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戦争を知らない大人たち【My Hair is Bad】歌詞の意味を考察!若者の日常が描かれたメジャーデビュー曲

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My Hair is Bad(マイヘア)の「戦争を知らない大人たち」は、4曲入りメジャーデビュー(3rd)シングル「時代をあつめて」(2016年5月)の収録曲。

1970年代のフォークソングみたいなタイトルですが、関連性はあるのでしょうか。

ギター&ボーカルの椎木知仁さんが作詞・作曲した「戦争を知らない大人たち」の歌詞の意味を考察します。

戦争を知らない大人たち 歌詞考察!

フォークソングへのオマージュ

まるで春みたいで むくりと動き出した
寝ぼけ眼 僕は 生乾きだった
水盤の蛇口 フライパンの残り
「来週には満開」と キャスターは笑った
チェックつけた求人 上京した友人
封を開けることもなく 溜まっていった郵便
蝶々がひらり ふわり 街は春のように
ふれあい通り 咲いた 偽物の桜花

「戦争を知らない大人たち」というタイトルは、1970年代のフォークソング「戦争を知らない子供たち」へのオマージュでしょう。

1970年8月に大阪万博で歌われ、同年11月に全日本アマチュア・フォーク・シンガーズ、1971年2月にジローズ名義でリリースされ、ヒットしました。

当時はベトナム戦争(1960年~1975年)中でしたが、日本では1945年に第二次世界大戦が終結しています。

それ以降に生まれた「戦争を知らない子供たち」は「大人になっても、平和の歌を歌うことしかできない」といった内容です。

こうしたフォークソングへのオマージュということで語り口調が取り入れられていて、平和な時代に生まれた若者の春夏秋冬の日常が描かれています。

一般的には晴れやかなスタートのイメージがある春ですが、主人公の暮らしは全体的に湿っぽいようです。

桜が咲く季節なのに、「通り」に飾られた造花に目が向いているということは、「なかなか本物になりきれない心情」を表しているのでしょう。

これがメジャーデビューシングル1曲目の冒頭である点を踏まえると、「いよいよメジャーデビューする(本物になる)現在」を季節にたとえるなら「春みたい」だという話。

それでもどこか煮え切らない気分のようです。

そこで「これまでの道のりが脳裏に浮かんだ」(造花が咲いた)ので、郵便物の「封を開ける」ように振り返ってみよう(ふれあってみよう)という展開かもしれません。

まるで夏みたいで スッと思い出した
駅前に向かうと 揺れる ミニスカート
まじヤりたいだけで やることもなくて
「学生としての自覚を」って 先生は言ってた
初めて吸った煙草 バイト タイムカード
部活終わり 夕方 君の浴衣姿
嫌に暑い夜に 二人 並び
花火よりも 君を見たかった

Good night…

学生時代の夏を思い出しているのでしょう。

どこまでリアルな出来事に基づいているのかはわかりませんが、「学生らしい自覚」はなかなか持てなかったようです。

何らかのクラブに所属し、しっかり活動に参加しながらも、バイトをしたり、女の子に夢中になってデートに出かけたりしています。

優等生でも不良でもない男子の本音は、だいたいこのような感じかもしれませんね。

過去を回想して眠りについたようでもあり、思い出を安らかに昇華させるため、若い頃の自分に「おやすみ」と語りかけているようでもあります。

幼少期を思い出して癒された

まるで秋みたいで 世間は冷たかった
成った穂が垂れるように 愛想振りまいても
死んじまった蝉の方が 誇らしく見えて
「阿呆う」なんて 電線のカラスが鳴いた
父とやったキャッチボール 公園のスコップ
ちょっとでも褒めてもらいたかったんだ
真っ黒になった僕に 母は優しかった
きっと 愛されていたんだ

Good night…

2008年のマイヘア結成から、2013年2月のインディーズデビューを経て、2016年5月にようやく迎えたメジャーデビューです。

単純に嬉しいというより、「長い道のりだった」という思いのほうが先に立つ状況でしょう。

「世間の評価を得るために、愛想を振りまく」行為は、音楽そのものだけで認められたいミュージシャンにとっては屈辱的だった可能性があります。

たとえ1週間という短い命でも、誰に「愛想を振りまく」こともなく、懸命に鳴く(音だけを鳴らす)「蝉」のほうが潔いと感じたのでしょう。

そんな「蝉」に触発されて、今度はもっと幼い子供時代を思い出しています。

「褒められたい」という承認欲求は誰しもあるものです。

なかでもミュージシャンの場合は「世間に認められなければ続かない」職業なので、メジャーデビューにこぎつけるまでは大変な苦労だったことでしょう。

両親に愛されて育った幼少期を振り返ることで、これまでの苦労が癒されたようです。

眠れば癒される傷もある

まるで冬みたいで 言葉が白くなった
雪が降るみたいに 街は静かだった
ただいま おかえり なんて聞こえない部屋に
「メリークリスマス」って テレビが言った
年末 飲み会 行かなかった二次会
話合わなかった ていうか 合うわけないか
見分けのつかない ヤング雑誌 グラビア
見分けのつかない ゆとりだった 僕ら

回想する季節が冬になると、並ぶ言葉も辛辣(白い)です。

1987年から2004年にかけて生まれた「ゆとり世代」は協調性がなく、マイペースと言われがち。

「一人暮らしのほうが楽、話が合わない人に無理に合わせる必要はない」という考え方でしょう。

それでも秋のように「愛想を振りまいていた」時期もあり、人それぞれ葛藤しているものです。

世代や職業でくくる風潮に対してアンチテーゼを唱えるでもなく、「見分けがつかないよね」とあきらめモードなのは主人公の個性でしょう。

幽霊も UFOも 宗教も 信じない
友情や 愛情や 日々の事情
優柔不断 迫られる決断
勇敢な勇者も 恋人に勝てない
テロが起こった日 飲み過ぎてゲロ
新聞に包まり 眠った子猫
眠れば なにも わからない
なにも 感じない

Good night…

2015年11月には「パリ同時多発テロ事件」が発生し、いつまで経っても世界中でテロが絶えない状況です。

どこかでテロが起きた日にお酒を飲み過ぎて体調を崩したということは、何らかの不快な感情を抱いたのでしょう。

フォークソングの「戦争を知らない子供たち」では、ベトナム戦争の真っ最中でも戦争を知らず、平和を歌うことしかできない悲しみを抱えながら、希望について歌われていました。

「戦争を知らない大人たち」では、世界の大惨事や超常現象より、日常の友だち付き合いや恋愛に夢中になっている自分に違和感を覚えながらも、目を瞑ることしかできない悲哀が描かれています。

それでも目の前の日常を大切にするために、眠ることによって傷を癒そうとしているところが、多くの「戦争を知らない大人たち」に響くのではないでしょうか。

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さいごに

「戦争を知らない大人たち」は2ndアルバム「Woman’s」(2016年10月)にも収録されているので、併せてお楽しみください。

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