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Rowan【Official髭男dism】歌詞の意味を考察!小笹大輔が手がけた失恋ソングの本質に迫る!

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ヒゲダンことOfficial髭男dism「Rowan」(読み:ローワン)の歌詞の意味を考察します。

ギターの小笹大輔さんが作詞・作曲した、メジャー1st(通算2nd)アルバム「Traveler」(2019年10月)収録曲。

プロデューサー&エンジニアなどのThe Anticipation Illicit Tsuboi(アンティシペイション・イリシット・ツボイ、illicit tsuboi、坪井千冬)さんが編曲に加わった「Rowan」の歌詞を見ていきましょう。

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Rowan 歌詞考察!

ナナカマドとの関連は?

埃かぶってしまった 思い出に縋りついて
僕の中に君を創り上げた
退屈を飼い慣らした 色のないこの街で
誰でもない誰かになりたかった

ヒゲダン楽曲の作詞・作曲はこれまで全曲フロントマンの藤原聡さんが手がけていましたが、「Traveler」収録の「旅は道連れ」でベースの楢崎誠さん、「Rowan」で小笹さんが初担当。

小笹さんは2016年2月の上京後、引きこもってPUNPEE(パンピー)さんやKANDYTOWN(キャンディタウン)などのヒップホップを聴いた時期があったそうです。

また、タイトルの「Rowan」とはヨーロッパ原産のセイヨウナナカマドなど、バラ科ナナカマド属の落葉樹のこと。

セイヨウナナカマドは北欧神話にも登場し、スコットランドで水難除けのお守りとして用いられた歴史もあります。

歌詞には出てきませんが、1センチ程度の白い花が連なり、10センチ前後の房になるので、深読みすると「埃」や「色のない」といった表現につながるかもしれません。

花言葉は「慎重、賢明、私はあなたを見守る」。

こうした背景を踏まえると、上京後の「思い出」を引っ張り出して、元カノ(君)に未練が残る(見守る)失恋ソング「Rowan」を「創り上げた」と解釈できそうです。

「君」は実在する元カノではない想像上の人物で、フィクション(創作)として生み出すことによって「僕」自身が「誰でもない誰か」になれるという話ではないでしょうか。

見上げた空の狭さにも慣れた
今では僕だけが立ち止まって
馬鹿げたこと言うなよって笑ってくれよ
「君だけが居てくれればよかった」

ラップではない歌モノですが、サンプリングなどのウワモノを多用するトラック、「見上げた、慣れた、今では、馬鹿げた」(アエア)や「僕だけ、立ち止まって、君だけ」(アエ)とさり気なく韻を踏むところなどがヒップホップ的手法。

ヒゲダンの幅を広げるために、サウンド重視で楽曲制作したのでしょう。

歌詞も、サウンドに見合った哀愁がただよう世界観になっています。

地元から都会に出てきて彼女ができたのに、結局別れてしまい、それから数年後の物語が描かれているようです。

都会の生活には慣れたものの、「君」に未練を残したまま、先へ進めない「僕」の姿が浮かび上がります。

「君だけが~よかった」という台詞が「馬鹿げたこと」ですね。

「君さえいれば他に何もいらないほど、今でも君を愛している」と言ったところで、「君」以外の仕事や人間関係や物などがなければ生きていけませんし、何より「君」とヨリを戻せる可能性はほとんどないのでしょう。

ツッコミどころ満載の「馬鹿げた台詞」だとわかりつつ、エモーショナルな世界観を醸し出すために必要不可欠な歌詞だと考えられます。

分かりあってるつもりになって
いつの間にかすれ違って
だけど僕ら何処へも行けなくて
思いあってるつもりになって
いつの間にか傷つけあって
痛みだけでも君に残したかった

メロディでも「あって、なって」などのハネるリズムが強調された、1番のサビです。

全体的にはR&Bやネオソウルのようなサウンドになっているので、ヒゲダンの多様性を示したいという意気込みが感じられるのではないでしょうか。

タイトルの由来となったナナカマドは夏に白い花を咲かせ、秋に紅葉するとともに赤い実がなり、冬に葉が落ちた後も赤い実が残ります。

寒さに強い木で、雪と赤い実の対比が印象的と言われており、その風景が「君に痛みを残す」という歌詞と重なるようです。

交際中にもすれ違いやケンカがあったことを回想していますが、同時に「痛みを表現したブラックミュージックのサウンドをヒゲダンの楽曲として残したかった」という制作意図も汲み取れます。

触れたいのはヒゲダンの本質?

淡い期待 あとどれくらい
苦い誓い 消えないまま
君に触れたい 誰も知らない
少しの後悔 抱きしめたまま

「あ~い」というボーカルが印象的に繰り返されるパートです。

この韻を踏むための言葉が意図的に集められたと思われます。

元カノとヨリを戻すことを「期待」し、可能性が「どれくらい」あるだろうかと考えても、後戻りしないと決意して別れた事実(苦い誓い)はくつがえらない(消えない)ようです。

もしかしたら別れを切り出したのは「僕」のほうだったのかもしれません。

そのため実は「後悔」していて、未練たっぷりという本音は誰にも明かせないのでしょう。

形あるものを欲しがって 大事なこと見失って
正しさなんか ただのひとつだって
要らなかったはずなのに
飽きるほどに求めあって 理由もなく悲しくなって
気づいた時にはもう帰れなかった

「君」を失った虚しさ(痛み)が切々と表現されているところもR&Bらしいですね。

国民的バンドになるためにわかりやすいポップミュージックを連発したヒゲダン。

もともとヒップホップなどのブラックミュージックを好んでいましたが、手遅れにならないように「帰る場所」として「痛み」を残した「Rowan」を制作する必要があったのでしょう。

最後に1番のサビが繰り返されます。

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さいごに

小笹さんが上京後に引きこもってヒップホップを聴いていた際、とくに注目したのがキエるマキュウのDJとしても知られるillicit tsuboiさんが手がけた楽曲。

今回tsuboiさんが編曲に加わったのは、小笹さんの希望でした。

そのおかげもあり、「Rowan」はヒゲダンの豊かな音楽性を「見守る魔除け」のような役割を果たしているのではないでしょうか。

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