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今回は大人気ボカロP・DECO*27(デコ・ニーナ)の『シンデレラ』の歌詞を考察していきます!
2021年8月6日に公開された『シンデレラ』。
ガラスの靴を持って困った表情を見せるMVの女の子がその“シンデレラ”なのだと推測されます。
一体どうして困っているのか…?早速歌詞を見ていきましょう

『シンデレラ』歌詞考察
面倒くさいvs.モテたい

「だいじょばない」と焦っている主人公。
好きな人に会いに行く前にメイクがうまくいかなかったかのような焦りを感じる冒頭です。
「蛹になって出直すわ」と思い切ってすべてやめたくなっているようです。
これを皮切りに「恋とか愛とか全部くだらない」と全否定・自己嫌悪に陥っている主人公。
しかしその気持ちの裏面には「あなたにモテたい」という強い気持ちが根付いているんですね。
モテたいのにうまくいかない状況にイライラ・イジイジしてもがいてしまっているのです。
募っていく乙女の願望

好きな人に愛されたいだけなのに、その前に出てくる不安や心配。
あらゆるマイナス感情に苛まれて苦しんでしまっています。
その反面、「愛してる」と言われたい乙女の願望もちらほら。
「いっそこのまま消えてしまいたい!」の嫌悪感と「愛されたい!」の乙女の心情。
二つの感情に挟まれた葛藤。
女性は共感する部分が多いのではないでしょうか?
ハロー残念なあたし

主人公の思いが叫ばれるサビ。
デート前の準備がうまくいかないだけで強い自己嫌悪に陥り、イライラと焦っている主人公。
「可愛くなりたい」と願えば願うほど、「残念なあたし」との大きな差に嫌気が差すあの感覚。
女性ならではの葛藤がうずうずと伝わってきますね。
好きな人に近づく勇気はどこ

好きな人の前に来て「どうしたらいいの?!」と困った人は多いのではないでしょうか?
伝えたいこと、話したい会話。あふれる思いはたくさんあるのに「嫌われてらどうしよう」という気持ちが強くなってうまく話せないこと、たくさんありますよね。
目と目が合ってチャンス!と思っても「好きなのがバレちゃいけない」という思いから自ら目を逸らしてしまう悲しいことも…。
自信のなさからやってくる自己嫌悪がひしひしと伝わってきます。
シンデレラの靴が入らない

繰り返される「じれったいな」。主人公は勝手に自己嫌悪に陥り、勝手に落ち込んで、じれったさを感じています。
ポイントは「入んないのこの靴が」という歌詞。
タイトルから「シンデレラの靴」だとわかります。
それが足に入らないということは、主人公はいまだシンデレラになり切れないのが表現されています。
まだまだ王子様にふさわしい自分になれないと引き下がっている気持ちの表れでもありそうです。
好きな人と次のステップへ

好きな人とのデートの終盤が描かれている箇所。
「鐘」=デートの終了時間
「灰」=汚い私(物語『シンデレラ』の和名は「灰かぶり姫」と言います)
を表しているのだと考察できます。
でもまだ帰りたくない主人公。
好きな人と次のステージへ進みたいと望んでいるのです。
やっぱり恋をしていたい

恋心と自己嫌悪のじれったさにイライラしてしまう主人公。
「決まらない前髪」だけですべてが嫌になってしまう自分が「夜行前のシンデレラ」と表現されているのは秀逸ですね。
喜びと苦しさで葛藤している主人公ですが「ハローをくれたあなた」と、好きな人を讃えています。
自己嫌悪に恋心が勝った瞬間が垣間見れます。
急展開が訪れるラスト

主人公は「大好き」だと王子様(好きな人)に伝えたいと頑張っています。
でも気になるのがここの歌詞。
「ダメよ 順序とか もっと仲良くなって そうじゃないの?」
もしかしたら手をつながれたり、体の関係を迫られたり…。よからぬ関係へ転びそうな予感がしてなりません!
そういったことを込みで「やっぱ蛹になって出直すわ」と焦る主人公。
早く王子様に自信をもって「好き」だと伝えられる関係になれるのを夢見て…。

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おわりに
いかがでしたか?
恋心に揺れる『シンデレラ』。前髪が決まらない描写など共感できる部分もたくさんありますね。
ボカロ曲に慣れない人も楽しく聴ける本楽曲。おすすめです!