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始発が導く幸福論【Official髭男dism】歌詞の意味を考察!鉛の塊に君をさらわれる?遠距離恋愛の幸福論とは?

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ヒゲダンことOfficial髭男dism「始発が導く幸福論」の歌詞の意味を考察します。

1stミニアルバム「ラブとピースは君の中」(2015年4月)の5曲目。

藤原聡さんが作詞・作曲した「始発が導く幸福論」の歌詞の意味を紐解きましょう。

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始発が導く幸福論 歌詞考察

遠距離恋愛のヤキモチ相手は?

夜明け並に冷たい風が冴え渡った
腰掛けたベンチかすめる明け方のプラットフォーム
長いことここにいたようにもとれる影は
実は風前の灯火と 二人は知っていた

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

冬の朝、駅のホームのベンチに座り、「始発電車」を待っているカップルが描かれています。

「風前の灯火」とは「風に吹かれて今にも消えそうな灯火」のことで、はかなさをあらわすことわざです。

要するに「2人とも一緒にいられる時間は残りわずかだと知っていた」という意味でしょう。

ベンチに座っていたということは、「始発電車」に乗り遅れないように少し早めに到着していたと考えられます。

2人のうち1人は見送りで、1人は電車に乗るため、離れ離れになるという展開でしょう。

別れの場面のようにも受け取れますが、失恋ではなく、遠距離恋愛のカップルなのではないでしょうか。

数分もすれば暗がりから出てくるあいつは鉛の塊
鋭いスピードでやって来る

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

語り手の「僕」が「あいつ」とか「鉛の塊(なまりのかたまり)」と韻を踏みつつ、まるで恋敵のようにヤキモチを妬いている相手が「始発電車」でしょう。

つまり、見送りに来ているのが「僕」で、「君」はこれから電車に乗って、地元に帰るタイミングだと考えられます。

週末だったのか、冬休みだったのか、いずれにしてもなるべく長く、ギリギリまで一緒にいたので、必然的に「君」は「始発電車」を利用することになるという流れです。

それでも仕事などの日常生活に支障をきたすわけにはいかないので、乗り遅れないように早めに待っていたのでしょう。

そうやって始発が君をさらってく 何気なく肩に力入れ
まあいっか…またいつか… 人前ではそう言い切れるのに
幸せって思いがあるから 心はそれに酔いしれていたから
素直じゃない僕をなんとか丸め込んだ

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

遠距離恋愛で見送る側の「僕」は、まるで誰かに「君」を奪われるかのように、「始発電車」に嫉妬しています。

それでも「幸せ」とのことなので、2人の関係性が「風前の灯火」だったり、今にも失恋や別れに結びつきそうだったりするわけではないでしょう。

離れて暮らしていても、たまに会えるときはできるだけ長く一緒にいたいと思うほどお互い愛し合っていて、良好な関係性を築いていると考えられます。

それでも「僕」は「君」を見送る際に、胸が張り裂けるような切なさを感じているようです。

幸せでも落ち着かない?

季節は巡って 薄着で出歩くころ
同じようにして訪れる明け方のプラットフォーム
またあいつが仰々しい音立ててやってきた
君は慣れた素振りで軽々腰をあげたんだ

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

2番の冒頭は1番とまったく同じシチュエーションですが、季節だけが変わり、冬以外(夏?)になりました。

相変わらず「僕」は「あいつ」こと「始発電車」に対抗心を燃やしていますが、「君」は遠距離恋愛にも、「僕」に見送られることにも、「始発電車」に乗ることにも「慣れた」のでしょう。

ところが「僕」は「君」がさっさと乗車位置へと向かおうとしたことにも驚いている様子です。

逆に「もっと一緒にいたい」とか、「一緒に暮らしたい」と駄々をこねられても困ると思われますが、それくらいのわがままを言われたいというか、むしろ自分が言いたいほど離れがたい思いが募ったままのようです。

繰り返していれば 徐々に僕もすらり言えるはずだったんだ
「またね」遮るようにして閉まるドア

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

「僕」が別れ際の「またね」という何気ない挨拶にいつまでも「慣れない」のは、そこに「再会」を誓う意味合いが含まれているからではないでしょうか。

「再会」は「いったん離れる」ことを前提として成り立つ行為であり、なかなか「一緒に暮らす」ことができず、いつまでも遠距離恋愛が続いていることに対して罪悪感のようなものがあるのかもしれません。

1番で「僕」が「まあいっか…またいつか…」と言い淀んでいたのは、「一緒に暮らそう」というプロポーズの言葉のような気もします。

またもや始発が君をさらってく 泣かないって決めてたはずなのに
見送った 手を振った なんと情けない顔を伏せた
幸せって思い出なんかより 君をあと一度だけぎゅっとしときゃ良かったな
振り返ればトンネルに消えていった

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

「長引く遠距離恋愛」とか「結婚あるいは同棲」の問題より、「見送るのが辛い」というシンプルな話なのかもしれません。

どれほど付き合いが長くなっても、別れ際に涙を流したり、どうしようもなく離れがたかったり、熱愛状態が続いているようです。

アーティスティックに切り取られた思い出は 今や気休め以下になっていた
諦め悪かった僕もついに愛想を尽かし
一足遅れの後悔だけがそっと寄り添った

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

「アーティスティック~思い出」とは「駅のホームの見送りの場面」のこと、「一足遅れの後悔」とは「君をあと一度だけぎゅっと~」という思いのことでしょう。

恋愛や結婚に対する考え方は人それぞれですが、かつては「亭主元気で留守が良い」という流行語もあったくらいなので、「僕」はいわゆる「恋愛体質」といえるのではないでしょうか。

いつもそうなんだ懲りないんだ いなくなってから追いかけるんだ
ぎゅっとしたかった相手は 始発が連れてった
そんなもんなんだ この涙が幸せって証と思えばまだ
頭の悪い僕でさえ とりあえず落ち着くかな?
そう思う努力をしてるんだけど まだまだだめなんだ まだまだだめなんだ

出典:始発が導く幸福論 / 作詞・作曲:藤原聡

「始発が導く幸福論」という曲名なので、「どれほど遠距離恋愛が長く続いても、始発電車で見送るたびに涙が出ることこそが幸せの証」という結論に達したという話でしょう。

ただ「幸せならいいのではないか?」と自分で自分を納得させようとしても、相変わらず「ぎゅっと」の後悔が残るとのこと。

どうにか自分を責めすぎることなく、「遠距離恋愛の幸せ」に慣れるか、「いつでもぎゅっとできる暮らしになる(結婚、同棲)」といいですね。

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さいごに

離れているあいだに「幸せな思い出」をかみしめることはできるけれども、一秒でも長く、実際に一緒にいて「ぎゅっとする」ほうがいいという話だったようです。

ラブソングの題材としてはエモいのかもしれませんが、遠距離恋愛に限らず、いつまでも「ぎゅっとする」だけでは暮らせないので、今後は別れ際にさっと乗車位置に立つ「君」の現実的な感覚が頼りになるのではないでしょうか。

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