今回はマカロニえんぴつの「洗濯機と君とラヂオ」という楽曲の歌詞を考察します。独特な楽曲名ですがどんな意味が込められているのでしょうか。
マカロニえんぴつとは
ファンからはマカえんの愛称で親しまれ2012年に結成されたバンドです。
現在のメンバーはヴォーカル・はっとりさん、ベース・高野晋也さん、ギター・田辺由明さん、キーボード・長谷川大喜さんの四人で構成されています。
洗足学園音楽大学内で結成され2012年6月16日に初めてのライブが行われた為、6月16日が記念日とされています。
その為なのか、マカえんの楽曲には「16」というキーワードが使われる事があり今回考察した「洗濯機と君とラヂオ」にも出てきます。
楽曲「洗濯機と君とラヂオ」
2017年2月15日にリリースされたミニアルバム「s.i.n」に収録されている楽曲で、実はaikoさんがラジオでこの楽曲を流し、絶賛したというエピソードがあるのです。
はっとりさん自身もaikoさんの大ファンだそうですから、非常に嬉しかったのではないでしょうか。
MVに出てくるダンスは「洗濯機ダンス」と呼ばれているそうで、あの「恋ダンス」の次に流行ると言われたとか言われていないとか・・・。
私もあのダンスは印象的で、ずっと頭の中に残っています。何度も見たくなり、癖になりますね。
ちなみに淡々と踊り続けている美しい女優さんは花之枝しほりさん。全くといっていいほどに動かない表情も洗濯機ダンスを見た人に印象付けている大きな要因ではないでしょうか。
振り付けはギターの田辺由明さんが考案したそうです。

洗濯機と君とラヂオ 歌詞の意味を考察
最低限の生活には
洗濯機と君とラヂオ
週末は踊ろうよと
誘ったが、じつは興味ないゼイタクを望むなら
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
冷蔵庫と夢とステレオ
週末は踊ろうねと
誘ったら、君も興味ない
「僕」が生活するのに最低限必要な物は3つで、洗濯機・君・ラヂオ。
最低限の生活に必要なものが3つというのも驚きですが、その少ない選択肢の中に「君」が入っている事で君という存在の大きさを感じます。
ラヂオがあれば音楽が流せるので、君に「踊ろう」と声を掛けるも僕は本当はダンスには興味ないのです。
自分は興味ないけど相手に合わせて気取って興味あるふりをする・・・恋愛あるあるですね。
踊ろうよ、と誘った答えは後程出てくるのでお楽しみに。
おそらくこの二人は微妙な関係。
お互いに家を行き来する程の関係でありながら、まだ恋人同士にはなっていないのかなと感じています。
少しゼイタクを望むのであれば、冷蔵庫と夢とステレオを追加したいと僕は思います。
夢とはきっと、恋が叶い恋人同士になれるという夢ではないでしょうか。
恋人同士になって一緒に住んだらご飯も作りたいし、少し良い音質で音楽も聴きたい。
そうだ音質良く音楽聴けるから、週末踊ろうよ、と一生懸命気取って誘ってみたのに君も踊りには興味なく、お断りされてしまいます。
そう、先ほどの僕のお誘いは玉砕していました。
淡い期待、広いせまい部屋で
名前を呼び合ったりしているこの恋が この恋が その声が
途切れたときにはすべて忘れて生きていこうこの恋が この恋が この夜が
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていたんだ
それでも、こうやって家に招くと来てくれる。
そして名前で呼び合っている。
君と恋人同士になれるのも難しい事ではないのかもしれないと、僕は淡い期待を抱いてしまっています。
ここの「広いせまい」はお互いの掴めない距離感(広い)と実際の部屋の広さ(せまい)を表しているのではないでしょうか。
もしもこの恋が終わってしまったら、未練を残さずすっぱり忘れて「生きて」いく。
そう思える程に、僕はこの恋を全力で大切にしているのかもしれませんね。
終わってしまう事を考える時もあるけれど、二人でこの恋の明るい結末へ向かっているのだとポジティブに考える事ができる僕は素晴らしいと思います。
最小限の快楽には
ABとC、泣けるメロディ
君が好きと言ってた
映画をもう16回みた駆け引き、白い黒い嘘に
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
自分で傷ついたりしている
心を満たす為に必要な最低限のものはAメロ・Bメロ・Cメロと感情を揺さぶる泣けるバラードのメロディ。
最低限の生活に必要なものにラヂオを挙げたりと、僕は音楽を大切に思う人なのが分かります。
そして君の事を少しでも知りたいから、共有したいから、君が好きだと言っていた映画を16回見たと歌っていますが、実はここにはまた違う意味が隠れているようで、映画が90分。それを16回で24時間!
