Vaundyは今、話題沸騰中の現役大学生アーティストとして大注目されています。
この『しわあわせ』という楽曲は2021年4月に配信リリースされました。
専門学校首都医校・大阪医専・名古屋医専のCMソングにも起用されました。
2021年4月11日にMVが公開されて以来、その映画のような完成度が大きな反響を呼びました。
タイトル『しわあわせ』の意味は?
この楽曲のタイトル『しわあわせ』はどのような意味があるのでしょう。
「しあわせ」にかけた言葉とも考えられますが、聞き慣れない響きです。
Vaundyは『しわあわせ』について
”目に見える繋がりの別れではなく、見えない繋がりの深さや強さ。
本物の繋がりは目に見えない形で、何が合っても続いていくものだ。”
このMVの監督である児玉祐一さんは
”この壮大な曲を聴きながら、どこか知らない土地で必死に生きている人々に思いを馳せてみました”
というコメントを残しています。
年齢や時間を過ごし、増えていく思い出や経験してきたこと、「しわ」のように歳をとるにつれて増えていくもの。
ちなみに、仏教の教えには
”しあわせ とは、手と手を合わせた状態のこと。を指し、手のシワと手のシワを合わせるから「しあわせ」なのだ”
という考え方があるそうです。
僕と君がしわをあわせることを「しわあわせ」と表現しているのかもしれませんね。
テーマは出会いと別れ
この曲全体を貫くテーマは「出会いと別れ」です。
そして「しわ」をキーワードに、時間の大切さや思い出について歌われています。
今回はVaundyの『しわあわせ』についてみていきましょう。

しわあわせ 歌詞考察
僕と君

この曲には「僕」と「君」の2人が登場します。
僕の「時価総額400円の心臓」と君の「絵に描いたような綺麗な心臓」というように2つの心臓が対比されています。
「僕」は「君」をとても大切に思う気持ちが感じられます。
「合わせてできたしわの数」は、2人で作ってきた思い出や、共に歩んできた経験のことです。
そして2人の未来、思い出はこれから作っていくのでしょう。

「残された時間」は未来、「崩れていく時間」は過去のこと。
過ぎていく時間の儚さと尊さを表現しています。
繋いだ手と手

サビの部分では、人とのつながりを表しています。
「しっかり繋いでる手」と比喩されていますね。
出会いと別れを繰り返し、どんな人でも永遠に一緒には入れるわけではありません。
たとえ離れ離れになって会わなくなったとしても変わらず心は繋がっているよ、そういう意味が込められているのではないでしょうか。

ここでも、「僕」が「君」を大切に思う気持ちが表れています。

「有り余る時間」は、過ぎていった過去のこと。
どんどんと過ぎ去ってしまうことを表現しています。

このサビでも、人とのつながりを表しています。
Vaundyはインタビューで”「変わらない 変わらないよ僕ら」のフレーズが『しわあわせ』で最初に思いついたもの”と解説していました。
このフレーズが、曲の重要な部分になっているようです。
大切な思い出

ここでは、思い出について描かれています。
時間が経つと忘れてしまう思い出や、薄れていく思い出。
何度も思い出を作り、それを大切にしていてもやがて忘れる時がきてしまいます。
そんな悔しさや儚さを歌いつつ、過ごした日々を糧にして未来を生きる様子を「しわあわせ」という言葉で表現しているように感じられます。
歌詞では「ひび」と平仮名で書かれています。
亀裂という意味の「ひび」と「日々」の2つの意味があるように思います。
人生の中で起こる楽しい記憶と辛い記憶のことを指しているのでしょうか。
人生は色々なことがおきますからね。

最後のこの歌詞は、忘れてしまったものや思い出や気持ちが蘇ることが語られています。
忙しい日々や目まぐるしく起こる出来事で大切なことを忘れてしまっても、ふとした瞬間に目が覚めることがあります。
忘れてしまったという事実に悲しい気持ちになる時もあるかもしれません。
「また、しわをあわせて」とあるように、また、誰かのことを想うこともできます。

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さいごに
『しわあわせ』では「僕」と「君」がしわを合わせる。
つまり、お互いが繋がりながら時を重ね、思い出を増やしてく様子を歌っていました。
歌詞の中には直接的な言葉は出てきませでした。
さまざまな比喩を使って、聴く人たちに「想像すること」を楽しませてくれていますね。