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しょうもな【クリープハイプ】歌詞の意味を考察!裏返しの本音を紐解く

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クリープハイプの「しょうもな」は2021年8月に配信リリースされたデジタルシングル。

関水渚さんと仲村トオルさん主演のドラマ「ハチナイ」こと「八月は夜のバッティングセンターで。」(2021年7月~)のオープニングテーマとして書き下ろされました。

歌詞にはしょうもないダジャレみたいな「逆さま言葉」が出てきますが、どのような意味が込められているのでしょうか。

ボーカル&ギターの尾崎世界観さんが作詞・作曲した「しょうもな」の歌詞について考察します。

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しょうもな 歌詞考察!

何がしょうもないの?

馬鹿だなってよく使うけど それもう古いって知ってた
愛情の裏返しとかもう流行らないからやめてよ

「ハチナイ」はアカツキの野球型青春体験スマホゲームアプリ「八月のシンデレラナイン」を原案とした、1話完結のオリジナルドラマ。

夏休み中、バッティングセンターの運営を任された女子高生・舞(関水渚さん)と元プロ野球選手・伊藤(仲村トオルさん)が、女性客(各話ごとにゲスト出演)の悩みを解決する物語です。

「しょうもな」はこのドラマの主題歌なので、歌詞の主人公は女子高生、「馬鹿だな」と言いがちなのは元プロ野球選手のようなイメージも漂います。

ただ尾崎世界観さんは「野球だけに限らず、生活についての歌」といった趣旨のコメントをしているので、ドラマに寄り添いながらも「歌詞独自の物語」が展開されているのでしょう。

1番冒頭では「大人に対する、若者の気持ち」を代弁。

「馬鹿だな」は「愛情の裏返し」というのは「古いからやめてほしい」、と主人公は主張しています。

とくに「裏返し」は歌詞全体の重要な前フリです。

だけど キスしたらスキ お別れをわかれ
坂の途中で傘を広げて
抱き合う体 だから浮気だ
糸にほど遠いそれはただの線

若者の主張に反論しているのはドラマの元プロ野球選手みたいな、大人の尾崎世界観さん自身でしょうか。

「キス→スキ」などの「裏返しの言葉遊び」が続き、最後に「裏返し」になっていない「糸→線」ですかされます。

内容的に恋愛が描かれているようですが、果たして意味があるのかどうかは定かではありません。

ちなみに菅田将暉さん主演の映画「帝一の國」の主題歌「イト」は、「糸と意図」のダブルミーニングでした。

もしかしたら「しょうもな」の「裏返しの言葉遊び」は、「イト」のダブルミーニングには「ほど遠い」といったニュアンスが含まれているのかもしれません。

もう何もかも振り切るスピードで意味ないこの音の連続で
今は世間じゃなくてあんたにお前にてめーに用がある
言葉に追いつかれないスピードでほんとしょうもないただの音で
あたしは世間じゃなくてお前にお前だけに用があるんだよ

1番のサビです。

「振り切るスピード」という言葉でようやく野球らしさが出てきました。

しかし野球や恋愛、青春についての物語が具体的に描かれているわけではなく、言葉そのものに「意味はない」と主張しています。

疾走感あふれるロックサウンドで青春や野球らしさが表現されていて、言葉の意味(歌詞)より音(サウンド)重視の楽曲になっていることがわかります。

「しょうもない」のは「音」でした。

ただし「しょうもないただの音」も「意味ないこの音の連続」も、「馬鹿だな」という「愛情の裏返し」と同じ類の表現です。

要するに「本当はものすごく意味がある鬼かっこいい音」を「お前だけ」に届けたいのでしょう。

あるいは「用がある」のは「世間」ではなく「お前だけ」という主張も「裏返し」なのかもしれません。

ちなみに「お前」はドラマで各話ごとにゲスト出演する「悩める女性客」とも考えられます。

言葉も音も世間に届いてほしい

空にキラキラお星様 きっとあなたも見てるよね
は? こんなクソみたいな詩で一体何が伝わるんだろう

まさか逆さま これまだやるの
だから言葉とは遊びだって言ってるじゃん
ただの砂場だ ガタガタ言うな
カサカサ鳴らすただの枯葉だよ

2番の「若者の主張」と「言葉遊び」のパートです。

尾崎世界観さんは小説「母影」で第163回(2020年下半期)芥川賞候補に選ばれました。

結果は落選で受賞には至りませんでしたが、ミュージシャンと小説家をかけもちするほど、音楽だけでなく言葉も大切にしています。

「しょうもな」では、あえてロマンチックな詩に共感しない若者の気持ちを代弁したうえで、意味のない「言葉遊び」を展開する手法を採ったのでしょう。

1番の「逆さま言葉」を続けるのはくどいので、2番では「砂場→枯葉」など韻を踏むスタイルに変えてきました。

既に「裏返し」という伏線が張ってあるので、「言葉の響きを重視する」意味を見抜いてほしいという本音すら見え隠れします。

神様どうか こんな言葉が
世間様にいつか届きます様に
神様どうか こんな言葉が
世間様にいつか届きます様に

「振り切るスピード」で1番のサビが繰り返された後に続くラストです。

最後は神頼みなんて、まるで2番冒頭に出てきた「お星様」の詩のようにロマンチックではないでしょうか。

これでは若者に酷評されてしまうかもしれません。

しかも「意味ないこの音」とか「用があるのはお前だけ」(世間に用はない)などと啖呵を切っていたのに、「世間様に言葉が届いてほしい」とお願いしています。

まさに「裏返し、逆さま」ですね。

これは「若者」対「大人」の構図であり、「若者の矛盾した内面」とも考えられます。

あるいは若者の気持ちに寄り添うこともできるけれど、実際は大人の尾崎世界観さん自身でもあるのでしょう。

一般的な「言葉=意味、音=意味なし(響き)」の反対、「言葉=意味なし(響き)、音=意味」の鬼かっこいい「しょうもな」が、若者も大人も含めた世間一般に広まるといいですね。

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さいごに

エリザベス宮地監督による「しょうもな」のMVには、クリープハイプのメンバー4人のほか、元アイドルグループ・ZOC(ゾック)の香椎かてぃさんことKATYさん(2021年3月に改名)が出演しています。

KATYさんはデジタルシングルのジャケットも飾りました。

MVラストの2人のやりとりも微笑ましいですね。

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