは歌詞考察をしていきます!
ベッドの上の退屈な世界

今回の考察では、入院している患者を主人公として考えていきます。
「つやのない布」というのは病院のベッドのシーツではないでしょうか?
なにかの病気で入院している主人公は、ベッドの上で一日を過ごしています。
「正しいかたちを掴めない」は、麻痺などで手をうまく動かせず、ものを掴めない状態を表現しているのかもしれません。
『大丈夫?』『お大事に』という手垢のついた常套句をかけられる主人公は、自分のいる場所を「ゴミ捨て場」と表現していることから、希望が持てず、生きることを諦めようとしているのかもしれません。
自由に動けずに、退屈な日々を過ごしている主人公は「また今日がはじまってゆく」と憂鬱そうにつぶやきます。
冒頭で「昔の話をしようか」とあるので、他の人に自分の過去を話しているのでしょうか?

「淡い桃色に濃い青空が溶けて見えた場所」というのは、おそらく病院のベッドの上です。
ベッドに寝たきりの主人公は、窓から夕日を直接見ることは出来ず、日が落ちて、上からだんだんと夜になっていく窓の景色を見て、このように表現したのではないでしょうか?
タイトルの「Sleepless Night」は「眠れぬ夜」という意味です。
主人公は誰もいなくなった病室で一人、次の朝が来るまで眠れぬ夜を過ごします。
死に立ち向かう人だけが知っていることとは?

病室に飾られた花は、時間が経つにつれ萎れ、枯れていきます。
この歌詞から、主人公のお見舞いに来る人が少なくなった、または回数が減ったことが読み取れます。
「日々を呑み込んでゆくような流れと逆側に向かう人」という歌詞は難しい表現ですね。
人は生まれた瞬間から死に向かって進んでいきます、その死へのカウントダウンを、日々を呑み込んでゆくような流れと表現していると考えました。
そう考えると、死の逆側へ向かう人とはつまり、生きようと必死で死に抗おうとしている人を指しているのではないでしょうか?
病院で闘病生活を送っている主人公自身を表しているような気がしました。
一生懸命生きようとしている人だけが知っている、人の命の儚さを表現しているのではないでしょうか?

この部分も、ベッドの上の世界が描かれています。
病室の窓から遠くに見える桜で春を感じ、じわりと汗ばむ自分の身体で夏を感じ、からりと乾いた秋の風、窓から見える銀色の雪で季節の移り変わりを知ります。
ここの歌詞からもベッドの上から動けないことをうかがい知ることが出来ますね。
季節がいくら変わろうと変わらない「命の詩」。
「君」に呼びかけていることから、いまベッドの上で動けないのは主人公ではなく別の誰かであることが分かります。
主人公は、同じ境遇にある人に自分の経験を伝えているのですね。
不意に思い出す過去の記憶

「ふいにしたあの匂い」とは、幾度となく近くに来た死の匂いではないでしょうか?
ふいに香ってきた死の匂いによって開かれた記憶の箱。
下の歌詞に続きます。

開けられた箱の中には溶けかけた氷菓子が一つ。
氷菓子は、主人公を不安にさせていた、冷たい『死』そのものを表しているのではないでしょうか?
溶けかけた氷菓子、溶けかけた死、容態が回復に向かっていることを暗示しているように思いました。
「君はもうとうにそこを超えてる」は死をさまようラインをとうに超えているという意味と解釈できます。
回復に向かっているにも関わらず、死を振り返り、気持ちが不安に揺らぐ君に、「今あなたは何で立っている?」と問いかける主人公。
回復したからこそ立って歩ける様になった君に、自分と同じように「生きられた証」を次の世代へ紡いでいくという使命を託します。
死の淵を乗り越えたからこその使命。
似たような状況で「Sleepless Night」=眠れぬ夜を過ごしている人たちの不安を取り除く使命は、こうして連綿と続いていくのでしょう。
ひょっとしたらこの曲の主人公も、誰かの言葉に救われたのかもしれませんね。

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さいごに
いかがでしたか?
患者を救う医者のドラマを、患者視点で切り取った「Sleepless Night」。
他のオリジナルナンバーとは全く違う印象を受けました。
yamaさんのこれからの活躍にも注目です!