こんにちは!
今回はOfficial髭男dismさんの三作目のシングル曲である「宿命」の歌詞を考察していきたいと思います。
カラオケでも定番の曲ですが、髭男の曲は高音を出すのがとても大変ですよね(笑)。
歌詞の意味がわかれば、歌いやすくなるかもしれません。
2019年「熱闘甲子園 」テーマソングとして話題に!
宿命は、“2019年ABC夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソング”として書き下ろされました。
高校生たちに向けた熱いメッセージが込められた歌なんですね!
2019年7月22日付のオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで週間一位を獲得し、これは彼らにとって初の記録でした。
シングル3作目で既に大きな記録を残していて、さすがは髭男という感じがしますね
宿命が意味するものとは?
「宿命」という単語、そもそもどういう意味なのか、分かりますか?
宿命
生まれる前の世から定まっている人間の運命。宿運。しゅくみょう。
goo国語辞書より
私達は日常生活であまり宿命という言葉は使わないですよね。「運命」という言葉のほうが馴染み深いと思います。ではこれらはどういう違いがあるのでしょうか。
運命
将来の成り行き。今後どのようになるかということ。
goo国語辞書より
この二つを比較すると、運命はこれからどうなるのかという未来の定めを意味し、宿命とは生まれたときから自分に決められた道筋のような印象ですね。

宿命 歌詞考察
わざわざ「宿命」という題名にしたのはどういう意味なのでしょうか、歌詞考察をしながら、その意味についても考えてみましょう!
高校球児の努力と未来

この曲は熱闘甲子園のテーマソングとして書き下ろされたため、歌詞も高校球児たちをイメージした物となっています。
自分の心臓、そして君(ここではチームメイトのこと)から溢れ出す声で歌っているのはおそらく校歌のことではないかと推測できます。
夏の晴天の中、三年間ひたむきに練習に励んできた高校球児たちは甲子園で優勝するという限られた者にしかなし得ない目標を掲げ、全力で試合に挑みます。
勝利という未来を振り向かせるのはそう簡単なことではありませんね。

甲子園で勝つためには血のにじむような努力が必要です。全国の高校生はその一瞬のために三年間を捧げるのです。
そして、甲子園に立つことができたものは、これまでの努力の過程を思い出すことになるでしょう。たくさん泣いて、たくさん笑った過去は夢でも嘘でもありません。
これまでの努力を思い出すと、その過去は自信につながってくるはずです。絶対に勝てる!絶対に勝つんだ!という思いを叫びたいのはどの球児も同じでしょう。

甲子園ではたまに、ドラマのような大逆転劇や観衆を驚かせるようなファインプレーが起こります。そういった試合は人々の記憶に残りますが、すべての試合でそのような奇跡が起きるわけではありません。
地区大会の一回戦で負けてしまった高校も、甲子園の決勝まで進んだ高校も、その泥臭い練習や試合の一つ一つが輝いているという想いが読み取れますね
そして、切れないバッテリーというのは二つの意味を持っていると考えられます。
一つは電池の残量という意味でのバッテリーです。高校球児は試合が終わるその瞬間まで全力で戦い続けます。途中で燃え尽きてしまうようなチームは甲子園までたどり着くことはできないでしょう
2つ目の意味は、野球の投手と捕手の組のことをバッテリーと言う言葉で表します。練習の時から、何百、何千と二人の間をつないだボールは、その回数が増えるごとに、絆も深めていったはずです。
そして、自分たちの背負う、「優勝」という宿命を燃やして戦うのです。
たくさんの挫折を味わったものが成長することができる

どれだけ優れた野球選手でも、スランプや挫折は必ず経験しています。
ずっとうまくいき続ける人はめったにいないでしょう。人は失敗から多くの学びを得て、成長していくのです。
高校球児たちも自分の弱さ、不甲斐なさに不安になり、苛立つ事もあったでしょう。
そんなときに聞いた歌詞は薄っぺらに感じてしまったかもしれません。

先程はこれまでの努力は夢じゃないんだ、と熱い思いが読み取れましたが、ここでは悔しさや挫折も思い出しているようです。
悔しくて、悔しくて、てのひらをぐっと握り込んだその爪痕はこころの中からは消えることなく、ずっと原動力として存在し続けることでしょう
そのような挫折があってこその今なのです。

勝ち進めば勝ち進むほど、プレッシャーも重くのしかかってきます。自分のミス一つで仲間の三年間を終わらせてしまうかもしれません。そんな事を考えて不安になってしまうこともあるでしょう。
しかし、そんな不安なときも支えてくれるのはチームの仲間たちです。
背番号はその選手を表す数字です。しかし、仲間たちの中には背番号をもらえていない選手もいるはずです。その選手たちはもう、チームのメンバーではないのでしょうか?
そんな事はありません。背番号は背中についている数字だけでなく、自分自身が、そのチームの一員である。という気持ちを表しているのだと思います。

試合前、緊張で足がすくんでしまい、思い通りのプレーができないかもしれないと思ってしまうこともあるでしょう。部活動をしていた人ならわかると思いますが、緊張すると足が重く、うまく動かなくなるような感覚があるのです。
しかし、緊張なんてしていては話になりません。個人が、そしてチームが背負っている宿命を燃やして戦わなくてはならないのです。
「宿命」が意味するものとは

ここはサビ部分の繰り返しとなっていますが、さらにアツい感情が乗っているように聞こえますね。
努力、不安、自信、緊張さまざまな感情が襲ってきますが、やることはひとつ。これまでの三年間を信じ、今できる全てを試合にぶつけるのみです。

ここで、作詞、作曲を担当した藤原聡さんの宿命という題名に関するコメントを見てみましょう。
藤原 “宿命”という言葉には、生まれ持った運命という意味がありますが、宿命とは「自分で背負うもの」だと僕は思っているんです。
球児たちは「絶対に甲子園に出るんだ」「優勝するんだ」という思いを、チームのみんなで“宿命”として背負っていて、目標に向かってひたむきにがんばっている。
春のセンバツを観戦したときに、そんな印象を強く受けたので、球児たちが背負ってる宿命を称えて、応援したいという思いで「宿命」という曲を作りました。
billboard JAPAN インタビューより
彼自身、高校時代にブラスバンド部の一員として野球部の応援をしたことがあるそうです。
そこでみた球児たちの熱い思いを、宿命という言葉で捉え、この歌を作ったのかもしれませんね。
本来の意味の宿命は個人の生まれ持った運命というものですが、この曲では、部活動というチームができて、そのチーム自体の背負う宿命というものをあらわしているのでしょう。

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最後に
今回は、Official髭男dismさんの宿命を考察して来ました。
甲子園の熱気がひしひしと伝わってくるような歌詞でしたね。
髭男の曲はメロディーが美しく、その歌の難易度に注目されることが多いですが、歌詞もとても素晴らしいので、ぜひ、歌詞の意味を考えながら聞いてみてくださいね!