24時間君の事を考えているよ、というメッセージなのかもしれません。
ちなみにこの90分の映画はヴォーカルの、はっとりさんの元カノが好きだった映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」だとか・・・。
それほどまでに君の事を考えているけれど、時に駆け引きに出てみたり、見栄の様な小さな嘘をついてしまったり、自分の心を偽るような嘘もついてしまったかもしれません。
恋に潜むそんな後悔は自分自身に刃となって返ってくるのでしょう。
これは恋をしてきた人なら共感できる部分ではないでしょうか。
嘘をついた事を擁護するわけではありませんが、僕は君との恋をそれほどまでに一途に手に入れたいと願っている証でもあるのです。
この恋が この恋が その声が
途切れたときには
すべて忘れて歩いていこうこの恋が この恋が この夜が
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
最初で最後だと
いつだって思っているんだ
恋する気持ちと、この恋が終わってしまう覚悟も僕は抱いているのだと思います。
もしも終わってしまったら全てを忘れて「歩いて」いくと歌っています。
1番で出てきたフレーズには「生きて」いくと出てきますので、今回の方が前に進むという覚悟を感じられる気がします。
それほどまでに強く想っている恋。
「この恋」「この夜」それぞれに「最初で最後」という言葉がかかっているので、こんなに人を好きになったのが初めてであり、一緒に過ごす一瞬一瞬を如何に大切に思っているのかが分かる歌詞ですね。
悦びは夕焼けに染まった君の
横顔であったり
馬鹿な僕は君の中
泳いでたんだ、泳いでたんだ
泳いでたんだって溺れて気付いたりこの恋で この恋で その声で
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
きっと間違っていない合っているんだ
きっと間違っていない、合っている
僕が嬉しく感じるのは照れた君の横顔だったり、ふと見せる小さな表情の変化を逃さず見れた時。
ここでも君の事が好きで好きで仕方ない事が分かります。
好きで好きで仕方なくて苦しくてどうしようもなくなった時に「こんなに苦しくなるほど好きなのだ」と気付くのでしょう。べた惚れです。
好きになり過ぎると不安を覚える事もあるかもしれませんが悩んでも辿りつく答えはいつも一つ「この恋は合っている。間違いない。」
この恋が この恋が その声が
途切れたときにはすべて忘れて生きていこう
この恋が この恋が この夜が
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていた
最初で最後だと思っているんだこの恋が この恋が この声が
出典:洗濯機と君とラヂオ / 作詞・作曲:はっとり
この恋が この恋が この夜が
この一世一代の恋愛が終わってしまう事があれば、全てを忘れて生きる。
想い出を引きずって生きる必要が無い程に今、全てをかけて君に恋しているのです。
楽曲名に使われた、洗濯機とはぐるぐる回る感情・ラヂオとは僕の大切にしている音楽、その中に挟まれたかけがえの無い存在が「君」という意味なのかなと感じました。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
いかがでしょうか。マカロニえんぴつの「洗濯機と君とラヂオ」の』歌詞を考察してみました。
一見関連性の無い言葉も、この楽曲を聴いた後にはしっかり繋がったのが非常に面白いなと感じました!
素敵な言葉を操るマカロニえんぴつの活躍にこれからも期待大ですね。