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ランニングアウト【yama】歌詞の意味を考察!18歳の枯れた心を歌う理由とは?

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タイトルや「晒されて朽ちる」という歌詞にはいったいどのような意味が込められているのでしょうか。

yamaさんの「ランニングアウト」は2021年8月に先行配信された、1stアルバム「the meaning of life」(8月:配信、9月:CDリリース)のリード曲です。

ボカロP・BCNO(ぼくの)さんが作詞・作曲した「ランニングアウト」の歌詞について考察します。

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ランニングアウト 歌詞考察!

タイトルの意味は「枯渇」

然るべき時に然るべき言葉で
心を言い表してみれば
屹度 胸の奥が満たされていくんだろう
なんて冗談じゃないが

「とんでもない、たとえ冗談でもそんなはずはない」と否定しつつ、「ランニングアウト」という楽曲のテーマや意味、コンセプトが示されている冒頭の歌詞です。

つまり「胸の奥を満たすために、今、この瞬間の心を表現しておく」ということ。

今この「時」を「言葉」にして「心」を表現したところで、「胸の奥」は満たされるはずもないと思っているけれど、もしかしたら満たされるかもしれないから表現しておく、と斜に構えたイメージです。

「心」と「胸の奥」はほとんど同じ意味で使われているでしょう。

あるいは「心」は「気持ち、感情」、「胸の奥」は「精神、魂、愛情」など、微妙にニュアンスが異なるかもしれません。

確かに僕等はいつだって五十音だった
逆さになったって逃れられないから
空っぽの文字を綴った

「五十音」とは「文字」のこと。

どうあがいても「文字や言葉」を使わずに生きることはできないので、今この「時」の「心」を表現するために「文字や言葉」を使うという意味でしょう。

たしかに「文字」そのものに感情はないので「空っぽ」ですが、そんな「文字」を使うことによって、さまざまな感情で満たされた「心」を表そうとしています。

十八才 僕は時の何かを知らずに
言い当てられたようなそんな気がしていた

要するに「18歳の心情を綴る」という話です。

「今の気持ちを言葉で表現すれば、心が満たされるはずだから。そんなわけはないけれど」という前置きがありました。

さらに、今という「時」について、時間の概念すらわからないものの、「十八才」という「言葉」が端的に「僕の今」を言い表しているようだ、とのこと。

まどろっこしい言い回しになっているのは「yamaさんが年齢を含めたプロフィールを公表していないから」と「18歳の心情を表現しようとしているから」という2つの理由が考えられます。

言葉じゃ足りない僕の感情を
歌える筈が無かった
屹度 言いたいことばかり言えないような
心は枯れていた

1番のサビの前半です。

タイトルの「ランニングアウト」には「流れ出る、尽きる、終わる、切れる、枯渇」といった意味があります。

さまざまな「感情」が流れ出ているものの、それを表現する「言葉」が不足しているので歌えず、「心」が枯渇していた、というのが18歳の心情でしょう。

歌い手のyamaさんが、ボカロPなどの楽曲提供を受けて歌うようになった経緯が垣間見えます。

唯 晒されて朽ちるだけの毎日が
気付けば歴史になっていくことが
怖くて耐え切れないんだ
最終回 僕等は Loser

1番のサビの後半です。

晒されて朽ちる」という表現も、タイトル「ランニングアウト」の文字化でしょう。

SNSを中心としたネット文化、エンタメ全般にも当てはまりますが、とくにボカロ文化を表しているようにも思われます。

歌い手もボカロPも、それぞれリスナーに認知され、消費されることで、ボカロ文化の「歴史」を築いてきました

ボカロPのハチさんが、シンガーソングライターの米津玄師さんに転身して「LOSER」(2016年9月)というヒットを生み出したという「歴史」もあります。

「Loser」とは「敗者、負け犬、失敗者、失った人」のこと。

歌い手からシンガーとなって初めてのアルバム1曲目で、いきなり無残な結末を想像するほどのプレッシャーがかかっているのかもしれません。

いずれにせよ、1番の終わりで不安が吐露されています。

心は満たされたの?

然るべき人に然るべき態度で
波風立てぬ方を選んで
屹度 見えるものに縋っていたいんだろう

「TPOをわきまえ、人間関係に筋を通し、事を荒立てない」というのは、大人のマナーでしょう。

大人にとっては日常茶飯事の常識ですが、18歳にとっては良好な人間関係を築くために事なかれ主義に陥るのは違和感があるかもしれません。

十八才 僕は何を為すにも不器用で
取り残されたようなそんな気がしていた

主人公は「時、言葉、文字、心、感情、人間関係」などについて熟考するタイプで、ある意味「不器用」です。

大人と子供の間で揺れ動く、18歳ならではの孤独感が表現されています。

言葉じゃ足りない僕の感情を
伝える術が無かった
屹度 出来ないことばかり気に病むような
心は擦れていた

年齢非公表のyamaさんですが、社会人経験はあるようなので、18歳のときに感じた焦燥感や葛藤を1stアルバムリリースという「然るべきタイミング」で表現しておこうというコンセプトだったのかもしれません。

唯 晒されて朽ちるだけの毎日が
僕等の人生になっていくことが
辛くて震えているんだ
最終回 僕等は Loser

「僕等」とはyamaさんとリスナー、今18歳の人も18歳ではない人も、すべてが含まれるでしょう。

18歳のときは、大人になる不安や焦り、葛藤を抱え、敗者のように感じやすいもの。

「晒されて朽ちる」とは「社会人として働く」とか「大人になる」こと、18歳は子供の「最終回」、「Loser」は「子供ではなくなった大人」とも受け取れそうです。

この後、1番のサビが繰り返されます。

こうしてyamaさんが18歳の心を代弁してくれたことで、今18歳の人は「それでも心は満たされない」と斜に構えつつ、言葉にならない感情があふれているのではないでしょうか。

まさに「ランニングアウト」ですね。

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さいごに

「ランニングアウト」のMVは韓国のアニメーター・QMENG(ギュメン)さんがディレクションしました。

YouTubeにMVメイキング動画もアップされているので併せてお楽しみください。

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