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さらしもの (feat. PUNPEE)【星野源】歌詞の意味を考察!さらしものらしい穏やかなヒップホップ

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星野源さん「さらしもの (feat. PUNPEE)」の歌詞の意味を考察します。

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さらしもの (feat. PUNPEE) 歌詞考察

PUNPEEが歌っている

生まれて独りステージに立って
フィナーレまでは残り何公演
人差し指の隣の指はまだ仕舞っておいて
また後世

この輝きは僕のじゃなくて
世の光映してるだけで
身の丈じゃないプライドは君にあげる受け取って
捨てといて

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

元AKB48の秋元才加さんの夫で、ラッパー&プロデューサー&DJなどのPUNPEE(パンピー)さんをゲストに迎えた「さらしもの」。

Aメロは星野源さんが(ラップ調で)歌い、「生まれて、立って、フィナーレ、何公演、後世(こうせい)、捨てといて」など、語尾の母音を「え段」でそろえて韻を踏んでいます。

「人差し指の隣の指」は「中指」のことでしょう。

「中指を立てる」という、いわゆる「Fワード」と同様の攻撃的、侮辱的な表現やポーズがあり、ディスることを様式美とするヒップホップでは多用されがちですが、「現世(げんせ)では中指を立てずにしまっておこう」という話のようです。

同じくEP『Same Thing』に収録されている表題曲「Same Thing (feat. Superorganism)」の歌詞にはFワードが含まれているので、「今回はやめておく」という意味かもしれません。

ステージに立つのは僕ひとりでも、たくさんの人のおかげなので、身の丈に合わない(ふさわしくない)攻撃的なスタイルはやめておこう」といったニュアンスが感じられます。

滑稽なさらしものの歌
あたりみりゃ 一面のエキストラ
だけど君のその世界じゃ
僕も雇われたエキストラだっけ

イヤモニで閉じこもって
また自分のせい(・・)って気づいてる
でもそこにすら君はいた
もしかすると孤独は一人ではないって…

いえる!

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

PUNPEEさんのラップパートですが、「イヤモニ~気づいてる」では歌っています。

曲名にもなっている「さらしもの」とは「ステージに立つ演者、アーティスト」のことでしょう。

「エキストラ(その他大勢、モブ)」のような観客からすると、「スターとして輝く主人公的な存在」かもしれません。

しかし「世の光を映しているだけ」という星野源さんの謙虚な姿勢を受けて、PUNPEEさんは「単なるさらしものにすぎない」と自分を卑下するような表現を選んだようです。

さらに「観客からすると自分もエキストラ」と続け、「イヤモニで閉じこもる」という、引きこもりっぷりをさらしています。

「イヤモニ(インイヤーモニター)」はライブやレコーディングの際にアーティストなどが返し(自分の音)などをモニターするために使うイヤホンなので、「ステージで孤独を感じ、イヤモニから聴こえる音に閉じこもった」という話でしょう。

それでも「イヤモニから聴こえる音」にも「君」がいて救われたようです。

Starting off with you and I
さらしものだけの 愛があるだろう
まだ変わらない 怠けた朝が
歩みを照らしだすまま

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

星野源さんが歌う1番のサビです。

「イヤモニ」から聴こえてくるのは自分の音だけでなく、ほかのアーティストの音だったり、場合によってはスタッフや観客の声が流れる場合もあります。

「PUNPEEさんがステージ上で孤独を感じていると、星野源さんの歌声が聴こえてきて救われた」など、「ステージに立つ、さらしものだけの愛がある」という話かもしれません。

