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されど日々は【Official髭男dism】歌詞の意味を考察!儚い人生が描かれたバラード

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ヒゲダンことOfficial髭男dism「されど日々は」の歌詞の意味を考察します。

1stアルバム「エスカパレード」(2018年4月)の収録曲。

藤原聡さんが作詞・作曲した「されど日々は」の歌詞を見ていきましょう。

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されど日々は 歌詞考察!

実体験が元になっている

昨日から続く両足の痛みを笑ってられるのは
壊れて元通りになることを知ってるから
欠かさず持っていた小さなガラスを割ってしまっても
不機嫌になりながら代わりを頼めばいいだけなんだ

「されど日々は」の歌詞には、藤原聡さんが石灰の炎症を治療する軽い手術をした際、「体はいつか壊れる」と感じた実体験が反映されています。

健康を損ない、体に「痛み」があるときは泣きたい気分になるものです。

それでも無理して笑みを浮かべることができるのは、「痛みがずっと続くわけではなく、いつかは回復するとわかっているから」という考え方が提示されています。

しかし「ガラスが割れたら、代わりを頼めばいい」という仮定の話も列挙されているので、「いったん壊れたら元には戻らない」ケースがあることも自覚しているのでしょう。

「ガラスが割れる」ことだけでなく、「代わりが利く」ことにも「不機嫌」になっている様子です。

体が「壊れたまま元通りにならない」場合、誰かが自分の「代わりを頼む」ことを想像したのかもしれません。

時間の経過によって、自然にネガティブからポジティブへと好転することもあれば、物理的にどうしようもなく、代替案が適用されることもあるという人生の儚さが描かれています。

これから先失うものばかり増えて行くんだろう
体の軋んだその音さえ愛していけたら

子どもから大人へと成長する段階では、「得るものばかりが増える」感覚を味わいやすいものです。

ところが人それぞれいつしか老いを感じるようになり、「失うものばかりが増える」感覚へとシフトします。

実は生まれた瞬間から死に向かっていて、誰しも最初と最後はゼロ状態。

成長や経験と捉えるか、老いや劣化と思うかは受け止め方次第とも言えます。

年齢が進むにつれて、病気やケガなどの肉体的な不調が増えたり、積み重ねた経験が損なわれたりしても、そのときには何らかの「音」が響くというのが音楽家らしい考え方ですね。

その「不穏な音すら愛する」ことで、どうにか前向きに生きようとする切実さが伝わってきます。

されど日々は今日も僕をまたひとつ疲れさせて
生きてく意味 愛の形 少しずつ壊していく

1番のサビです。

タイトルにもなっている「されど日々は」の「されど」は、「そうではあるが、しかし」という意味の逆接の接続詞。

「たかが~、されど~」(~にたいした価値がないと思っても、重要になる場合があるのでおろそかにできない、侮れない)という常套句にもなっていて、アルバム「エスカパレード」では5曲目が「たかがアイラブユー」、6曲目が「されど日々は」です。

ここでは直前の「音さえ愛していけたら」の逆接。

せっかく前向きに生きようとしても、「日々」を積み重ねることに「疲れ」、人生の「意味」や「愛の形」が「壊れていく」と心の内を明かしています。

老いを嘆いた、ネガティブな憂いですが、ある程度の年齢を過ぎると疲れやすくなり、物事は常に変化するものであるという無常を淡々と表現しているようにも聞こえます。

絶望しても時計に抗って生きよう!

心が食べきれずに残した不安はいつの間にか
膨れて希望も何もかも飲み込んでしまってた Ah

日常生活で「不安」を感じる出来事が起きても、そのつど「不安」を解消できれば気持ちを切り替えて楽しく過ごせるはず。

その「不安を解消する、消化する」ことを「心が不安を食べる」と表現しているところが独特です。

ただ悩みを解決できず、ネガティブな思いが募る一方、つまり「心が不安を食べきれない」状態になるときもあります。

その結果「不安が希望を飲み込む」事態に陥ってしまいました。

このような絶望状態にあっても、「いま希望を見出せないのは、心が食べ残した不安が希望を飲み込んだから」と物語性豊かに客観視しています。

これから先悲しい事ばかり増えていくとしても
感情のネジは錆び付いてて涙も流れない

1番の冒頭で「痛み」をこらえて「笑って」いたのは、「悲しくても涙が出ない」ほど絶望し、虚無的になっていたからでした。

この心が空っぽになるような虚無感を「感情のネジが錆び付く」と表現しています。

たしかに再起不能かと思えるほど追い込まれると、自分の現実なのに漫画や物語などのフィクションのように感じられ、「笑うしかない」気分になって実際に「笑ってしまう」こともあるものです。

あるいは泣き続けた挙句、「涙が枯れた」ようにピタッと泣き止むケースもあります。

いずれもストレスが限界を超えたときの心の防御反応なので、かなり心配な状況です。

だけど僕はまだ少しだけ時計に抗って生きてる

2番の「時計に抗って生きてる」は、1番の「体の軋んだ音さえ愛する」に呼応して前向きです。

時間が経過するにつれ「失うものばかりが増え」、絶望して「感情」を失ったとしても、「ネガティブさえ愛するポジティブさ」が「時計に抗う」有効手段になりそうです。

もちろん過去に戻ったり、時間をゆっくり進めたりすることはできませんが、「生きている」だけで「時計に抗っている」とも考えられ、落ち込んだ経験を経て思いやりをもてるようになるなど「災い転じて福となす」場合もあります。

この後1番のサビが繰り返され、結局「愛の形も壊れていく」というネガティブな結末を迎えますが、儚い人生だからこそ貴重でありがたいとポジティブに受け止めることもできるでしょう。

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さいごに

「されど日々は」では、藤原聡さん自身の当時の心情がそのまま吐露されています。

描かれているのは絶望感ですが、実際に「失うものばかりが増える日々=時計に抗って生きている」ところがポイントでしょう。

どれほど落ち込んでも、自分の心を傷つけないようにしたいものですね。

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