今回は乃木坂46の『世界中の隣人よ』の歌詞について考察していきます!
本楽曲は新型コロナウィルスの感染防止を呼び掛けるために制作されたナンバー。
生駒里奈さん、西野七瀬さんなど、MVには多くの卒業メンバーも登場。リモートで撮影された仕様も大きな反響を呼びました。
またオンライン音源の配信が決定し、その収益は全額医療従事者に寄附されることが発表されています。
「隣人」とは?
「隣人」とは単に「隣にいる人」を指すわけではありません。キリスト教における「隣人愛」に基づいた言葉で「隣人を自分のように愛しなさい」という教えから派生した言葉。つまり「愛すべき対象」といった具合でしょうか。
コロナ渦で世界中が混乱に陥るさなか、人々と手を取り合って愛し合おうという深いメッセージが込められているように感じます。
では、一体どのような歌詞なのでしょうか?深堀していきましょう!
『世界中の隣人よ』歌詞考察
ここで言われる「夜」とは、コロナ渦における混乱や不安、恐怖と言っても過言ではないでしょう。私たちの生活はがらりと変わってしまいました。
またコロナウィルスを起点にして、差別や偏見も生じているのも事実。人間の醜い心が混乱を助長しているのも隠せない事実でしょう。
そんな暗いこの時代の中、私たちは生き抜いています。いつかその夜は明けると信じて。
ほのかな希望が灯った冒頭です。
コロナ渦で多くの人が自宅にいることを強いられました。
テレビの報道を見ていると「何かできることはないか…」と焦る気持ちも溢れました。
世界中の人や医療従事者が苦しむ中、自分の無力さを感じて、祈ることしかできない辛さを痛感します。
無力さを体感しながらもサビでは「隣人」を呼び止める歌詞へ。
その「隣人」とは、実際に会ったことがなくても、今同じ時間・時代を生きる誰かやあなたを指しているのだと思います。
”手を握らなくても”から直接的な接触がなくても、私たちは見えないもので繋がっていることが示唆されていますね。
「隣人」のために祈る思いは必ず相手に届く。そんなまっすぐなメッセージが込められています。
報道を見ていると、確かに無力感に打ちひしがれる瞬間は多々ありました。今でもそうです。
「自分に何ができるのか…?」そう思った人も少なくないはず。
特に医療従事者への感謝の念、やるせなさを感じている箇所です。
思い当たる節がある方も多いと思います。
人類は今までもずっと様々な困難を乗り越えてきました。
きっとこのコロナ渦も乗り越えられることができる。だから”人間は捨てたもんじゃない”のです。
直接的に誰かに手を差し伸べることができなくても、会ったことのない人への支援であっても、「乗り越えられる」と信じる気持ちこそが最終的に力になる。
そう信じてやまない希望に満ちた歌詞です。
新型コロナウィルスは「むやみに人に会ってはいけない」という難しい壁に私たちを直面させました。
”壁の向こう側にこの声は聴こえていますか?”
この歌詞は、壁を隔てた「隣人」への呼びかけ、祈りのようにも聞こえます。
つまり「私たちは隔たっているけど一人じゃない」ということ。
孤独に打ちひしがれる人に「あなたは一人じゃないんだよ。分かって」と優しい説得がなされているのです。
世界中の隣人へ呼びかけるのは”世界を照らすまで部屋にいましょう”ということ。
これはコロナウィルスに感染しないようにという医療的な意味はもちろん、辛抱強く誰かのために祈りましょうという隣人愛に基づいたメッセージでもあるのだと思います。
誰かのために強く祈り、未来を信じること。それこそが乃木坂46の願いであり、世界中の人の願いでもあるのです。
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おわりに
いかがでしたか?
コロナ渦という困難の中に一筋の光が差す楽曲でしたね。孤独を抱いたときぜひ『世界中の隣人よ』を聴いて心を落ち着かせてみてください。
きっと優しい気持ちが訪れるに違いありません。