今回は2020年2月14日にリリースされた、あいみょんさんの「さよならの今日に」を考察していきたいと思います。
news zeroのテーマ曲として書き下ろされた本楽曲。
2020年1月6日から12月26日の約1年間、テーマ曲として放送されました。
さらに、2023年6月2日から22日まで全国で上映される侍ジャパン密着映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」の主題歌として決定しました。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
あいみょんさんのコメントと合わせて見ていきましょう!
コメント
映画主題歌に決定に際してのコメントをご紹介します。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
早速見ていきましょう!

さよならの今日に 歌詞考察
泥まみれの過去が
纏わりつく日々だ
鈍くなった足で
ゴールのない山を登る恋い焦がれたこと
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
夢に起きてまた夢見たこと
これまでを切り取るように
頭の中を巡る
この曲はnews zeroの番組テーマ「ニュースを『自分ごと』に」を元に制作されています。
冒頭の ”泥まみれの過去が 纏わりつく日々だ” という歌詞は、忙しい日々に疲弊し、毎日を必死に生き抜いている人々の様子を表しているのではないでしょうか?
“ゴールのない山を登る” は、先の見えない将来、いつ終わるのかわからない人生を暗示していると感じました。
たくさんの選択をする人生の中で、過去の選択の結果、今の自分があります。
このブロック後半の歌詞は、自分の選択は間違っていなかったのだろうか?もっといい選択が出来たのでは?と過去を振り返っている様子が歌われています。
明日が来ることは解る
昨日が戻らないのも知ってる
できれば やり直したいけれど切り捨てた何かで今があるなら
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
「もう一度」だなんて
そんな我儘 言わないでおくけどな
それでもどこかで今も求めているものがある
不滅のロックスター
永遠のキングは
明日をどう生きただろうか
“明日が来ることは解る 昨日が戻らないのも知ってる”
どんなに忙しくても苦しくても明日は必ずやってくるし、どれだけ頑張っても昨日に戻ることは出来ない。
“できれば やり直したいけれど” という歌詞から、冒頭の歌詞で過去を振り返った主人公が、これまでの選択をやり直して、もっと理想の自分に近づきたいと思っていることが分かります。
“切り捨てた何かで今があるなら 「もう一度」だなんて そんな我儘 言わないでおくけどな”
このサビの部分に、あいみょんさんがこの曲で伝えたいことが詰められているのではないでしょうか?
先程紹介した「過去の選択の結果、今の自分がある」という内容が歌われていますね。
自分の選択した今なのだということは理解できても、”それでもどこかで今も求めているものがある”。
続く”不滅のロックスター 永遠のキングは 明日をどう生きただろうか” は、不滅や伝説と呼ばれる偉大な人たちは、どう生きたのだろうか?
同じ人間である以上、似たような悩みを抱えていたはずですが、それでも結果を出し続けた偉人は、どう考え、どう乗り越えたのだろうかと思案する主人公の姿が浮かんできます。
傷だらけの空が
やけに染みていく今日
鈍くなった足で
河川敷をなぞり歩く涙がでることは解る
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
気持ちが戻らないのも知ってる
それなら 辞めてしまいたいけれど
“傷だらけの空” は、主人公の心を表しています。
疲弊し、荒んだ心が主人公の足を鈍くさせている事がわかりますね。
将来への不安や、今の辛さで、いっぱいいっぱいになってしまったのでしょうか?
涙を浮かべながら夕暮れの河川敷を一人歩く主人公の姿が浮かびます。
残された何かで今が変わるなら
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
「もう一度」だなんて
そんな情けは言わないでおくけどな
それでもどこかで今も望んでいる事がある
伝説のプロボクサー
謎に満ちたあいつは
明日をどう乗り越えたかな
“残された何かで今が変わるなら~言わないでおくけどな” という歌詞から、残された何かでは、今を変えることが出来ないということが分かります。
ボロボロになってしまった主人公には、この状況を変えられる “何か” は、もう何も残っていない。
それでも諦め切れず、心のどこかでチャンスを待っている主人公。
何度打ちのめされても立ち上がる “伝説のプロボクサー” のように生きたいんだという想いが伝わってきます。
吹く風にまかせ
目を閉じて踊れ
甘いカクテル色の空を仰げ
そんな声が聞こえる切り捨てた何かを拾い集めても
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
もう二度と戻る事はないと
解っているのにな
そこまで気負うことなく、もっと気軽に生きていこうよというメッセージが込められているように感じました。
“甘いカクテル色の空” は、先程の”傷だらけの空” との対比になっていますね。
過去を振り返って、どんなに後悔しても、今からでも戻れないかと頑張っても、もう二度と戻ることは出来ません。
それでも足掻いてしまうのが人間なんだという、あいみょんさんからのメッセージが込められているように感じました。
切り捨てた何かで今があるなら
「もう一度」だなんて
そんな我儘 言わないでおくけどな
それでもどこかで今も求めているものがある
不滅のロックスター
永遠のキングは
明日をどう生きただろうか伝説のプロボクサー
出典:さよならの今日に / 作詞・作曲:あいみょん
謎に満ちたあいつは
明日をどう乗り越えたかな
あのときの選択で、切り捨てた何か。
多くの選択を繰り返した結果、今の自分に行き着いたのなら、やり直したいなんて我儘は言わないけれど、でも「あの時、こうしていたら」と思うことがある。
今もなお語り継がれているような有名な人達は、この悩みに対して、どんな答えを出して、どう生きたんだろうか?
「色々と考えてしまうことは分かるけど、過去に戻ってやり直すことは出来ないのだから、”今” を大切に、明日を決める選択をしよう」という想いが込められているように感じました。
明日の選択を決める情報をくれるニュースとも間接的に繋がっているのではないでしょうか?

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さいごに
いかがでしたか?
侍ジャパンのドキュメンタリー映画も楽しみですね。
これからの活躍にも注目です!
主題歌起用の報告を頂いた時は、とにかく驚きで目が飛び出そうでした。嬉しくてたまりません。
言葉に上手くまとめられない気持ちで身体が揺れて、WBCで生まれた数々の名場面がぐるぐると頭の中を駆け回りました。
あの瞬間、涙が出たな。
あの瞬間、大きな声で万歳したな。
改めて、侍ジャパンの皆さん、チームスタッフの皆さん、世界一おめでとうございます。かっこよかったです。
「さよならの今日に」は、
日々を切り捨て切り取られ生きていく中で、
もう戻れない明日がある事は解っているけれど、
それでも求めてしまうものがあったり、
あの日あの時あの場所にいたあの人は、
いったい明日をどう生きたんだろうか。
あの人なら、明日をどう乗り越えるのか。
そんな自身の疑問や過去への執着、後悔が自然と曲に言葉になって楽曲になりました。
映画の公開がとても楽しみです。
本当に、ありがとうございます。