あるいはアーティストと観客の違いなどにこだわらず、「孤独をさらけ出すことで共鳴し合える愛がある」と解釈することもできます。

孤独な夜を過ごして寝坊しても、朝はやってきて太陽の光が歩みを照らしてくれるでしょう。

星野源がラップを披露

さらしものだよばかのうた
語りき埼玉のツァラトゥストラ
ぼっちの足元の先は
ほぼほぼ 道すらなかった

ふと振り返ると ぞろぞろと
後ろつけ楽そう有象無象
はてな別の方 道のない進む小僧
凡人の黒ぶち 偉大な暇人

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

星野源さんのラップパートです。

ニーチェの哲学書「ツァラトゥストラはかく語りき(ツァラトゥストラはこう語った)」を引き合いに出し、埼玉出身の星野源さん自身になぞらえています。

「凡人の~暇人」は、PUNPEEさんの「Renaissance」が元ネタ。

「我ら偉大で滑稽な暇人」や「レノンも暇すぎてImagine」という歌詞があり、丸眼鏡を愛用したジョン・レノン(ザ・ビートルズ)の「Imagine(イマジン)」を取り上げているので、「黒ぶち眼鏡を愛用しているPUNPEEさん(アーティスト名の由来は一般人)」に置き換えたようです。

あらお悩みですか
君だってそうじゃん
同じムジナ
交わりだした

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

2人で歌うパートです。

「悩みを抱えているのはお互い同じ」という点で「交わりだした」だけでなく、歌もの楽曲中心の星野源さんとラップ中心のPUNPEEさんが、2人とも歌とラップの両方に挑戦しているところも「交わりだした」と考えられます。

「なんてことない」なんてことない!…けど
形のない何かで交われる
君の体をWi-Fiが通り抜け 道草で腹を満たす
またその場所に君はいた
もしかすると孤独は一人ではないって…

みえる!

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

PUNPEEさんのラップパートです。

「形のない何か」も「体を通り抜けるWi-Fi」も音楽のことでしょう。

「道草~」は「ツァラトゥストラはかく語りき」にからめて「道のない(道を)進む小僧」と称されたPUNPEEさんによるアンサー(ヒップホップ用語:返答)。

ディスに対してアンサーを返すビーフ(ヒップホップ用語:ディスり合い)ではなく、穏やかに交じり合うところが星野源さんとPUNPEEさんらしいですね。

Starting off with you and I
さらしものだけの 夢があるだろう
まだ変わらない 怠けた朝が
歩みを照らしだす

出典:さらしもの (feat. PUNPEE) / 作詞:PUNPEE・星野源 作曲:Rascal・星野源・PUNPEE

星野源さんが歌う2番のサビは1番のサビとほとんど同じですが、最後の「まま」がありません。

ラストに1番のサビが繰り返されます。

英語の部分は「君と僕から始まる」という意味なので、星野源さんとPUNPEEさんという2人の「さらしもの」から始まる音楽があると共鳴し合っていることが伝わってくるでしょう。

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さいごに

トラップビートにギャングスタラップを乗せるなど、いかついヒップホップもありますが、2人のさらしものは穏やかなフロウ(ヒップホップ用語:歌もの楽曲のメロディーに相当する、ラップの節回し)を披露してくれました。

穏やかな日本語ラップといえば、90年代に「はっぴいえんど」などを引用した「かせきさいだぁ」さんが思い浮かびます。

歌とラップの両立といえば、SIRUP(シラップ)さんでしょう。

4人組バンドDENIMS(デニムス)にも通じるところがあるでしょうか。

心地いいブラックミュージックを踏まえたJ-POPがますます盛り上がるといいですね!

星野源のおんがくこうろん:シーズン1

  • 第1回:J・ディラ
  • 第2回:ジョージ・ガーシュウィン
  • 第3回:アリー・ウィリス
  • 第4回:中村八大

星野源さん自身が影響を受けたヒップホップのプロデューサー(ビートメイカー)は、J・ディラ。

星野源のおんがくこうろん:シーズン2

  • 第5回:レイ・ハラカミ
  • 第6回:ミッシー・エリオット
  • 第7回:ジョン・ケージ

女性ラッパー&SSW&プロデューサーのミッシー・エリオットも要注目です。

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