今回は7月7日にリリースされるコブクロの「両忘(りょうぼう)」の歌詞を考察したいと思います!
6月23日に先行配信がスタートし、クリエイティブチームFUBI(フービ)とタッグを組んだMVも公開されました。
沢山の鏡を使って重層的なイメージの楽曲の世界観を表現しています。
MVを担当したFUBIのコメントや、コブクロの楽曲コメントも合わせてご紹介します!
楽曲コメント紹介!
2020年に結成された三人組のクリエイティブチーム・FUBI。
企画から撮影、編集など全てのクリエイティブを担い、プロモーションビデオなどを制作しています。
「両忘」のMVはどんなものに仕上がっているのでしょうか?
世の中の様々な出来事、何が正しくて、何が間違いと決めつける事は簡単ですがその秤の真ん中でバランスを取る答えや、価値観はお互いの物差しでも大きく変わり一つじゃないという事を言い得た言葉が「両忘」という言葉です。
今回浮かんでいたテーマを突き詰めていたら辿り着いた「禅」の言葉から、タイトルをもらいました。
人生で、取り返しの付かない過ちや、間違いを犯してもどんなに後悔する出来事が起こってもただそれを責めるのではなく、終わりじゃなくそこには何か理由がありいつかまた立ち上がれるという希望を誰かの声の中から、自分で見つけて欲しい。
誰しも有る、過去への後悔や痛めた心の場所にこの歌が光の様に届くといいなと思います。
作詞、作曲を担当している小渕健太郎さんによると、従来のコブクロにはないようなテイストの楽曲に仕上がっているそうです。
どんな曲なのか楽しみですね!
両忘 歌詞考察
両忘の考え方
タイトル「両忘」とは、白か黒か、善か悪か、など二元的な考え方を「両方忘れ」て穏やかに生きるという禅の考え方です。
何かと答えを求めてしまう現代社会で生きる私達に問いかけているのかもしれません。
「真実」の反対が「嘘」だけの二元的な答えであれば、「情け」、人情、思いやりという言葉は廃れてしまいます。
誰かのためを思ってついた優しい嘘、それを嘘は悪だと決めつけてしまっては悲しすぎます。
MVでも多く鏡が登場し、印象的でした。
「三面鏡にしか映らない」、普通にしていると見えない顔、自分では見ることの出来ない優しさや長所を誰かがきっと見てくれているはずです。
過去に犯した過ち
犯してしまった過ちを振り返ると、葛藤した跡が残っています。
「自分につけなかった嘘」という歌詞から主人公は正義感の強い人だということが分かります。
誰かの悪事を知ってしまったのでしょうか?
真実を伝えても誰も味方になってはくれないようです。
正義感の強い主人公は、見て見ぬ振りをすることは出来ません。
口を噤(つぐ)んでても、溢れてしまう思い。
ばれないように笑顔を作りやり過ごします。
人の不幸を笑っていると、いつか自分に返ってくる、昔からよく言われた言葉ですね。
仏教の言葉で言うと『自業自得』。
悪い行いをすれば必ず自分に降り注ぎます。
這い上がる人々への希望
物事の一面だけを切り取り、それが全てのように報道するニュース。
最近はSNSなどで個人間の結びつきが強くなったことで、メディアの情報操作が浮き彫りになりました。
道を踏み外し、社会からはじき出されても必死に生きている人々にも、正しく評価されるようになってほしいという願いが込められているように感じました。
裏切りを経験すると、すぐには人を信用することは出来ません。
裏切りや誰も助けてくれなかったという現実が、人の心を冷たく閉ざします。
時間が経てば過去の自分とも向き合うことが出来ます。
いつか話せるようになる夜明けが来たら再び前に踏み出せば良いのです。
テーマである「禅」の心が表現された素敵な楽曲ですね。
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さいごに
いかががでしたか?
曲の世界観を見事に表現したMVにも注目です!
今後のコブクロからも目が離せません!
人間は物事の本質について追求していけばいくほどその事象の深さや難題にぶち当たり、迷いながら日々を生きています。
自分にとっての正義は誰かにとっての悪であるかもしれない。
『実像と虚像』、『真実と偽り』など、表裏一体となるカオスが入り乱れるこの世界で、世の道理全てを理解している人間など誰もいないということ。
他人から見た自分と自分が知る自分は違うということ。
これらを楽曲から感じ、映像で表現しました。