目次
今回は、藤井風さんの「さよならべいべ」の歌詞を考察していきます
『さよならべいべ』は一作目のアルバム『HELP EVER HURT NEVER』に収録されています。
「アルバムの中でも異彩を放っているリアルな上京ソング」と藤井風さん本人がコメントしています。この楽曲は、本人も予想しなかったと言うほどのロックな曲調となっています。
また、Youtubeでは現在300万回近く再生されており、人気の楽曲となっています。藤井風を代表する一曲、今回はこの『さよならべいべ』の歌詞を考察していきたいと思います。
曲ができた背景は本人の…
『さよならべいべ』は「上京するときの気持ちを歌にしておいた方が良い」と言われた時に、藤井風さん本人もそうした方がいいと思ったことがきっかけで制作されました。
切ない歌詞とロックな曲調がなんだか昔を思い出させるような雰囲気となっています。
上京したことがある人はこの一曲が心にしみるのではないでしょうか。そうでない人にも感動を与える楽曲となっています。
それでは冒頭の歌詞から考察を始めていきたいと思います。

さよならべいべ 歌詞考察
儚く過ぎゆく時間

冒頭から儚い歌詞になっています。
まだまだ続いていくと思っていたけれど、終わりがきてしまいます。
「時間てこんな 冷たかったかな」という部分では時間が冷たいという表現で綴られています。これも1行目の歌詞と同じような意味になります。時間は自分に冷たくしているように簡単に過ぎていってしまうということでしょう。

「余裕のない 愛の言葉」「空気の読めぬ 恋の歌」は後半の歌詞の「さよなら」のことを示しているのでしょう。
「どうかしそうやこの胸は なんとかしてや」「わしかてずっと一緒におりたかったわ」という歌詞は本音の部分ですね。胸が苦しく、このような本音を抱えているからこそ、「さよなら」という言葉しか出てこないのでしょう。
「別れはみんないつか通る道じゃんか」と強がって涙を流すことも我慢してさよならをします。「さよならべいべ」という歌詞からも寂しい気持ちを誤魔化すような気持ちが伝わってきます。
強い部分と弱い部分が共存しているのが強くわかる歌詞となっていて切ないですね。深い愛のメッセージになっています。
まっすぐ伝える自分の気持ち

意地や見栄はすぐに壊れてしまいます。
だから自分は意地をはらず、見栄をはらず「飾りのない 愛の言葉」「カッコの悪い 恋の歌」を届けようという歌詞になっています。
「あんたに聴かすだけだから それでいいでしょ」という歌詞からとても一途でストレートな愛情が伝わってきます。飾りがなくても、カッコ悪くてもそのままの気持ちを「あんた」に届けたいという想いなのでしょう。
素直に届けたい「さよなら」という愛の言葉


サビは一度目と同じ歌詞となっています。
飾らないでまっすぐ伝えようとしたからこそ「さよなら」が「あんたに捧ぐ愛の言葉」になったのですね・・・
後半の歌詞も、まっすぐ素直な気持ちを伝えるのだという意志が綴られています。けれど少し気恥ずかしい気持ちが残っており、置き手紙にするのです。
「最後までカッコ悪いわしじゃったな」
本人が「カッコ悪い」と思いながら残した手紙が余計に切ないですね。そんな手紙を読んだらたくさんの寂しさを上回るほどの愛情でいっぱいになりそうですね。

「新しい扉を叩き割った 前に進むことしか出来ん道じゃから」
「今 誰も見とらんから少しくらいええかな」
前にだけ進んでいくという意志と相反してちらつく気持ちがあります。
強く前を向いて生きていくと決めた人でも時に寂しさや悲しさが込み上げてきて涙が出る時もありますね。強さだけでなく、弱い部分すらも全てさらけ出した歌詞となっていて共感できる人が多くいるのではないでしょうか。
強い自分であんたとさよならを

サビは繰り返しで同じ歌詞になりますが、最後に「だから笑って手を振る さよならべいべ」と締めくくられます。
相手には涙を見せず笑ってお別れしたのでしょう。この後一人で涙を流したのか、ずっと心の中で堪えているのか・・・気になるところですね。
この上京をした経験できっと強くなっているのでしょう。

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最後に
『さよならべいべ』の歌詞の考察をしてきましたがいかがだったでしょうか。
上京したことがある人はもちろん、そうでない人にも「別れ」を思い出させる切ない一曲となっていました。
素直でストレートな歌詞が心に突き刺さるようにメッセージを訴えかけてきます。方言が含まれていることで親しみを持って聴きやすく、藤井風さんらしさが出ていますね。
ぜひ、みなさんの上京の思い出や大切な過去の別れを思い出しながらもう一度聴いてみてくださいね。感動だけでなく、前向きな気持ちにさせてくれるでしょう。